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仏手柑の苗選びと植え付け

仏手柑の苗選びと植え付け|関東は鉢植えが基本、冬は室内へ

仏手柑の栽培イメージ

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仏手柑は柑橘の中でも寒さに弱く、関東の露地では冬を越せません。鉢植えで動かせるように植えます。

地植えか鉢植えかを先に決める

仏手柑はシトロンの仲間で、ミカンやユズより寒さに弱い柑橘です。目安として氷点下2度を下回ると葉が落ち、氷点下4度前後が続くと枝先から枯れ込みます。関東平野部の露地では真冬の冷え込みに耐えられないため、鉢植えにして冬に動かせる形が基本になります。

地域植え方冬の置き場所
関東平野部鉢植え12月から3月は室内か日当たりの良い軒下
暖地の海沿い地植えも可北風を防げる南向きの壁際に植える
寒冷地鉢植えのみ11月から室内の窓辺に取り込む
ベランダ鉢植え風の当たらない壁際に寄せ不織布で覆う

暖地でも植え付け後3年は霜に弱いので、地植えでも冬は株全体を不織布で包んでおくのが安心です。

苗は接ぎ木苗の二年生を選ぶ

園芸店や通販で手に入るのは、カラタチなどの台木に接いだ接ぎ木苗がほとんどです。実生(種から育てた苗)は実が付くまで十年近くかかるうえ、親と同じ形の実になるとは限りません。二年生以上の接ぎ木苗なら、植え付けから二年ほどで最初の実を見られます。

苗は春先に園芸店へ並びますが、数が少ないので三月に入ったら早めに探します。通販で買う場合は、届いたらすぐ箱から出して水をやり、二〜三日は明るい日陰で落ち着かせてから植え付けます。

接ぎ口を確かめる
根元から十センチほどの高さに接いだ跡があり、そこがしっかりふさがっているものを選びます。ぐらつく苗は活着が悪く、植えてから枯れることがあります。
葉の色と枚数を見る
葉が濃い緑で厚みがあり、二十枚以上付いているものが安心です。葉が黄色く縁が巻いているものは根が傷んでいる可能性があります。
トゲの長さは気にしない
仏手柑は若い枝ほどトゲが長く出ます。トゲの多さは苗の良し悪しとは関係ないので、幹の太さと根の張りで判断します。

実付きの苗は見栄えがしますが、実に養分を取られて根が弱っていることがあります。植え付け時に実は落として構いません。

植え付けの時期は春の暖かくなってから

落葉果樹と違い、柑橘は冬に植えると根が動かず寒さで傷みます。関東なら三月下旬から四月中旬、最低気温が十度を安定して超えるころが目安です。秋の植え付けは根付く前に冬が来るので、鉢植えでも避けたほうが無難です。

鉢植えの場合は、植え付けと同じ時期に植え替えも行います。二年に一度、三月に一回り大きい鉢へ移すのが目安で、根が鉢底から出ていたり水の染み込みが遅くなったりしていれば、その年が替えどきです。

時期植え付けの可否理由
3月下旬〜4月中旬最適根が動き始め、冬までに十分張れる
5月〜6月水切れに気を付ければ根付く
7月〜8月避ける暑さと乾きで根が傷みやすい
9月〜2月避ける根付く前に寒さに当たり枯れ込む

鉢と土の準備

鉢は苗の根鉢より一回り大きい八号から十号を選び、いきなり大鉢に植えないようにします。土が多すぎると乾かず根腐れの原因になります。土は水はけを優先し、赤玉土の中粒六、腐葉土三、軽石一の割合が扱いやすい配合です。市販の果樹用培養土でも構いません。

地植えにする暖地の場合は、直径と深さがそれぞれ五十センチの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を三割混ぜて埋め戻します。水はけの悪い場所なら、周りより二十センチほど高く盛って植えると根腐れを防げます。

根鉢を軽くほぐす
根が鉢の形に固まっていたら、底の部分だけ指でほぐして古い土を三分の一ほど落とします。上の方は崩さず、細い根を切らないようにします。
接ぎ口を土に埋めない
接ぎ口が土の上に出る高さに植えます。埋めると接いだ上の枝から根が出て、台木の効きが失われて樹勢が乱れます。
たっぷり水を与える
鉢底から流れ出るまで水をやり、土と根の隙間をなくします。植えてから一週間ほどは直射日光を避けた明るい日陰に置いて落ち着かせます。

鉢底石を三センチほど敷くと、水はけが安定します。受け皿に水をためたままにしないでください。

植えてから根付かないときの原因

植え付け後一か月たっても新芽が伸びない、葉が次々に落ちるというときは、水と温度のどちらかが合っていません。仏手柑は環境が変わると葉を落として耐えようとする性質があり、慌てて肥料を足すと逆効果です。原因を切り分けてから手を打ちます。

症状考えられる原因立て直し方
葉が黄色くなって落ちる水のやり過ぎで根が傷んだ土が乾くまで水を控え、明るい日陰に置く
葉が巻いてしおれる水切れか強い日差し朝夕に水を確かめ、真夏は西日を避ける
新芽が出ないが葉は緑気温が低く根が動いていないそのまま待つ。五月に入れば動き出す
幹に近い葉から落ちる植え付け時に根を切り過ぎた枝先を三分の一切り戻して負担を減らす

葉が半分以上落ちても、枝が緑で爪で軽くひっかくと湿っているなら生きています。水を控えめにして新芽を待ちます。

仏手柑の植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

仏手柑の収穫までのコツは作物ページに

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