まず湿地性か畑地性かを見分ける
カラーは大きく二つのタイプに分かれます。白い大きな花を咲かせる湿地性は水を好み、冬も葉が残ることが多い丈夫なタイプです。黄色やピンク、紫など色付きの花が咲く畑地性は、乾かし気味に育て、冬は葉を落として球根で休眠します。育て方が正反対なので、買うときにどちらかを必ず確かめてください。
球根の形でも見分けられます。湿地性は太い根茎で横に伸び、畑地性は丸くて平たいジャガイモのような球根です。花色が白でも畑地性の品種があるので、札の表記を優先します。
| タイプ | 花色・姿 | 水の好み | 冬の姿 |
|---|---|---|---|
| 湿地性 | 白の大輪、草丈六十〜九十センチ | 常に湿った土を好む | 葉が残る、霜で傷むが株は生きる |
| 畑地性 | 黄・桃・橙・紫など、草丈三十〜六十センチ | 乾かし気味、過湿で腐る | 葉が枯れて球根で休眠 |
球根の選び方と植え時
畑地性の球根は二月から四月に店頭に並びます。手に持って重みがあり、表面に傷や柔らかい部分がなく、芽の出る側にふくらみがあるものを選びます。直径五センチ以上の大きい球根ほど花数が多く、小さい球根は葉だけで終わることがあります。
植え時は畑地性が四月から五月、遅霜の心配がなくなってからです。早く植えると低温と過湿で腐ります。湿地性は春でも秋でも植えられますが、関東平野部では三月から四月か、九月下旬から十月が根付きやすい時期です。
- 球根の上下を確かめる
- 畑地性の球根は、くぼんだ側に小さな突起が集まっている面が上です。分かりにくいときは横向きに植えても芽は上を向いて出ます。
- 傷んだ部分を切り取る
- 柔らかい部分や黒ずんだ部分があれば、清潔な刃物で切り取って日陰で一〜二日乾かしてから植えます。腐りが広がるのを防げます。
- 遅霜が終わってから植える
- 畑地性は地温が十五度を超えてから植えます。関東平野部なら四月中旬以降が目安で、寒冷地は五月に入ってからです。
土の作り方と植える深さ
畑地性は水はけが最優先です。草花用の培養土に赤玉土の小粒か軽石を三割ほど混ぜ、鉢なら底に軽石を厚めに敷きます。球根の上に土が三〜五センチかぶる深さに植え、球根同士は十五〜二十センチ離します。深く植えすぎると芽が出るまでに腐ることがあります。
湿地性は保水性のある土を好みます。培養土に腐葉土を混ぜ、鉢なら受け皿に水をためても構いません。根茎の上に五センチほど土がかぶる深さで、株間は三十センチ以上取ります。
| タイプ | 土 | 植える深さ | 株間 |
|---|---|---|---|
| 畑地性・鉢 | 培養土七、軽石三、底に軽石 | 球根の上に三〜五センチ | 五号鉢に一球、八号鉢に三球 |
| 畑地性・地植え | 腐葉土と軽石を混ぜ高畝にする | 球根の上に五センチ | 十五〜二十センチ |
| 湿地性・鉢 | 培養土に腐葉土を二割 | 根茎の上に五センチ | 七号鉢に一株 |
| 湿地性・地植え | 腐葉土を多めに、水はけは気にしない | 根茎の上に五センチ | 三十センチ以上 |
元肥(植え付け時に土へ混ぜておく肥料)は緩効性のものを規定量入れます。畑地性は肥料が球根に直接触れると腐るので、土とよく混ぜてから植えます。
植え付け後の水やりと芽出し
畑地性は植え付け直後にたっぷり水をやったら、芽が出るまでは土の表面が乾いてから与える程度にします。芽が出る前に水をやりすぎると、球根が土の中で腐るのが最も多い失敗です。芽は植え付けから三〜四週間で出て、そこから水の量を増やしていきます。
湿地性は植え付け後から常に土を湿らせておきます。乾かすと葉が黄ばんで元気がなくなります。日当たりから明るい半日陰に置き、真夏の直射は葉焼けするので午後は日陰になる場所が向いています。
- 畑地性は芽が出るまで控えめ
- 土の表面が乾いてから軽く与える程度にします。鉢を持ち上げて軽くなったら与えると覚えておくと失敗しません。
- 芽が出たら水を増やす
- 芽が土から出て葉が開き始めたら、表面が乾いたらたっぷり与える通常の水やりに切り替えます。
- 湿地性は乾かさない
- 土の表面が乾く前に水をやります。鉢は受け皿に水をためたままでも問題ありませんが、夏は水が腐らないよう数日で替えます。
芽が出ない・腐るときの原因と直し方
植えて五週間過ぎても芽が出ないときは、球根を掘り上げて確かめます。固くて重みがあれば生きているので、そのまま植え直して待ちます。柔らかくなって嫌なにおいがするなら腐っており、回復しません。原因は植え時が早くて土が冷たかったか、芽が出る前の水のやりすぎです。
湿地性で葉が黄ばんで元気がないのは、多くが水不足か日照不足です。土を乾かさないようにして明るい場所に移せば、新しい葉が出て回復します。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 畑地性で五週間芽が出ない | 低温・過湿 | 掘り上げて固ければ植え直す |
| 球根が柔らかく腐っている | 植え時が早い・水のやりすぎ | 処分し、次は四月中旬以降に乾かし気味で |
| 芽は出たが葉が黄ばむ | 深植え・肥料が球根に触れた | 水を控え、新しい葉が出るのを待つ |
| 湿地性で葉がしおれる | 水不足・日照不足 | 土を湿らせ、明るい場所へ |
カラーの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
カラーの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカラーの育て方にまとめています。
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