置き場所と株の状態で水やりを決める
ローリエは地植えで根付けば雨だけで育つ丈夫な木ですが、鉢植えは根が限られるので水切れを起こします。とくに夏の鉢植えは一日で乾くことがあり、葉が内側に丸まったら水が足りない合図です。下の表で自分の環境を確かめてください。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意すること |
|---|---|---|
| 鉢植え・一年目 | 表面が乾いたらたっぷり、夏は毎日 | 受け皿に水をためない |
| 鉢植え・二年目以降 | 春秋は三〜四日に一回、夏は毎日 | 冬は週一回に減らす |
| 地植え・一年目 | 一週間雨がなければ株元へ | 真夏は朝に与える |
| 地植え・二年目以降 | 基本は雨任せ | 二週間以上の日照りだけ与える |
鉢植えは受け皿の水を捨てるまでが水やりです。冬に受け皿へ水を残すと、冷えた水で根が傷んで春の芽出しが遅れます。
水やりの手順
水は株元に与え、鉢底から流れ出るまで注ぎます。常に湿った状態にすると根が傷んで葉が黄色く落ちるので、乾いてから与えるめりはりが大切です。冬は生育が止まるので、土が乾いてから二〜三日後に与える程度に減らします。
- 土に指を入れて乾きを確かめる
- 指を第一関節まで土に入れて湿り気がなければ水やりのころです。表面が白く乾いていても中が湿っていることがあります。
- 鉢底から流れるまで注ぐ
- じょうろの口を株元に近づけ、鉢底の穴から水が流れ出るまでゆっくり与えます。土の中の古い空気を押し出す意味もあります。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿にたまった水は必ず捨てます。ためたままにすると根が呼吸できず、下葉から黄色く落ちます。
- 夏は夕方に葉の様子を見る
- 夕方に葉が丸まっていたら株元にもう一度与えます。翌朝に葉が開いていれば問題ありません。
追肥は年二回で足りる
ローリエは肥料が少なくても育ちますが、鉢植えは土の養分が限られるので年二回の追肥(育ちの途中で足す肥料)で葉の色を保ちます。多く与えると枝葉ばかり茂ってカイガラムシやアブラムシが付きやすくなるため、量は控えめにします。地植えは三年目以降ほとんど要りません。
液体肥料を使うなら規定の倍に薄め、六〜七月の収穫が多い株にだけ月一回与えます。地植えの株は三年目以降、株元に腐葉土を薄く敷く程度で肥料は要りません。
| 時期 | 肥料の種類 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 緩効性の固形肥料 | 8号鉢で大さじ一杯を株元に |
| 6月 | 薄めた液体肥料 | 収穫が多い株だけ月一回 |
| 9月下旬 | 緩効性の固形肥料 | 春と同じ量 |
| 11〜2月 | 与えない | 生育が止まっているため |
葉の色で足りない・多すぎるを判断する
肥料の過不足は葉の色に出ます。全体に薄い黄緑で新葉が小さいなら足りず、葉が大きく濃緑で枝が徒長(間延びして伸びること)しているなら多すぎます。株の姿を見てから足すか止めるかを決め、迷ったら足さないのが安全です。
- 古い葉から黄色くなるなら
- 肥料切れか根詰まりです。液体肥料を薄めて二週間おきに与え、鉢植えで二年以上植え替えていなければ春に植え替えます。
- 新葉が縮れて黄色いなら
- 根が傷んで養分を吸えていません。水のやりすぎや肥料焼けが原因なので、肥料を止めて土を乾かし気味にします。
- 葉が大きく枝が間延びするなら
- 肥料が多すぎます。次の追肥を飛ばし、伸びた枝を切り戻して締まった枝を出させます。
夏と冬の管理
ローリエは暑さに強く、夏は水切れさえ防げば順調に育ちます。寒さは氷点下五度くらいまで耐えますが、それ以下が続くと葉が茶色く傷みます。関東平野部の露地なら地植えで越冬できますが、寒冷地は鉢植えにして冬は軒下か室内に取り込みます。
- 夏は西日を避ける
- 鉢植えは午後に日陰になる場所へ移します。地植えは株元にわらや腐葉土を敷いて乾燥を防ぎます。
- 寒風の当たる場所を避ける
- 冬の北風が直接当たると葉が傷みます。鉢植えは建物の南側に寄せ、地植えは寒冷紗で囲うと葉がきれいに残ります。
- 冬の水やりは控えめに
- 土が乾いてから二〜三日後に、暖かい日の午前中に与えます。夕方に与えると夜に凍って根が傷みます。
鉢植えは二年に一度、三月に一回り大きな鉢へ植え替えます。根詰まりすると葉が小さくなり、水切れしやすくなります。
管理でよくある失敗と戻し方
ローリエで多い失敗は、鉢植えの水切れで葉を落とすことと、肥料や水のやりすぎで根を傷めることです。どちらも原因を切り分けて手当てすれば、丈夫な木なので一〜二か月で新芽を出して立ち直ります。
- 水切れで葉が落ちたとき
- 枝が緑でしなやかなら生きています。たっぷり水を与えて半日陰に置き、新芽が出るまで肥料は与えません。
- 根腐れで葉が黄色いとき
- 鉢から抜いて黒く柔らかい根を切り、新しい土で植え直します。しばらくは土が乾いてから水を与えます。
- 肥料焼けで葉先が枯れたとき
- 株元の固形肥料を取り除き、鉢底から流れるまで水を数回通して余分な肥料を洗い流します。
ローリエの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ローリエの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローリエの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。