地植えか鉢かを最初に決める
ブーゲンビリアは熱帯の低木で、関東平野部の露地では冬の霜で枝が枯れ込みます。暖地の霜が降りない場所なら地植えでも越冬しますが、それ以外は鉢植えにして冬は室内へ取り込むのが確実です。育て方は最初にこの一点で分かれます。
鉢植えでも夏の間はベランダや庭など戸外に置き、日照を十分に取ります。室内で一年中育てると枝ばかり伸びて花が付かず、虫も増えて手に負えなくなります。
| 地域 | 育て方 | 理由 |
|---|---|---|
| 暖地の無霜地 | 地植えでも可 | 冬に枝が枯れ込まず大株になる |
| 関東平野部 | 鉢植えが基本 | 霜と乾いた寒風で枝が枯れる |
| 寒冷地 | 鉢植えのみ | 秋の早い段階で室内へ移す必要がある |
壁際の南向きなど暖かい場所でも、一晩の強い霜で落葉することがあります。迷ったら鉢にしてください。
苗はいつどれを買うか
苗は五月から七月に多く出回ります。色づいた部分は花びらではなく苞と呼ばれる葉が変化したもので、本当の花は苞の中心にある小さな白い筒です。苗を見るときは、苞の色だけでなく枝の太さと葉の張りを確かめます。
苗を買う時期が七月を過ぎると、植え付けから根が回るまでの期間が短くなります。八月以降に買った苗はポットのまま秋まで育て、翌春に鉢へ移すほうが安全です。
- 苞が付いている株
- 色づいた苞が付いている苗なら、その品種の色を間違えずに買えます。ラベルの写真と実物の色が違うことがあるからです。
- 枝が固く締まった株
- 枝が細長くひょろりと伸びた苗より、節と節の間が詰まって固い苗を選びます。日照不足で育った苗は植えても花が付きにくいです。
- 鉢底から根が出ていない
- 鉢底の穴から白い根が多く出ていたら根詰まり気味です。植え替えで根を傷めやすいので、根が回りきっていない株を選びます。
- 品種の性質を確かめる
- とげが強い品種、枝が垂れる品種、鉢向きの小型品種があります。置き場所の広さに合わせて選びます。
鉢と土の準備
根が細くて傷みやすいため、水はけの良い土に植えます。市販の草花用培養土に赤玉土の小粒か軽石を二割ほど混ぜるとちょうど良い排水になります。鉢は今の苗より一回り、直径で三センチほど大きいものを使い、いきなり大きな鉢に植えません。
古い土の使い回しは避けます。前に何かを育てた土は排水が落ちていて、細い根しか持たないブーゲンビリアには向きません。新しい培養土に軽石を混ぜて使います。
| 鉢の大きさ | 向く株 | 注意 |
|---|---|---|
| 四〜五号 | 買ったばかりの苗 | 根鉢を崩さずそのまま移す |
| 六〜七号 | 二年目以降の株 | 支柱かあんどん仕立てを準備 |
| 八号以上 | 三年以上の大株 | 水やりの回数が減るので過湿に注意 |
大きすぎる鉢は土が乾かず根腐れの原因になります。小さめの鉢で根を回らせるほうが花付きも良くなります。
植え付けの手順
植え付けの適期は五月から七月です。根鉢を崩すと細根が切れて何週間も止まるので、根鉢はそのまま入れます。植えた直後は直射日光を避け、一週間ほど明るい日陰で落ち着かせてから日向へ出します。
植え付け後の一週間は日陰で水を控えめにし、根を落ち着かせます。新芽が動いたら根が張った合図なので、日向へ出して通常の水やりに戻します。
- 鉢底に石を敷く
- 鉢底ネットの上に軽石を二センチほど敷き、排水の通り道を作ります。水はけが悪いと根が黒く傷みます。
- 根鉢を崩さず置く
- 苗をポットから抜き、根鉢の高さが鉢の縁から二センチほど下になるように置きます。根をほぐしません。
- 土を入れて軽く突く
- 隙間に土を入れ、割り箸で軽く突いて空洞をなくします。強く押し固めると水が通らなくなります。
- たっぷり水をやる
- 鉢底から流れるまでたっぷり水を与えます。その後は表土が乾いてから次の水やりに移り、毎日は与えません。
植えたのに動かないときの原因
植え付けから二週間たっても新しい葉が出ず、下葉が黄色くなって落ちるときは、根の傷みか環境の変化のどちらかです。落葉そのものは環境が変わったときの反応で珍しくないので、枝先を見て判断します。
移動を繰り返すのが最も株を弱らせます。植えたら置き場所を決めて、少なくとも一か月は動かさずに株の反応を見てから次の手を判断します。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 下葉が黄色く落ちる | 置き場所が急に変わった | そのまま同じ場所で様子を見る |
| 枝先までしおれる | 根鉢を崩して細根が切れた | 日陰で水を控えめにし発根を待つ |
| 土が何日も乾かない | 鉢が大きすぎるか排水が悪い | 小さめの鉢に排水の良い土で植え直す |
| 苞が全部落ちた | 植え替え直後の普通の反応 | 新芽が出れば次の花が付く |
枝先がしなやかで緑なら生きています。枝を少し曲げてみて、パキッと折れるようなら枯れています。
ブーゲンビリアの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ブーゲンビリアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はブーゲンビリアの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。