用途に合わせて採る葉を選ぶ
ローリエの葉は柔らかい新葉より、半年以上たって硬くなった葉のほうが香りが強く、生でも乾燥でも使いやすい状態です。生のまま煮込みに入れる、乾燥させて保存する、枝ごと切って飾りにするなど、用途で採る場所が変わります。下の表で目的に合う採り方を確かめてください。
| 用途 | 採る葉 | 量とタイミング |
|---|---|---|
| 生のまま煮込みや炊き込みに | 前年から付いている濃い緑の葉 | 使う直前に一〜二枚 |
| 乾燥させて一年分を保存 | 枝ごと二十〜三十センチ | 6月か10月の剪定を兼ねて |
| ピクルスや漬け物の香り付け | 硬い葉を数枚 | 使う都度 |
| リースや飾りに | 枝先を三十センチほど | 10〜11月の剪定時 |
採った葉は水洗いせず、乾いた布で表面の汚れを拭くだけにします。濡らすと乾燥に時間がかかり、カビの原因になります。
収穫の時期と葉の見分け方
常緑樹なので一年中採れますが、香りの点では春に伸びた葉が夏を越して硬くなる秋以降が最も充実します。新葉は薄くて明るい緑、前年葉は厚くて濃い緑なので、触って硬さを確かめれば見分けられます。一度に木の三分の一以上の葉を採ると勢いが落ちるので、剪定を兼ねて少しずつ採ります。
- 濃い緑で硬い葉を選ぶ
- 葉を指で曲げて硬く張りのあるものを選びます。薄く柔らかい新葉は香りが弱く、乾燥させると縮んでしまいます。
- 枝ごと切って採る
- 一枚ずつむしるより、剪定を兼ねて枝ごと切ります。混み合った内側の枝から採れば、風通しの改善にもなります。
- 午前中の乾いた時間に採る
- 朝露が乾いた午前中に採ると乾燥の仕上がりが早く、カビも出にくくなります。雨の翌日は避けます。
乾燥保存の手順
ローリエは乾燥させると生葉にある青臭さが抜けて、料理向きの香りに変わります。枝ごと束ねて風通しの良い日陰につるし、一〜二週間で乾きます。天日に当てると葉が茶色く変色して香りも飛ぶため、直射日光は避けます。乾いた葉は緑色を残したまま、曲げるとぱりっと割れる状態が目安です。
- 枝を束ねてつるす
- 三〜四本を輪ゴムで束ね、直射日光の当たらない風通しの良い軒下か室内に逆さにつるします。梅雨時は除湿の効いた室内が向きます。
- 葉を曲げて乾き具合を確かめる
- 一〜二週間して葉を曲げ、ぱりっと割れれば乾燥完了です。しなるならまだ水分が残っているので数日延ばします。
- 枝から外して密閉容器へ
- 葉を枝から外し、割らずに丸ごと乾燥剤入りの密閉容器に入れます。光の当たらない棚で一年は香りが持ちます。
葉を重しで挟んで平らに乾かすと、市販品のように形のそろった葉になります。本の間に紙で挟む方法でも構いません。
生葉の使い方と保存
生葉は乾燥葉より香りが鋭く青臭さもあるので、煮込みなら乾燥葉の半分の量で足ります。冷蔵庫の野菜室で袋に入れて一〜二週間は使えます。長く置きたい場合は冷凍もできますが、解凍すると黒ずむので凍ったまま鍋に入れます。
- 葉に切れ目を入れて使う
- 生葉は手で軽く折るか葉脈に沿って切れ目を入れると香りが出やすくなります。煮込みの最初に入れ、食べる前に取り出します。
- 冷蔵は袋に入れて野菜室
- 洗わずに袋に入れて野菜室で保存します。一〜二週間で葉の縁から黒ずむので、その前に使うか乾燥に回します。
- 冷凍は枝ごと袋へ
- 枝ごと袋に入れて冷凍し、使うときに葉をもいで凍ったまま鍋に入れます。三か月ほど香りが持ちます。
収穫で木を弱らせたときの立て直し
一度にたくさんの葉を採ると、光合成する葉が減って新芽の出が遅れます。とくに真夏や真冬に葉を減らしすぎると枝先から枯れ込むことがあります。木の状態を見て原因を確かめ、様子を見ながら回復を待ちます。
| 状態 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 採ったあと新芽が出ない | 採りすぎか時期が悪い | 半日陰に置き、春まで肥料を控えて待つ |
| 残った葉が黄色くなる | 根が弱っている | 水を控えめにし、薄い液体肥料を月一回 |
| 枝先から茶色く枯れる | 真夏か真冬に採りすぎた | 枯れた部分を切り戻し、新芽を待つ |
| 新葉が小さく香りが弱い | 肥料切れ | 春に緩効性肥料を株元に足す |
収穫量の目安と木の大きさ
一本の木からどれだけ採れるかは木の大きさで決まります。八号鉢で高さ一メートルの木なら、年に乾燥葉で百枚ほど採っても勢いは落ちません。家庭の料理で使う量は年に三十〜五十枚が目安なので、鉢植え一本で十分に足ります。下の表で自分の木の大きさから見込める量を確かめてください。
| 木の大きさ | 一回の収穫量 | 年間の回数 |
|---|---|---|
| 植え付け一年目の苗 | 葉を数枚 | 二〜三回 |
| 八号鉢で高さ一メートル | 枝を五〜六本、葉で五十枚ほど | 二回 |
| 地植えで高さ二メートル | 枝を十本以上、葉で二百枚以上 | 二〜三回 |
| 生け垣として育てた木 | 刈り込みで出る枝を全部 | 二回 |
採った直後に薄い液体肥料を一度与えると、次の枝が出るまでの日数が縮まります。
ローリエの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ローリエの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はローリエの育て方にまとめています。
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