いつ取り込むか
耐えられる寒さの下限は零度前後ですが、五度を下回ると葉を落とし始めます。関東平野部では十一月中旬から下旬が取り込みの目安です。天気予報で最低気温が五度に近づく日が出てきたら室内へ移します。
| 地域 | 取り込みの目安 | 戸外へ戻す目安 |
|---|---|---|
| 暖地 | 12月上旬 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 関東平野部 | 11月中旬〜下旬 | 4月中旬〜下旬 |
| 寒冷地 | 10月下旬〜11月上旬 | 5月中旬以降 |
一度霜に当たると葉も枝先も傷みます。一日でも早めに入れるほうが安全で、遅れて取り込むより多少早すぎるほうが株のためです。
室内の置き場所
室内では日当たりの良い窓辺に置きます。暖房で十五度以上を保てる部屋なら葉を落とさず冬も少しずつ咲き続けますが、無理に暖める必要はありません。五度以上あれば落葉した状態で休眠し、春にまた芽吹きます。
室内に入れた直後に葉が黄色くなって落ちるのは、光の量が急に減ったことへの反応です。株が弱ったわけではないので、置き場所を変えずに落ち着くのを待ちます。
- 窓辺の明るい場所
- 南向きの窓のすぐ近くが第一候補です。日が入らない部屋では枝が細く伸びて春の花が減ります。
- 夜は窓から離す
- 夜間は窓際が冷え込むので、カーテンの内側か部屋の中央へ寄せます。朝にまた窓辺へ戻します。
- 暖房の風を当てない
- エアコンの温風が直接当たると乾きすぎて葉が落ちます。風の当たらない位置を選びます。
- 落葉を掃除する
- 落ちた葉を鉢の上に残すとカビと虫のすみかになります。数日に一回は鉢の表面を見て、落ち葉を取り除きます。
冬の水やりは乾かし気味
落葉した株は水をほとんど使いません。土が乾いてから三〜四日たって、鉢を持ち上げて軽いと感じたら与える程度で十分です。冬に水をやりすぎて根腐れさせるのが最も多い失敗です。葉が残っている株は少し早めに与えます。
水やりは午前中の暖かい時間に、常温の水で行います。夕方に冷たい水を与えると夜に鉢内が冷えて根を傷め、春の芽吹きが遅れる原因になります。
| 状態 | 水やりの間隔 | 量 |
|---|---|---|
| 落葉して休眠 | 二〜三週間に一回 | 鉢底から少し出る程度 |
| 葉が残って生育中 | 表土が乾いて三日後 | 鉢底から流れるまで |
| 暖房で咲いている | 表土が乾いたら | 鉢底から流れるまで |
肥料は冬の間は一切与えません。春に戸外へ出して新芽が動いてから再開します。
取り込む前の準備
室内へ入れる前に、枝を軽く整理して虫を落としておきます。室内は風がなく暖かいので、戸外で少なかったカイガラムシやハダニが冬の間に増えます。取り込みの一週間前に葉の裏まで水で洗い流しておくと被害が減ります。
取り込みの直前に大きく切り詰めると、切り口から傷むことがあります。枝の整理は十月中に済ませ、切り口が乾いて落ち着いてから室内へ入れます。
- 伸びすぎた枝を切る
- 室内に収まる大きさまで枝を切り詰めます。切りすぎると春の花が減るので、枝の三分の一までに留めます。
- 葉の裏を洗う
- ホースの水で葉の裏まで洗い、ハダニと虫を落とします。取り込み直前ではなく数日前に行い乾かします。
- 鉢の外側を拭く
- 鉢の底や外側に付いたナメクジや土を落とし、受け皿は洗うか新しいものに替えます。室内に虫を持ち込まないためです。
春に戸外へ戻す
四月中旬、遅霜の心配がなくなってから戸外へ出します。いきなり直射日光に当てると葉焼けするので、一週間ほど明るい日陰に置いてから日向へ移します。新芽が動き始めたら植え替えと追肥(育ちの途中で足す肥料)の適期です。
- 曇りの日に出す
- 初日は曇りの日か午後遅くに出します。晴れた日の昼に出すと室内の弱い葉が焼けます。
- 徐々に日に慣らす
- 最初の三〜四日は軒下、次の三〜四日は半日だけ日が当たる場所に置き、その後で終日日向に移します。
- 枯れ枝を切る
- 冬に枯れ込んだ枝先を、緑の部分まで切り戻します。切り口の中心が白か緑なら生きています。
- 根詰まりなら植え替え
- 鉢底から根が出ているなら、一回り大きい鉢に植え替えます。根鉢は崩さずそのまま移します。
冬に枯れたかと思ったとき
落葉すると枯れたように見えますが、多くは休眠しているだけです。枝の先をつめで軽くこすって緑が見えれば生きています。春になっても芽が動かないときは、根腐れか凍結で根が傷んだ可能性があります。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が全部落ちたが枝は緑 | 低温による休眠 | 水を控えて春を待つ |
| 枝先だけ茶色く乾く | 冷気か暖房の乾燥 | 春に緑の部分まで切り戻す |
| 枝の付け根まで茶色 | 凍結か根腐れ | 土を出して根を確かめ白い根があれば植え直す |
| 土がいつも湿っている | 冬の水のやりすぎ | 水を止め風通しの良い場所で乾かす |
根が全て黒く崩れていたら回復は難しいです。翌年は取り込みを早め、水を減らします。
ブーゲンビリアの冬越しに使うもの
寒さそのものより、凍って溶けるのを繰り返すことで傷みます。土を凍らせないことが目的です。
- バーク堆肥・腐葉土(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に 3〜5cm の厚さで敷きます。
- 数量の目安
- 株元の直径 40cm 分で 5L 前後。
土に布団をかけるのと同じです。春には鋤き込めば土壌改良材にもなり、片付けが要りません。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
- 規格の目安
- 目付 20〜30g/㎡。厚いほど保温しますが、光も遮ります。
かけたまま水をやれて、日中の光も通します。ビニールと違い、内側が蒸れません。
- 鉢用の断熱材探す言葉「発泡スチロール 鉢 保温」
- 規格の目安
- 発泡スチロールの箱か、鉢を包むプチプチ。
鉢は地面より先に凍ります。地面に直に置くか、鉢ごと包むかで越冬できるかが変わります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。
寒さに弱い球根は掘り上げて越冬させます。風の通るところに吊るし、密閉しません。
- 耐寒性のある宿根草は、地上部が枯れても根は生きています。掘り上げずに株元を覆うだけで足ります。
- ビニールで覆いっぱなしにすると、晴れた日に蒸れます。不織布のほうが失敗しません。
ブーゲンビリアの長く咲かせるコツは作物ページに
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