症状から原因を絞る
ブーゲンビリアは丈夫で病気に強い植物ですが、新芽に付く虫と、水のやりすぎによる根の傷みには弱いです。葉の色と落ち方、土の湿り具合を見ればどこに問題があるか判断できます。
| 症状 | 疑う原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 新芽が縮れてべたつく | アブラムシ | 芽の先に小さな虫が集まる |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に細かい点と糸 |
| 枝に白や茶色の粒 | カイガラムシ | つめで動かせる固い殻 |
| 葉が黄色く落ちて土が湿っている | 根腐れ | 土のにおいが酸っぱい |
| 苞が一斉に落ちる | 環境の急変 | 移動や取り込みの直後 |
アブラムシとハダニ
春から秋の新芽にはアブラムシが付きやすく、乾燥する夏にはハダニが葉裏で増えます。どちらも早く見つければ水で洗い流すだけで済みます。増えてから薬に頼るより、週に一回は葉の裏を見る習慣が効きます。
薬をかける前に、まず水で洗い流してみるのが基本です。ブーゲンビリアは葉が硬く水に強いので、ホースで勢いよくかけても傷まず、虫の大半は落ちます。
- 新芽を毎週見る
- アブラムシは柔らかい新芽の先に集まります。見つけたら指でつぶすか、水で洗い流します。
- 葉裏に水をかける
- ハダニは水を嫌います。夏は数日に一回、葉の裏まで勢いよく水をかけると増えにくくなります。
- 増えたら殺虫剤
- 洗っても減らないときは、花や庭木用の殺虫剤を使います。同じ薬を続けると効きが悪くなるので種類を変えます。
- 風通しを作る
- 枝が込み合うと虫が隠れて薬もかかりません。内側に向いた細い枝を付け根から外し、株の中に風と光を通します。
カイガラムシは冬の室内で増える
カイガラムシは殻をかぶっているため薬が効きにくく、見つけ次第こすり落とすのが確実です。戸外では少なくても、室内に取り込んだ冬に暖かい環境で増えます。取り込みの前に枝の付け根までよく見ておきます。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 枝や葉の付け根に付いた殻を、使い古しの歯ブラシでこすり落とします。落ちた虫は土の上に残さず捨てます。
- 幼虫の時期に薬
- 殻ができる前の五月から七月は薬が効きます。新芽に薄い白い粒を見つけたら殺虫剤をかけます。
- べたつきとすす病
- カイガラムシの排せつ物で葉がべたつき黒くなることがあります。虫を減らせば自然に収まります。
根腐れと水の失敗
病気より多いのが根腐れです。土が乾かないうちに水を重ねると根が黒く傷み、葉が黄色くなって落ちます。冬の室内と梅雨の長雨で起こりやすく、どちらも水を減らせば防げます。乾き気味を好む植物だと覚えておきます。
根腐れした株は葉がしおれるので水切れと見間違えます。土が湿っているのに葉が垂れているときは水切れではなく根の傷みなので、水を足してはいけません。
| 状態 | 起きていること | 手当て |
|---|---|---|
| 表土が何日も湿っている | 水の与えすぎか排水不良 | 水を止めて風通しの良い場所へ |
| 鉢を持つと重く葉が垂れる | 根が水を吸えていない | 土を出して黒い根を切り植え直す |
| 受け皿に水がたまっている | 根が常に水に浸かっている | 受け皿の水は毎回捨てる |
| 土から酸っぱいにおい | 根腐れが進んでいる | 白い根が残っていれば新しい土に植え直す |
葉の異常と生理障害
病気ではないのに葉がおかしくなることがあります。日照不足で葉が薄く大きくなる、寒さで葉が落ちる、急に日に当てて葉焼けする、といった変化は環境の反応です。原因を取り除けば新しい葉は正常に出ます。
苞が落ちるのも病気ではありません。移動や取り込みの直後に一斉に落ちたら環境の変化への反応で、株が元気なら次に伸びた枝でまた咲きます。
- 葉焼けは慣らして防ぐ
- 室内から急に日向へ出すと葉が白く焼けます。一週間かけて日陰から日向へ移します。焼けた葉は戻りません。
- 落葉は寒さの合図
- 秋に葉が黄色くなって落ち始めたら、夜温が下がった合図です。取り込みの準備に入ります。
- 葉が薄く大きいとき
- 日照不足か窒素の多い肥料が原因です。一日六時間以上日が当たる場所へ移し、肥料をリン酸中心のものに切り替えます。
薬を使うときの決まり
薬を使うときは、花や庭木に使える殺虫剤か殺ダニ剤を選び、表示の濃度と回数を守ります。真夏の日中にかけると薬害で葉が傷むので、朝か夕方に行います。苞に薬液がかかると色がにじむことがあるので、できるだけ葉裏を狙います。
| 場面 | 使うもの | 注意 |
|---|---|---|
| アブラムシが新芽に集まる | 花木用の殺虫剤 | 新芽に薄くかける |
| ハダニで葉がかすれる | 殺ダニ剤 | 葉裏に届くように下からかける |
| カイガラムシの幼虫 | 浸透移行性の殺虫剤 | 五月〜七月の幼虫期に |
| 冬の室内 | 薬は使わない | こすり落として換気する |
室内で薬をかけるのは避けます。使うときは戸外に出して行い、葉が乾いてから室内へ戻します。ペットや子どもが触れない場所で作業します。
ブーゲンビリアの長く咲かせるコツは作物ページに
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