咲かない理由を最初に切り分ける
ブーゲンビリアは葉が茂っているのに咲かない相談が最も多い植物です。理由はほぼ決まっていて、水が多い、肥料の窒素が多い、日が足りない、の三つです。株の姿を見ればどれかが分かるので、先にここで判断してから対策に入ります。
| 株の姿 | 疑う原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉が大きく濃い緑で枝が長い | 水と窒素肥料が多い | 水を絞り肥料をリン酸中心に切り替える |
| 枝が細く節が間延び | 日照不足 | 一日六時間以上日が当たる場所へ移す |
| 葉が小さく全体に元気がない | 根詰まりか根腐れ | 根を確かめて植え替える |
| 春に切ってから咲かない | 強く切りすぎた | 切る量を枝の三分の一までに抑える |
水を絞って花芽を作らせる
生育期に水を切らさず与え続けると、枝は伸びても花芽ができません。花を付けたい時期の二〜三週間前から、葉が少ししおれる程度まで乾かしてから水をやる管理に切り替えると、株が子孫を残そうとして苞を出します。
水を絞る期間は二〜三週間が目安です。それ以上絞り続けると葉が落ちて株が弱るので、苞が見えなくても一度通常の水やりに戻し、間を置いてもう一度試します。
- 表土が乾いても待つ
- 表土が白く乾いてからさらに一日待ち、葉が少し垂れてきたら鉢底から流れるまで与えます。毎日の水やりはやめます。
- しおれの見極め
- 昼に葉が垂れても夕方に戻るなら問題ありません。朝になっても戻らないときは絞りすぎなので、すぐ水を与えます。
- 苞が色づいたら戻す
- 枝先に小さな色づきが見えたら、乾かし気味は続けつつ極端な水切れは避けます。開花中に強く乾かすと苞が早く落ちます。
- 梅雨は雨に当てない
- 雨が続くと絞れないので、軒下に移して水を管理します。長雨のあとは花が付かない年になりがちです。
水を絞るのは根が張った株だけです。植え付けたばかりの株は根が回ってから行います。
肥料は控えめにリン酸を効かせる
肥料が多いほど咲くと思われがちですが、窒素の多い肥料は葉ばかり茂らせます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は花付きに関わるリン酸が多めの緩効性肥料を、春と秋の年二回、鉢の縁に置く程度で十分です。
肥料を与えたのに咲かないときは、まず肥料を止めて水を絞ります。肥料を足すほど枝葉に力が回って花から遠ざかるので、足すより引くほうが早く咲きます。
| 時期 | 肥料 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | リン酸多めの緩効性肥料 | 鉢の縁に規定量の半分 |
| 6月〜9月 | 液体肥料を月二回 | 薄めで葉色を見ながら |
| 9月下旬〜10月 | 緩効性肥料 | 冬前の最後の一回 |
| 11月〜3月 | 与えない | 休眠中は根を傷める |
切り戻しで枝数を増やす
苞は新しく伸びた枝の先に付きます。花が終わったら枝を三分の一ほど切り戻すと、切り口の下から複数の枝が出て、次の花の数が増えます。切らずに放っておくと枝が長くなるばかりで、先端にしか咲きません。
切り戻しから次の開花までは四〜六週間かかります。秋に切るなら九月上旬までに済ませないと、開花前に冷え込んで色づかないまま冬になります。
- 花が終わった枝を見つける
- 苞が色あせて落ち始めた枝が対象です。苞が残っていても中心の小さな白い花が終わっていれば切って構いません。
- 葉を残して三分の一切る
- 枝の長さの三分の一ほどを、葉の付け根のすぐ上で切ります。葉を全部落とすほど深く切ると次の芽が出るまで時間がかかります。
- 細い枝は付け根から
- 鉛筆より細い枝には花がほとんど付きません。付け根から外して太い枝に力を集めると、次の苞が大きくなります。
- 切ったら水を少し与える
- 切った直後は葉が減って水の消費が下がります。数日は水を控えめにし、新芽が動き始めたら乾かし気味の管理に戻します。
とげが鋭いので厚手の手袋を使います。とげは葉の付け根にあり、枝をつかむと刺さります。
日当たりと置き場所
花を付けるには一日六時間以上の直射日光が必要です。夏の西日も嫌わないので、ベランダなら最も日の当たる場所に置きます。半日陰でも枯れはしませんが、枝が間延びして苞はほとんど出ません。
- 南か西向きに置く
- 午前だけ日が当たる東向きの場所では花数が減ります。昼を過ぎても日が入る南向きか西向きを選びます。
- 鉢を回さない
- 花芽が動き始めたら鉢の向きを変えません。向きが変わると苞が落ちることがあります。
- 風で鉢を倒さない
- 枝が広がると風を受けて倒れます。倒れたときの衝撃で苞が落ちるので、鉢を重くするか壁際に寄せます。
苞が落ちるときの原因
色づいた苞が一斉に落ちるのは、環境の急な変化に対する反応です。買って帰った直後や室内へ取り込んだ直後によく起こります。株そのものは弱っていないので、原因を取り除けば次の枝で咲きます。
| 場面 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 買った直後 | 店と自宅の光の差 | 明るい場所に固定して動かさない |
| 室内に入れた直後 | 日照と温度の急変 | 窓辺の最も明るい場所に置く |
| 長雨のあと | 過湿で根が弱った | 軒下に移し土を乾かす |
| 真夏の水切れ | 極端な乾燥 | 朝に水を与え昼のしおれを見る |
ブーゲンビリアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ブーゲンビリアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はブーゲンビリアの育て方にまとめています。
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