症状から原因を探す
キンセンカに異常が出たら、まず新芽と葉の表裏、株元を見ます。新芽やつぼみに小さな虫が群れていればアブラムシ、葉の表面に白い粉があればうどんこ病、花や葉に灰色のカビがあれば灰色かび病、株元が茶色くくびれていれば立枯病です。原因を分けてから手を打ちます。
| 症状 | 疑う原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 新芽やつぼみに小さな虫 | アブラムシ | 指で潰すか水で流す |
| 葉の表面に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り風通しを確保 |
| 花や葉に灰色のカビ | 灰色かび病 | 傷んだ花を取り雨を避ける |
| 土が湿っているのにしおれ株元が茶色 | 立枯病・根腐れ | 水を止め株を抜いて確かめる |
| 葉が食われ黒い糞がある | ヨトウムシ | 夜に見回って捕まえる |
| 葉に白い線が描かれる | ハモグリバエ | 線の先の幼虫を潰す |
アブラムシ
キンセンカでいちばん多いのはアブラムシです。三月から五月の新芽、つぼみ、花の裏に黒や緑の小さな虫が群れ、汁を吸って花を縮れさせます。ウイルス病も運ぶので、少ないうちに落とします。花に付いた場合は薬を使いにくいので、水で流すか指で取るのが基本です。
- 早く見つける
- 水やりのたびに新芽とつぼみの付け根、花の裏を見ます。アリが登っている株は特に注意して見ます。
- 少ないうちに落とす
- 指でこすり落とすか、水を強めにかけて流します。三日続けて減らなければ草花用の殺虫剤を使います。
- 花には薬をかけない
- 食用にする株や開花中の株は薬を避け、手で取ります。殺虫剤を使うならつぼみが色づく前に済ませます。
- 天敵を守る
- テントウムシやその幼虫がいればアブラムシを食べてくれます。見つけたら潰さず残します。
うどんこ病と灰色かび病
うどんこ病は葉の表面が白い粉をまぶしたようになり、四月から五月の乾いた日が続いたあとや、株が混み合って風通しが悪いときに出ます。灰色かび病は咲き終わった花や傷んだ葉に灰色のカビが生え、春の長雨で広がります。どちらも風通しと花がら摘みで予防できます。
- 病葉を取る
- 白い粉が出た葉は、少し下の健全な部分から切って袋に入れて捨てます。株元に落としません。
- 株元の風通しを確保
- 重なった葉と下の黄色い葉を取り、隣の株と葉が触れないよう小さい株を抜きます。株元に風が通れば病気は止まります。
- 花がらを毎日取る
- しぼんだ花はカビの温床です。開花中は毎日見て、茶色くなった花を花茎の付け根から摘みます。
- 広がったら薬を使う
- 草花用の殺菌剤を朝か夕方にかけます。食用にする株には使わず、病葉の除去だけで対処します。
うどんこ病は乾燥で広がり、灰色かび病は湿りで広がります。天気を見て、どちらが出やすいかを先に考えます。
ヨトウムシとハモグリバエ
ヨトウムシは秋の苗と春の株の葉を夜に食べ、昼は土の中に隠れます。葉の周りに黒い糞があればヨトウムシです。ハモグリバエは葉の中に幼虫が潜り、白い曲がった線を描きます。見た目は悪いですが株が枯れることは少なく、線の先にいる幼虫を指で潰せば止まります。
| 見た目 | 起きやすい時期 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉が一晩で食われ黒い糞がある | 10月・4月〜5月 | 夜に見回って捕まえる。株元の土を掘って探す |
| 葉に白い曲がった線 | 4月〜6月 | 線の先の幼虫を指で潰す。ひどい葉は取る |
| 葉裏にかすれ、細かい糸 | 5月〜6月 | 葉裏に水をかける |
ヨトウムシは昼間に株元の土を浅く掘ると出てきます。一匹見つけたら周りにも数匹います。
根腐れと立枯病
土が湿っているのに株全体がしおれ、下の葉から黄色くなるなら根腐れです。受け皿の水、水はけの悪い土、長雨が原因です。立枯病は苗の時期に多く、株元の茎が茶色くくびれて倒れます。どちらも湿りすぎで起きるので、新しい土と乾かし気味の管理で予防します。
- 土の湿り気を確かめる
- 指を土に入れて湿り気を見ます。湿っているのにしおれているなら根の傷み、乾いているなら水切れと切り分けます。
- 根を見る
- 鉢から抜いて根を見ます。白い根が残っていれば回復の余地があり、全体が黒く崩れていれば助かりません。
- 植え直して乾かす
- 黒い根を切り、新しい乾いた土に植え直します。日陰で一週間水を控え、新しい葉が動いたら通常の管理に戻します。
- 立枯病の株は抜く
- 株元がくびれた苗は周りにうつるので抜いて処分し、その土で種をまき直しません。新しい土でまき直します。
虫や病気でないときの障害
茎が細く長く倒れる、花が小さく色が薄い、葉の縁が枯れるといった症状は環境が原因で、薬では直りません。徒長(光不足で茎がひょろ長く伸びること)は日照不足、花の色あせは高温、葉の縁の枯れは肥料やけか乾燥です。置き場所と管理を見直します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が細く長く倒れる | 日照不足・密植・肥料過多 | 日なたへ移し間引き肥料を減らす |
| 花が小さく色が薄い | 高温・肥料切れ | 半日陰へ移し液体肥料を続ける |
| 葉の縁が茶色く枯れる | 肥料やけ・乾燥 | 水で流して肥料を止め朝の水を欠かさない |
| 梅雨に急に枯れる | 高温多湿 | 株の寿命と考え秋まきで更新する |
キンセンカの長く咲かせるコツは作物ページに
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