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アヤメの花を咲かせる

アヤメの花を咲かせる|日照と株の若さで五月の花数が決まる

アヤメの栽培イメージ

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アヤメが咲かない原因は、日照不足と株の混み合いのどちらかがほとんどです。花を毎年咲かせる条件をまとめます。

咲かない原因を株の姿で見分ける

植えて二年目以降に花が来ないときは、株の姿から原因を探します。葉が細く弱いなら日照不足、株が大きく葉が密なのに咲かないなら混み合い、葉が異常に大きいなら肥料のやりすぎです。植えた直後や株分けした翌年は、根付くのに力を使って咲かないこともあり、これは待てば解決します。

原因が一つに絞れないときは、まず日照から疑います。日当たりが十分なら次に株の混み合い、それも問題なければ肥料の量、という順で確かめると、無駄な手当てを減らせます。原因を直してから花が戻るまでには、早くても翌年の春までかかることを見込んでおきます。

姿考えられる原因手当て
葉が細く色が薄い日照不足日当たりへ移す、周りの木を剪定
株が大きく葉が密だが咲かない株の混み合いで老化秋に株分けして若返らせる
葉が大きく倒れる肥料過多肥料を止めて翌年を待つ
植えて一年目で咲かない根付きに力を使ったそのまま育てて翌年を待つ
蕾は出るが開かない蕾の時期の乾燥か虫水を与え、蕾を確かめる

一日中日が当たる場所で育てる

アヤメの花数は日照でほぼ決まります。一日六時間以上日が当たる場所なら、株が充実して毎年たくさん咲きます。半日陰では葉は育ちますが花は数輪で終わり、日陰ではほとんど咲きません。周りの木が育って影が増えてきたときも、花が減る原因になります。

春先の三月から四月は、新芽が伸びて花芽が育つ時期です。この時期に日が当たっているかを確かめます。落葉樹の下なら春はまだ葉がなく日が当たるので、意外に向いています。

春の日照を確かめる
三月の午前十時と午後二時に、株に日が当たっているかを見ます。どちらも当たっていれば十分です。
影を作るものを整理する
周りの木や背の高い草が影を落としているなら、枝を透かすか草を刈ります。鉢植えなら日当たりへ移します。
株元に日を入れる
枯れ葉や倒れた葉を取り、根茎に日が当たるようにします。根茎が日を受けると花芽が付きやすくなります。

花芽は前年の夏から秋に作られる

五月に咲く花の芽は、前年の花後から秋にかけて根茎の中で作られます。花後の六月に肥料を与え、夏に葉をしっかり育てて日に当てることが、翌年の花数を決めます。花が終わったからといって葉を切ったり日陰に移したりすると、翌年の花が減ります。

花後すぐに花茎を切る
花がしぼんだら花茎を株元近くで切り、種を作らせません。種を作ると根茎に養分が回らず花芽が減ります。
6月に肥料を置く
花茎を切ったら、緩効性の粒状肥料を株元から離して少量置きます。この一回が翌年の花芽の元になります。
夏は葉を育てる
夏の間、葉を切らずに日に当てます。葉が茂りすぎて蒸れるようなら、枯れ葉や倒れた葉だけを取ります。

夏に葉が倒れて見苦しいときも、切らずに株元の枯れ葉だけを抜きます。葉を半分に切ると根茎の太りが止まり、翌春の花茎の数が目に見えて減ります。

三〜四年ごとの株分けで若返らせる

アヤメは根茎が横に広がって株が大きくなりますが、中心の古い根茎は数年で花を付けなくなります。三〜四年たって株の中心に葉がなく、外側だけに葉がある姿になったら株分けの合図です。秋に掘り上げて若い根茎だけを植え直すと、翌年から花が戻ります。

株の中心を見る
株の中心に葉がなく、外側の輪だけに葉があるなら老化しています。この状態では花が減るので株分けを計画します。
9月下旬に掘り上げる
暑さが和らいだ九月下旬から十月に、株全体を掘り上げます。古い中心の根茎は捨て、外側の若い根茎を使います。
若い根茎を浅く植え直す
葉が二〜三枚付いた若い根茎を、株間三十センチで浅く植え直します。翌年は花が少なくても、二年目から充実します。
翌年の花で結果を見る
株分けの翌春は花が二〜三本でも、葉がしっかり伸びていれば成功です。二年目に花が増えていなければ、植えた深さと日当たりを見直します。

花を長く楽しむ

アヤメの一輪は二〜三日で終わりますが、一本の花茎に二〜三輪が順に咲くので、一株で一〜二週間楽しめます。しぼんだ花を手で取り除くと、次の花がきれいに開きます。切り花にするなら、蕾がほころび始めた朝に切ると室内で数日楽しめます。

場面作業目安
一輪がしぼんだしぼんだ花だけを手で取る次の蕾が開くのを邪魔しない
花茎の花がすべて終わった花茎を株元近くで切る種を作らせない
切り花にする蕾がほころび始めた朝に切る室内で三〜五日
雨が続く特に手当ては不要花びらが傷んだら取る

アヤメは咲く期間が短い分、群れて咲かせると見応えがあります。同じ場所に三株以上まとめて植えると、花の時期に目を引きます。

アヤメの花を咲かせ続けるのに使うもの

つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。

    つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。

  • 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
    規格の目安
    直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。

    花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。

  • 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
    規格の目安
    太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。

    きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
  • リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。

アヤメの長く咲かせるコツは作物ページに

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