置き場所は地域で変える
カンパニュラの仲間はヨーロッパから西アジアの、夏が涼しく乾いた地域に多く分布します。日当たりは好きですが、高温多湿の日本の夏は苦手です。夏の暑さが厳しい地域ほど、真夏の強い日差しと西日を避けられる場所を選びます。
| 地域 | 向く場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 関東より北 | 一年を通して日なた | 風通しを確保する |
| 関東より西 | 夏の直射と西日を避ける場所 | 株元に直接日を当てない |
| 夏が特に暑い場所 | 落葉樹の下などの半日陰 | 冬は日が当たるか確かめる |
落葉樹のそばは、夏は葉が茂って日陰になり、冬は葉が落ちて日が当たるので、カンパニュラにとって都合のよい場所です。
水はけと水もちを両立させる土
細かい根を地表から20センチほどの深さまで伸ばすので、水はけがよく、ほどほどに水もちもある土が向きます。粒の細かい培養土だけでは水が抜けにくく、夏に根が傷みます。フウリンソウは酸性の土を嫌うので、植える前に苦土石灰で酸度を直しておきます。
| 植え方 | 土の作り方 | ねらい |
|---|---|---|
| 鉢植え | 培養土6、中粒の赤玉土か軽石2、腐葉土2 | 水はけと水もちの両立 |
| 地植え | 培養土や庭土に赤玉土か軽石を2〜3割、腐葉土を2割 | 粒で水の通り道を作る |
| 水はけの悪い庭 | 土を盛り上げて高く植える | 根の周りに水をためない |
水やりは乾いてからたっぷり
育っている時期は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。いつも湿っている状態は根腐れのもとになります。休眠する晩秋から春先は、表面が乾いたら土が湿る程度に控えます。
- 土の乾きを指で確かめる
- 表面が白っぽく乾き、指を入れて1〜2センチ下まで乾いていたら水やりの合図です。まだ湿っているうちは与えず、翌日にもう一度確かめます。
- 夏は朝か夕方に
- 真夏の昼に水を与えると、鉢の中が蒸れて根が傷みます。涼しい朝のうちか、日が傾いた夕方に与え、葉や花に水をかけないよう株元に注ぎます。
- 冬は控えめに
- 地上部が小さくなる冬は水をあまり吸いません。鉢植えは表面が乾いてから暖かい日の午前中に与え、地植えは雨まかせで十分です。
肥料は控えめに、時期を決めて
カンパニュラは肥料を多く好む花ではありません。効かせすぎると葉ばかり茂って蒸れやすくなり、茎も軟らかく倒れやすくなります。宿根草タイプは元肥を控え、芽出しと花後に緩効性肥料を置く程度で足ります。
- 春の芽出しに置き肥
- 春に芽が動き出したら、緩効性の粒状肥料を株の周りの地表に置きます。これが花を咲かせるための主な肥料になります。
- 花後にもう一度
- 花が終わったら同じ肥料を少量置き、咲いて消耗した株を回復させます。真夏に入ってからは肥料を与えず、根を休ませます。
- メディウムは元肥を中心に
- フウリンソウは植え付け前に堆肥と腐葉土を混ぜた土で育て、春に葉色が薄いときだけ薄い液体肥料を補います。与えすぎると花茎が倒れやすくなります。
夏越しは蒸れを防ぐのが要
カンパニュラ栽培で最も問題になるのが夏の高温多湿です。暑さそのものより、株元に熱と湿気がこもって根や茎が傷むことが多いので、風を通し、土を乾き気味に保つ工夫をします。
- 花壇を少し高くする
- 花壇の縁にれんがなどを並べ、中の土を周りより高くすると、水はけとともに株元の風通しもよくなります。強い風が当たる場所では支柱で支えます。
- 西側に日よけを作る
- 西側に背の高い草花を植えたり、すだれを掛けたりして、午後の強い日差しを遮ります。鉢植えは夏だけ半日陰へ移すのが手軽です。
- 混んだ葉を減らす
- 花が終わった茎や、株元で重なって黄ばんだ葉を取り除き、株の中まで風が通るようにします。蒸れた葉は病気の入り口にもなります。
冬は屋外で寒さに当てる
カンパニュラは寒さに強く、土が凍らない地域なら冬も屋外で越せます。むしろ冬の低温に当たることで花芽ができるので、寒いからといって室内に取り込むと翌年咲かなくなります。
- 秋に地際で刈り込む
- 宿根草タイプは秋になったら、地際から5〜10センチを残して茎を刈り込みます。株元に日が当たり、翌春の芽がそろって出てきます。
- 凍る地域は株元を覆う
- 土が凍る地域では、株元に腐葉土やわらを敷いて根を守ります。鉢植えは軒下など、寒さには当たるが凍結しにくい場所に置きます。
- 冬も乾かしきらない
- 休眠中でも根は生きています。鉢植えは土がからからに乾いたままにならないよう、暖かい日を選んで軽く水を与えます。
元気がないときの見分け方
葉の色や株の姿の変化には、たいてい置き場所か水のどちらかが関わっています。慌てて肥料や薬を足す前に、日の当たり方と土の湿り具合を確かめ、原因を一つずつ直していきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 夏に下葉から枯れる | 蒸れ、西日 | 枯れ葉を除き半日陰に移す |
| 株元が黒く傷む | 過湿、水はけ不良 | 水やりを控え土を盛り上げる |
| 茎が倒れる | 肥料の効きすぎ、日照不足 | 肥料を止め、支柱で支える |
| 葉が小さく色が薄い | 肥料切れ、根詰まり | 緩効性肥料を置き、鉢を替える |
よくある質問
よくある失敗と戻し方は?
葉の色や株の姿の変化には、たいてい置き場所か水のどちらかが関わっています。慌てて肥料や薬を足す前に、日の当たり方と土の湿り具合を確かめ、原因を一つずつ直していきます。
カンパニュラの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
カンパニュラの長く咲かせるコツは作物ページに
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