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キンセンカの花を咲かせる

キンセンカの花を咲かせるコツ|摘心で枝を増やし三月から五月まで咲かせる

キンセンカの栽培イメージ

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苗のうちに一回摘心すると枝が増えて花数が倍になります。花がら摘みを続ければ三月から五月まで途切れず咲きます。

咲かない・少ないときの原因を先に分ける

春になっても花が少ない、一本の茎に一輪しか咲かないという場合は、日照不足、摘心の有無、肥料の偏り、まき時の遅れのどれかです。株の姿と育てた経過を見て原因を絞ります。春まきの苗が五月に小さいのは異常ではなく、そのまま育てれば初夏に咲きます。

株の姿考えられる原因直し方
茎が細く長く葉が薄い日照不足一日五時間以上日が当たる場所へ移す
一本の茎に一輪だけ摘心をしていない一番花のあと切り戻して枝を増やす
葉は濃く茂るが花が少ない窒素肥料の与えすぎ肥料を止めリン酸主体に変える
株が小さくつぼみがないまき時が遅いそのまま育て初夏の開花を待つ

苗のうちの摘心

摘心(先端の芽を摘んで枝を増やすこと)は本葉が六〜八枚になったころに一回行います。先端を摘むと下の葉の付け根から枝が四〜五本出て、花もその数だけ増えます。秋まきなら十一月の定植時、春まきなら四月が目安です。矮性種は摘心しなくても株元から枝が出るので不要です。

本葉六〜八枚で摘む
株の高さが十センチほどになり、本葉が六〜八枚になったら、先端の柔らかい部分を指で摘みます。下から四〜五枚の葉を残します。
晴れた午前に行う
切り口が早く乾く晴天の午前に摘みます。雨の日は切り口から病気が入りやすくなります。
摘心後に薄い液肥
摘んだ翌日に薄めた液体肥料を与えると、枝の伸びがそろいます。冬の間なら次の暖かい日でかまいません。
摘み取った芽は捨てない
摘んだ先端をポットにさすと、二〜三週間で根が出て苗が増えます。秋なら春に咲きます。

開花の流れと花もち

花は朝に開き夕方に閉じ、曇りや雨の日は開かないままのこともあります。一輪は一週間ほどもち、株全体では三月から五月まで次々と咲き続けます。気温が二十五度を超えると花が小さく色が薄くなり、梅雨に入ると株が弱って終わります。関東平野部では四月がもっとも美しい時期です。

花は日光に向いて開くので、鉢植えは同じ向きに置いたままだと花が一方向にそろいます。数日ごとに鉢を回すと株全体が均等に咲きます。

咲き始めを見る
最初の花が開いたら、液体肥料を規定倍にして二週間に一回続けます。ここで肥料を切ると次の花が小さくなります。
終わった花を摘む
花弁が閉じて中心が盛り上がったら花茎の付け根から摘みます。種を作らせないことで次の花が続きます。
切り花にする場合
朝、花が開き切る前に花茎の付け根で切り、すぐ水につけます。三日から五日もちます。

切り戻して花を続ける

四月下旬に花が小さくなり、茎が伸びて姿が乱れてきたら、株の高さの半分まで切り戻します。残した葉の付け根からわき芽(葉の付け根から出る芽)が伸び、二〜三週間で新しい花が上がります。五月の連休ごろまでに切れば、梅雨前にもう一度咲かせられます。

四月下旬に半分に切る
花が小さく茎が乱れてきたら、株の高さの半分まで切ります。葉を数枚残すことが条件です。
切ったら追肥
切り戻し直後に規定倍の液体肥料を与え、二週間に一回を続けます。新しい枝が早く伸びます。
梅雨前で区切る
六月に入って株が弱ったら、無理に続けず抜いて片づけます。翌年は秋まきで更新するのが無理のない育て方です。

涼しい年や寒冷地では夏まで咲き続けることもあります。株の姿を見て、元気なら続けます。

品種タイプで咲き方が違う

キンセンカには草丈で矮性、中高性、高性の三つ、花の形で一重と八重、花色でオレンジ、黄色、クリーム、複色があります。切り花にするなら高性種の八重、花壇の縁取りなら矮性種、鉢植えなら中高性が扱いやすいです。目的で選ぶと管理がずれません。

品種タイプ草丈と花向く使い方
矮性種15〜30センチ、小さめの花が多数花壇の縁・寄せ植え
中高性種30〜50センチ、中くらいの花鉢植え・花壇の中段
高性種(切り花用)50〜70センチ、大きな八重切り花・花壇の後方
食用向けの品種中高性が多い花弁を料理や茶に使う

食用にするなら食用と明記された種を選び、農薬を使わずに育てます。観賞用の株の花弁を食べるのは避けます。

花が乱れるときの手当て

花が小さく色が薄いのは高温か肥料切れ、茎が長く倒れるのは日照不足か肥料過多、花弁が茶色く溶けるのは灰色かび病です。それぞれ原因が違うので、症状を見て手当てを分けます。倒れた茎は起こしても戻らないので、切り戻して新しい枝に咲かせます。

見た目原因手当て
花が小さく色が薄い高温・肥料切れ半日陰へ移し液体肥料を続ける
茎が長く倒れる日照不足・肥料過多切り戻して日なたへ、肥料を減らす
花弁が茶色く溶ける灰色かび病・雨傷んだ花を取り軒下へ移す
つぼみが開かず枯れる水切れ・アブラムシ朝の水を欠かさず虫を落とす

キンセンカの花を咲かせ続けるのに使うもの

つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。

    つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。

  • 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
    規格の目安
    直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。

    花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。

  • 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
    規格の目安
    太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。

    きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
  • リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。

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