花が咲く条件を確かめる
カラーの花は、花びらのように見える部分が実は苞という葉の変化したもので、中心の棒状の部分が本当の花です。この苞がきれいに開くには、充実した球根と一日五時間以上の日照が必要です。畑地性は直径五センチ以上の球根で花が安定し、小さい球根は葉だけで終わります。
開花時期は畑地性が六月から七月、湿地性が五月から六月です。畑地性は植え付けから二か月ほどで咲き、一球から二〜五本の花茎が上がります。
畑地性は温度も関係します。開花に向く温度は二十度前後で、三十度を超える日が続くとつぼみが上がらなくなります。梅雨明け後に咲かないのは高温のためで、涼しい場所に移すか翌年に期待します。
| 状態 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 球根が直径五センチ以上 | 花が期待できる | そのまま植える |
| 球根が三センチ以下 | 葉だけで終わりやすい | 一年育てて球根を太らせる |
| 日照が五時間未満 | 咲きにくい | 日当たりに移す |
| 前年に葉を早く切った | 球根が太っていない | 今年は葉を黄ばむまで残す |
花を長く楽しむ手入れ
一本の花は二〜三週間持ちます。花の間は直射日光を避けた明るい場所に置くと苞の色があせにくく、雨に当てると苞に茶色の斑点が出るので、鉢は軒下へ移します。咲いている間の水切れは苞がしおれる原因なので、畑地性でも土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
苞が緑がかって巻き込み始めたら花の終わりです。花茎を株元で切ると、次の花茎に養分が回ります。畑地性は一球から順に二〜五本上がるので、早めに切るほど後の花が大きく咲きます。
地植えで雨を避けられない場合は、苞に斑点が出ても株には影響ありません。見た目が気になる花は早めに切り花にして室内で楽しむと無駄がありません。
- 開花中は雨を避ける
- 苞に水がかかると斑点が出て見た目が悪くなります。鉢は軒下へ、地植えなら雨の日は仕方ないので気にしません。
- 咲き終わりを見分ける
- 苞の縁が緑になり内側へ巻き始めたら終わりです。中心の棒が茶色くなるのも合図です。
- 花茎は株元で切る
- 花茎を葉の付け根までたどって切ります。途中で切ると残った茎が腐って株元に広がることがあります。
切り花にする
カラーは切り花として非常に長持ちし、二週間ほど楽しめます。苞が開ききる直前、中心の棒が見え始めたころに切ると最も長く持ちます。茎は中が空洞で腐りやすいので、水は浅めにして毎日替えます。茎の切り口が傷んできたら切り戻すと、さらに長持ちします。
切り花は苞の色が濃いうちに切るのがコツです。株に付けたままにすると日に日に色があせるので、飾るなら早めに切ったほうが色を長く楽しめます。
| 場面 | 切る時期 | 持ち |
|---|---|---|
| 一輪で飾る | 苞が開ききる直前 | 十〜十四日 |
| 数本まとめる | 開いたばかり | 七〜十日 |
| 株を疲れさせたくない | 一株から二本まで | 残りは株に咲かせる |
切った茎から出る汁は肌に刺激があるので、扱った後は手を洗ってください。口に入れないよう小さな子どもやペットからも離します。
翌年も咲かせるための球根の育て方
畑地性の花数は、前年の花後にどれだけ球根を太らせたかで決まります。花が終わってからの一か月が最も大切で、葉を残して追肥(育ちの途中で足す肥料)を続け、日当たりで育てます。葉が自然に黄ばんで枯れるまで待ってから掘り上げれば、翌年は花数が増えます。
湿地性は株が大きくなるほど花が増えます。三〜四年で株が込み合ってきたら、春に株分けして植え直すと花付きが戻ります。株分けは芽の付いた根茎を二〜三芽ずつに切り分けます。
- 花後も葉を残す
- 花茎だけ切り、葉はそのまま残します。葉が光合成で作る養分が球根に蓄えられ、翌年の花芽の数を決めます。
- 七月まで追肥を続ける
- 月に一回の緩効性肥料か、十日に一回の薄い液体肥料を七月まで続けます。八月に入ったら止めます。
- 葉が枯れてから掘り上げる
- 葉が完全に黄ばんで枯れたら水を止め、乾いた状態で掘り上げます。緑のうちに掘ると球根が太っていません。
咲かないときの原因と直し方
葉は出るのに花が来ない原因は、球根が小さい、日照不足、肥料過多、前年に葉を早く切った、のどれかです。順に確かめてください。畑地性は植え付けから二か月過ぎても花茎が見えなければ、今年は葉を育てて球根を太らせる年と割り切ります。
湿地性が咲かないのは、日照不足か水不足がほとんどです。株が小さいうちは葉だけの年もあるので、二年目から本格的に咲くと考えてください。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉は出るが花茎が上がらない | 球根が小さい・肥料過多 | 今年は葉を育て、肥料を減らす |
| つぼみが途中で枯れる | 水切れ・高温 | 開花期は乾かさず、半日陰へ |
| 苞が小さく色が薄い | 日照不足・肥料切れ | 日当たりへ移し、薄い液体肥料を |
| 前年は咲いたのに今年は咲かない | 葉を早く切った・掘り上げが早い | 今年は葉を枯れるまで残す |
カラーの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
カラーの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカラーの育て方にまとめています。
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