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アエオニウムの病害虫と障害

アエオニウムの病害虫と障害|夏の腐れ、徒長、カイガラムシの対処

アエオニウムの栽培イメージ

読むのに約 5

アエオニウムの不調は病害虫より、夏の過湿による腐れと冬の光不足による徒長が中心です。症状から原因を切り分けて直します。

まず症状から原因を切り分ける

アエオニウムで起きる不調のほとんどは、季節に合わない水と光が原因です。病害虫はカイガラムシとアブラムシが主で、どちらも早く見つければ手で取れます。下の表で症状に近い行を探し、原因を確かめてから手を打ちます。夏の休眠中に葉が落ちるのは正常なので、表で確かめてから慌てないようにします。

症状考えられる原因最初にすること
茎の付け根が黒く柔らかい夏の過湿による腐れ先端を切って乾かし、挿し直す
茎が伸びて葉の間隔が開く冬の光不足日なたへ。春に切り戻す
葉の付け根に白い綿や茶色の粒カイガラムシ歯ブラシや爪楊枝で取る
新芽に小さな緑や黒の虫アブラムシ水で洗い流す。多ければ多肉用の殺虫剤
葉に茶色の斑点、白く焼ける夏の直射日光明るい日陰へ移す
夏に下葉が枯れて落ちる休眠正常。枯れ葉を取るだけ

夏の腐れは先端を救う

梅雨から夏にかけて、茎の付け根や根元が黒く柔らかくなるのが、アエオニウムを失う最大の原因です。休眠中に水を与えすぎたか、雨に当たって蒸れたときに起きます。腐りは下から上へ進むので、ロゼットの先端が固く元気なうちに切り離せば、株そのものは残せます。

切ったロゼットは秋まで挿さずに待ちます。夏の間は乾いた土の上に転がしておくか、空き瓶に立てて風通しのよい日陰に置き、9月下旬に涼しくなってから挿すと根が出ます。

茎を押して腐りの範囲を確かめる
茎を指で押し、柔らかい部分と固い部分の境目を探します。固い部分より2〜3センチ上で切り、切り口が黒ければさらに上で切り直します。
切り口を乾かす
切ったロゼットを風通しのよい日陰に置き、切り口が乾いて固くなるまで一週間以上置きます。夏の間はそのまま待ちます。
秋に乾いた土へ挿す
9月下旬以降、乾いた多肉用の土に挿し、一週間後から少量の水を始めます。三〜四週間で根が出ます。

徒長は切り戻して仕立て直す

冬に室内で光が足りないと、ロゼットの中心が上に伸びて葉と葉の間に茎が見え、頭でっかちで倒れやすい姿になります。伸びた茎は元に戻らないので、春に頭を切って挿し直し、残った茎からわき芽(茎の途中から出る新しい芽)を出させて枝分かれさせます。

予防は生育期に日なたに置くことに尽きます。室内で越冬させるなら、暖かい日中だけでも屋外に出します。徒長しているかどうかは、ロゼットを横から見て、葉と葉の間に茎が見えるかで判断できます。

3〜4月に頭を切る
ロゼットの下5〜10センチで茎を切り、一週間乾かしてから挿します。生育期なので三〜四週間で根が出ます。
残った茎は日なたで
頭を切った茎は日なたに置き、水を控えめにすると、切り口の下から複数のわき芽が出ます。数か月で枝分かれした株になります。

カイガラムシとアブラムシは早めに取る

葉の付け根やロゼットの奥に、白い綿のようなコナカイガラムシがつくことがあります。風通しが悪く枯れ葉がたまった株に出やすく、放置すると葉がべたついて黒いすすがつきます。春の新芽にはアブラムシもつきます。どちらも初期なら手で取れるので、水やりのたびにロゼットの奥をのぞく習慣をつけます。

ロゼットの奥をのぞく
水やりのたびに葉を軽く開いて付け根を見ます。白い綿や茶色の粒があれば、爪楊枝や古い歯ブラシで取り除きます。
水で洗い流す
アブラムシは霧吹きを強めに当てて洗い流します。ロゼットの中心に水が残らないよう、あとで鉢を傾けて水を切ります。
多ければ多肉用の殺虫剤
取っても増えるときは、多肉植物や観葉植物に使える殺虫剤を規定通りに使います。土に混ぜる粒剤なら植え替え時に入れておくと予防になります。

葉焼けと霜の傷み

夏の直射日光は葉に茶色の斑点や白い焼けを残し、冬の霜は葉を透明にして溶かします。どちらも傷んだ葉は戻りませんが、中心が生きていれば新しい葉が出て入れ替わります。傷んだ葉を無理に取らず、自然に落ちるのを待つほうが株への負担が少なくなります。

焼けた株は日陰へ
夏に斑点が出たら、すぐ明るい日陰へ移します。焼けた葉はそのままにし、秋に新しい葉が出そろってから取ります。
凍った株は室内で乾かす
霜に当たって葉が透明になったら、室内の日の当たる窓辺で乾かします。溶けた葉は腐りの元になるので、乾いてから取り除きます。

傷んだ株は水を控えます。弱った根に水を与えると、傷んだ葉から腐りが広がります。

開花後にロゼットが枯れるとき

アエオニウムは花を咲かせたロゼットが枯れる性質があります。春に中心から花茎が伸び、黄色い小花が咲いたあと、そのロゼット全体が枯れていきます。病気ではなく自然な性質なので、わき芽のある株ならそのまま咲かせても株は残ります。一本立ちの株は、花茎が伸び始めた時点で切れば、ロゼットが残ることがあります。

わき芽の有無を確かめる
茎の途中や株元に小さなロゼットがあれば、咲かせても株は残ります。なければ花茎を早めに切るか、咲かせる前に頭を挿し木して保険をかけます。
枯れたロゼットは切り取る
咲き終わって枯れ始めたロゼットは、茎の途中で切り取ります。残った茎からわき芽が出ることもあるので、秋まで様子を見ます。

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