鉢植えか地植えかを先に決める
ローリエは月桂樹とも呼ばれるクスノキ科の常緑樹で、地植えにすると十メートル近くまで育つ力があります。家庭で葉を使う目的なら鉢植えの一〜二メートルで十分な量が採れるので、先に育てる大きさを決めてから始めます。
種は市販が少なく発芽にも数か月かかるため、園芸店に並ぶ苗から始めるのが近道です。下の表で自分の環境に近い行を選び、そこから読み進めてください。
| 場面 | おすすめの始め方 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| ベランダで料理用に使う | 苗を7〜8号鉢に植える | 毎年か二年に一度植え替える |
| 庭の目隠しや生け垣にする | 苗を株間1メートルで地植え | 年二回の刈り込みが欠かせない |
| 庭のシンボルツリーにする | 一本を地植えして高さ三メートルで止める | 根が張るので建物から二メートル離す |
| 寒冷地で冬が厳しい | 鉢植えにして冬は軒下か室内へ | 氷点下八度を下回ると葉が傷む |
良い苗の見分け方
苗は三〜五号ポットで春と秋に出回ります。葉が厚く艶があり、幹がまっすぐで根元がぐらつかない株を選びます。ローリエは雌雄異株で、実を楽しみたいなら両方要りますが、葉を使うだけならどちらでも構いません。
- 葉の艶と厚みを見る
- 葉が濃い緑で厚く、表面に艶があれば健全です。葉が薄く黄ばんでいたり、縁が波打って縮れている株は根が弱っています。
- 幹の根元を触って確かめる
- 根元を軽く揺すってぐらつかない株を選びます。ぐらつく株は根が少なく、植えてから伸びるまで一年以上かかります。
- 葉裏と枝の付け根を見る
- 葉裏や枝の分かれ目に白や茶色の小さな貝殻のようなものがあればカイガラムシです。付いている苗は避けます。
植え付けの手順
植え付けの適期は四〜五月と九〜十月です。真冬と真夏は根の動きが鈍く、根付く前に傷みやすいので避けます。土は水はけの良い培養土で十分で、地植えなら植え穴に腐葉土を混ぜておきます。ローリエは根付いてしまえば丈夫ですが、最初の一年は根が浅く乾きやすいので水やりを続けます。
- 根鉢の二倍の穴を掘る
- 地植えは根鉢の二倍の幅と深さの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を三割混ぜて戻します。鉢植えは根鉢より二回り大きな鉢を使います。
- 根鉢は崩さず浅めに置く
- 根鉢の表面が地面と同じ高さになるように置きます。深植えすると幹の根元が蒸れて弱ります。
- 支柱を添える
- 苗が五十センチ以上あれば支柱を一本立て、幹をひもで八の字にゆるく結びます。風で根が揺れると根付きが遅れます。
- たっぷり水を与える
- 植え穴に水がたまるまで与え、一週間は毎日、その後は土の表面が乾いたら与えます。根付くまで一か月ほどかかります。
植え付け直後の葉は使わず、新しい枝が伸び始めてから収穫を始めると株が弱りません。
植え付け後に育たないときの見分け方
ローリエは植えてから一〜二か月は目に見える変化が少ない木です。新芽が出ないだけなら慌てる必要はありませんが、葉が落ちたり黄ばむときは原因を切り分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が丸まって垂れ、土が乾いている | 水切れ | たっぷり与え、しばらく半日陰に置く |
| 葉が黄色くなって次々落ちる | 根腐れか深植え | 水を控え、株元の土を少し取り除く |
| 葉が黒ずんでべたつく | カイガラムシとすす病 | 歯ブラシでこすり落とし、風通しを良くする |
| 葉先が茶色く焼ける | 真夏の西日と乾燥 | 午後に日陰になる場所へ移す |
一年目の育て方の目安
苗を春に植えた場合、根付いて新芽が動き出すのは六月ごろで、その年は二十〜三十センチ伸びれば順調です。一年目は木を作る年と考え、収穫は葉を数枚ずつにとどめます。二年目から枝が増え、三年目には料理に困らない量が採れます。
- 根付くまで葉を採らない
- 植え付けから一か月は水やりだけで様子を見ます。枝先の芽がふくらんで新しい葉が開いたら根付いた合図です。
- 夏は水切れに気をつける
- 鉢植えは夏に毎日、地植えも一年目は一週間雨がなければ与えます。葉が内側に丸まったら水切れの合図です。
- 秋に軽く先端を切る
- 十月ごろ、伸びた枝の先を一節分切ると翌春に枝が分かれて葉数が増えます。切った葉は乾燥させて使えます。
鉢植えで長く育てるための植え替え
ローリエは根の伸びが早く、七号鉢なら二年で根がいっぱいになります。春に新芽の出が悪い、水をやってもすぐ乾く、鉢底から根が出ているといった姿が見えたら植え替えのころです。二年に一度、三〜四月に一回り大きな鉢へ移すか、これ以上大きくしたくないなら根を三分の一切り詰めて同じ鉢に戻します。
- 鉢から抜いて根を確かめる
- 幹の根元を持って鉢を横にし、根鉢を抜きます。白い根が外側に回っていれば健全で、黒く崩れる根があれば取り除きます。
- 根を三分の一ほど落とす
- 根鉢の下側と周りをほぐし、古い土と一緒に根を三分の一ほど落とします。同じ鉢に戻すなら枝葉も同じ割合で切り戻して釣り合いを取ります。
- 新しい土で植え直す
- 鉢底に軽石を敷き、新しい培養土で根鉢の表面が縁から三センチ下になるよう植えます。たっぷり水を与え、二週間は半日陰で休ませます。
ローリエの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
ローリエの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローリエの育て方にまとめています。
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