季節ごとの水やりの目安
キンセンカは乾燥に強く、常に湿った土では根腐れと灰色かび病が出ます。土の表面が白っぽく乾いてから、鉢底から流れるまで与えるのが基本です。庭植えは根付いてしまえば雨だけでほぼ足ります。春の開花期は葉と花が増えて乾きが早くなるので、朝に土を触って確かめます。
水やりの合図は土の色と鉢の重さで見ます。表面が白っぽく乾き、鉢を持ち上げて軽く感じたら与える時です。葉が少ししおれても、土が湿っていれば水は足さず、夕方まで様子を見てから判断します。乾きすぎより湿りすぎのほうがキンセンカには危険です。
| 時期 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 10月〜11月(定植後) | 根付くまで二〜三日おき | 表面が乾いたら |
| 12月〜2月 | 不要 | 乾いて二〜三日後の暖かい午前 |
| 3月〜5月(開花期) | 晴天が一週間続いたら | 朝に一回、花が多ければ夕方も確認 |
| 6月 | 不要 | 朝に一回、蒸れに注意 |
花に直接水をかけると花弁が傷んで灰色かび病の元になります。株元に静かに注ぎます。
追肥の時期と量
元肥(植え付け時に土へ混ぜておく肥料)として緩効性の粒状肥料をひとつまみ入れておけば、冬の間は追加不要です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は二月中旬に芽が動き始めてから、規定倍に薄めた液体肥料を二週間に一回、花が終わるまで続けます。肥料が多いと葉ばかり茂って花が減り、株元が蒸れて病気が出ます。
肥料の効き具合は花の大きさと葉の色で判断します。花が直径五センチ以上で葉が濃い緑なら十分で、花が小さく葉が薄いなら液体肥料の間隔を十日に縮めます。葉ばかり大きく花が少ないなら窒素が多いので、リン酸の多い草花用に変えます。
- 二月中旬に再開
- 新しい葉が動き出したら、規定の倍に薄めた液体肥料を二週間に一回与えます。いきなり濃い肥料は冬の根を傷めます。
- つぼみが見えたら通常濃度
- 三月につぼみが上がってきたら規定倍の液体肥料に切り替え、二週間に一回を続けます。
- 開花中も続ける
- キンセンカは次々と花を上げるので、開花中に肥料を切ると花が小さくなります。花が終わるまで同じ間隔で与えます。
- 五月下旬で止める
- 暑くなると株が弱るので、五月下旬を最後に肥料を止めます。梅雨に入ったら株の終わりが近いと考えます。
花がら摘みで長く咲かせる
キンセンカは一輪が一週間ほどもち、次々と新しい花を上げます。咲き終わった花をそのままにすると種を作ることに力が向き、次の花が減ります。花弁が閉じて中心が盛り上がってきたら、花茎の付け根から摘み取ります。摘み続けると三月から五月まで途切れず咲きます。
- 終わった花を見分ける
- 花弁が閉じて色があせ、中心が盛り上がって種の形が見え始めたら終わりの合図です。曇りの日に閉じているだけの花と間違えないようにします。
- 花茎の付け根で切る
- 花のすぐ下ではなく、花茎が葉と分かれる付け根で切ります。花茎を残すとそこから腐って病気の元になります。
- 種を取りたいとき
- 一株に二〜三輪だけ残して種を作らせます。全部残すと株が疲れて花が止まります。残す花は四月に咲いた形のよいものを選びます。
混み合った株の整理
春に株が大きくなると、葉が重なって株元の風通しが悪くなります。キンセンカは葉が柔らかく蒸れに弱いので、下の黄色くなった葉や重なった葉を取り除きます。株間が狭すぎるなら、四月までに小さい株を抜いて空間を作ると残った株が病気にかかりにくくなります。
| 株の状態 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 下の葉が黄色い | 黄色い葉を取る | 見つけ次第 |
| 隣の株と葉が重なる | 小さい株を抜く | 四月まで |
| 茎が伸びて倒れる | 支柱を一本立てる | 高性種のみ |
| 花が小さくなった | 肥料を確認し花がらを摘む | 三月以降 |
高性種でも株が充実していれば倒れません。倒れるのは日照不足か肥料過多のことが多く、支柱は最後の手段です。
葉の色で異常を見分ける
下の葉から黄色くなって落ちるのは水のやりすぎか肥料切れ、葉全体が薄い黄緑なのは肥料不足、葉の表面に白い粉が付くのはうどんこ病です。土が湿っているのにしおれるなら根腐れです。症状を見て原因を分けてから対処すると、薬をむだにしません。
迷ったときは水を減らす方向に倒すのが安全です。二〜三日水を切らしても株は持ちこたえますが、湿りすぎは一週間で根と株元を傷めます。葉の色が変わったら、まず土の湿り気を触って確かめてから次の手を決めます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色く落ちる | 過湿・肥料切れ | 水を控え液体肥料を再開する |
| 葉全体が薄い黄緑 | 肥料不足 | 規定倍の液体肥料を二週間に一回 |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り風通しをよくする |
| 土が湿っているのにしおれる | 根腐れ | 水を止め株元を確かめる |
キンセンカの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
キンセンカの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はキンセンカの育て方にまとめています。
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