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カンパニュラの株分けと種採り

カンパニュラの増やし方|宿根草タイプは秋に株分け、メディウムは種を採ってまき直す

カンパニュラ(フウリンソウ)の花

読むのに約 4 分

宿根草タイプのカンパニュラは株分けで増やしながら若返らせ、花後に枯れるメディウムは種を採って次の世代につなぎます。

タイプ別の増やし方

宿根草タイプは同じ株が毎年咲くので、大きくなった株を分けて増やします。花後に一生を終えるフウリンソウ(メディウム)は、種で次の株を作ります。どちらを育てているかで、増やし方の考え方が変わります。

タイプ増やし方適期
グロメラータ、パーシフォリアなど株分け10月ごろまで、または3月
ホタルブクロ系地下茎で伸びた子株を分ける秋か早春
ホシギキョウなど這う種類広がった株を根ごと切り分ける秋か早春
メディウム種を採ってまく花後に採り、次のまき時にまく

株分けは株の若返りにもなる

宿根草タイプは、何年も同じ場所で育てると株の中心が古くなり、花数が減ってきます。夏越しで弱った株も、10月ごろまでに株分けして植え直すと活力を取り戻します。寒くなる前に根を張らせる時間を残すため、秋の株分けは遅らせないことが大切です。

株を掘り上げる
株の周りに深めにスコップを入れ、根をなるべく切らないように掘り上げます。主根が深く伸びる種類が多いので、根鉢を大きめに取ります。
芽を付けて分ける
古い土を軽く落とし、一つに芽が3つ以上と根が付くように、手かナイフで分けます。細かく分けすぎると、翌年の花が少なくなります。
すぐに植え直す
分けた株は根を乾かさないうちに、新しく耕した場所か新しい土の鉢に植えます。たっぷり水を与え、根付くまでは乾かさないように見守ります。
植え付け後は日陰で養生
植え直した株は、根付くまでの1〜2週間ほど強い日差しを避けて休ませます。鉢植えなら半日陰に置き、葉がぴんと立ってきたら元の場所へ戻します。

地下茎で広がる種類の扱い

ホタルブクロの仲間は地下茎を伸ばして増える丈夫な性質があり、放っておくと周りの植物の場所まで広がることがあります。改良された交配種は広がりすぎにくくなっていますが、増えた分は子株として分けて使えます。

ホシギキョウのように横へ這って広がる種類も、株の縁の部分は根が付いた小さな株の集まりになっています。縁から根ごと切り分ければ、グランドカバーや寄せ植えに回す株を手軽に作れます。

伸びた子株を探す
親株から離れたところに出てきた芽は、地下茎でつながった子株です。周りの土を掘って、地下茎と根の付き方を確かめます。
地下茎を切って掘り上げる
親株とのあいだの地下茎をはさみで切り、子株を根ごと掘り上げます。根がしっかり付いた子株ほど、植え付け後の根付きが早くなります。
広がりを抑える
混植の花壇では、株の周りに仕切り板を深く埋めるか、鉢に植えて地下茎の広がる範囲を限ると、他の草花を圧迫せずに済みます。

メディウムの種を採る

フウリンソウは花が終わると株が枯れるため、次の年も咲かせたいときは種を採ってまき直します。花の後にできる実が茶色く乾いたら、中の細かい種を集めます。

種はとても細かく、1つの実から多くの種が採れます。家庭で使う分には数本の花から採れば十分です。まくときは種が細かい点を思い出し、土をかけずに底から湿らせる方法でまきます。

採る花を残しておく
形と色のよい株を選び、その株の花がらは一部を摘まずに残します。すべて摘んでしまうと種ができません。
実が茶色くなったら採る
花の付け根がふくらんで茶色く乾いたら、茎ごと切り取ります。紙袋の中で逆さにして振ると、細かい種が落ちてきます。
乾かして涼しく保存
種はよく乾かしてから紙の封筒に入れ、湿気の少ない涼しい場所で次のまき時まで保存します。袋には採った日と花色を書いておきます。

採った種が親と同じにならないことがある

メイ シリーズのような一代交配種から採った種は、親と同じ性質がそろって出ません。花色や草丈がばらつき、秋まきで翌春に咲く性質も引き継がれないことがあります。そろった花を咲かせたいときは、毎年新しい種を買う方が確実です。

採った種の元まいたときの出方向く使い方
一代交配種(メイ系など)花色や性質がばらつく違いを楽しむ程度にとどめる
固定種の二年草親に近い花が咲きやすい毎年採ってつないでいける
色違いを近くに植えた株花色が混ざることがある色をそろえたいなら株を離す

増やした株が育たないときの原因

株分けや種まきで増やした株が育たないときは、時期と分け方、根の扱いのどこかに原因があることがほとんどです。分けた直後の株は根が少なく、親株よりも暑さと乾きに弱いことを前提に世話をします。

症状考えられる原因直し方
株分けした株が枯れる分けすぎ、根の乾燥芽を3つ以上付け、すぐ植える
秋の株分け後に冬枯れ時期が遅く根が張れない10月ごろまでに済ませる
採った種が芽を出さない未熟な実、湿気での劣化茶色く熟してから採り、乾かして保存
分けた株が翌年咲かない株が小さい、低温不足1年育てて株を太らせる

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

株分けや種まきで増やした株が育たないときは、時期と分け方、根の扱いのどこかに原因があることがほとんどです。分けた直後の株は根が少なく、親株よりも暑さと乾きに弱いことを前提に世話をします。

カンパニュラの挿し芽・株分けに使うもの

挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。

    根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。

  • 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。

    根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
  • 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。

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