メディウムは品種でまき時が変わる
フウリンソウは本来、種をまいた翌年に咲く二年草です。初夏にまいて夏と秋のあいだに株を育て、冬の寒さに当たってから花芽を作り、翌年の初夏に咲きます。まくのが遅れて株が小さいまま冬を迎えると、翌年に咲かないことがあります。
サカタのタネの一代交配種「メイ」シリーズは生育が早く、秋にまいても翌春に咲くよう改良されています。ただし花を咲かせるには冬の低温が必要なのは同じで、暖かい室内で冬を越させると咲きません。
| 品種の型 | まく時期 | 咲く時期 |
|---|---|---|
| 二年草の品種 | 5月〜6月 | 翌年の初夏 |
| メイ シリーズ | 秋(9月ごろ) | 翌年の春から初夏 |
種から育てるか苗から始めるかは種類で決まる
カンパニュラは世界に300ほどの種がある大きな仲間で、育て方は種類によってかなり違います。家庭で扱う種類は、種から育てて一度咲かせるフウリンソウ(メディウム)と、ポット苗を植えて毎年咲かせる宿根草タイプの二つに分けて考えると迷いません。
宿根草タイプには、リンドウ咲きのグロメラータ、ピラミッド状に咲くラクチフローラ、モモバキキョウ(パーシフォリア)、ホタルブクロの仲間、横に広がるホシギキョウ(ポシャルスキアナ)、背の高いピラミダリスなどがあります。
| タイプ | 始め方 | 植え付けの時期 | 株間 |
|---|---|---|---|
| メディウム(二年草) | 5月〜6月に種まき | 秋の早いうち | 20〜25センチ |
| メディウム(メイ系) | 秋に種まき | 寒くなる前 | 20〜25センチ |
| 宿根草タイプ | ポット苗を買う | 10月〜11月か3月〜4月 | 40〜50センチ |
宿根草タイプも種が出回ることはありますが、花が咲くまで時間がかかるため、家庭ではポット苗から始めるのが近道です。
種まきは地温20度前後で
メディウムの発芽に向く地温は20度前後です。5月から6月まきならそのまま屋外の日陰で発芽させられます。秋まきでは残暑が落ち着いて地温が下がってからまきます。種はとても細かいので、まき方と水やりで失敗しやすい花です。
- 平鉢か箱にまく
- 種まき用の土を平鉢や浅い箱に入れ、表面を平らにならして湿らせておきます。細かい種はばらまきにし、密にならないよう全体に散らします。
- 土はかけないか、ごく薄く
- 種がごく細かいので、土はかけないか、ふるいでうっすらかける程度にとどめます。厚くかけると芽が地表まで出られず、発芽がそろいません。
- 水は底から与える
- 上から水をかけると種が流れて片寄ります。鉢ごと水を張った受け皿に浸け、底から吸わせて湿らせます。芽が出るまでは乾かさないように見守ります。
移植を嫌うので小苗のうちに移す
フウリンソウは根をいじられるのを嫌い、大きくなってから植え替えると傷みます。本葉が出始めたころに一度だけ小さな容器へ移し、そこで植え付けまで育てるのが基本の流れです。
- 混んだところを間引く
- 芽が密に生えたところは、苗同士が光を奪い合って茎が間延びします。混み合った部分から早めに間引き、残す苗に日が当たるようにします。
- 本葉が出たら仮植
- 本葉が出始めたら、200穴ほどのセルトレイか直径6センチのポットへ1本ずつ移します。根の周りの土を付けたまま、竹串などでそっと持ち上げます。
- 根が回ったらすぐ次へ
- セルトレイの底から根がのぞいたら、長く置かずにポットか植え付け場所へ移します。容器の中で根が巻くと、植えた後の根の伸びが鈍くなります。
夏越しと秋の定植
二年草の品種は、苗のまま日本の暑い夏を越さなければなりません。フウリンソウは暑さに弱いので、夏のあいだは涼しく乾き気味に保ち、秋に入ったら寒さが来る前に根を張らせるため早めに植え付けます。
- 夏は半日陰に置く
- 夏の苗は午前中だけ日が当たる半日陰の、風の通る場所に置きます。水やりは土の表面が乾いてからにし、いつも湿った状態にしないことで根腐れを防ぎます。
- 2週間前に土を直す
- 酸性の土を嫌うので、植え付けの2週間ほど前に1平方メートルあたり苦土石灰100グラムをまき、堆肥と腐葉土をバケツ1杯ほど混ぜてよく耕します。
- 秋は早めに植える
- 株間20〜25センチで、根鉢を崩さずに植え付けます。寒くなるまでに根が張っていないと、冬に株が傷みやすく翌年の花数も減ります。
宿根草タイプはポット苗を植え付ける
グロメラータやホタルブクロの仲間などの宿根草タイプは、根が活発に動く10月から11月か、3月から4月に植え付けると根付きが早くなります。主根は地表から20センチほどの深さまで伸びるので、その深さまで水はけのよい土にしておきます。
- 植え穴は広く深めに
- 根が深く伸びる種類が多いので、植え穴は根鉢よりひと回り以上広く深めに掘り、腐葉土などを混ぜて柔らかくしておきます。水はけが悪い場所は土を盛り上げて高く植えます。
- 根鉢は軽くほぐす
- ポットから抜いた苗は、底で巻いている根を指で軽くほぐしてから植えます。株間は40〜50センチ取り、込み合って蒸れないようにします。
- 土は根鉢が隠れる程度
- 根鉢の上面がちょうど隠れる程度に土をかぶせ、株元を深く埋めすぎないようにします。植え付け後はたっぷり水を与えて根と土をなじませます。
芽が出ない、苗が育たないときの原因
種まきでのつまずきは、土のかけすぎと水やりの勢いが原因のことが大半です。苗の段階では、暑さと過湿で弱らせてしまう例が多く見られます。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 芽が出ない | 土のかけすぎ、乾燥 | 土はごく薄く、底から湿らせる |
| 芽が片寄る | 上からの水で種が流れた | 底面から吸水させる |
| 苗がひょろ長い | 密植、日照不足 | 早めに間引いて日に当てる |
| 夏に苗が溶ける | 暑さと過湿 | 半日陰の風通しに移し水を控える |
種まきの手順
カンパニュラは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
カンパニュラの種まきでよくある質問
カンパニュラの種はいつまく?
5月から6月まきならそのまま屋外の日陰で発芽させられます。
カンパニュラの種はどうやってまく?
細かい種はばらまきにし、密にならないよう全体に散らします。
カンパニュラの種は何cmの深さにまく?
主根は地表から20センチほどの深さまで伸びるので、その深さまで水はけのよい土にしておきます。
カンパニュラの種まき後の水やりは?
水やりは土の表面が乾いてからにし、いつも湿った状態にしないことで根腐れを防ぎます。
カンパニュラの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
カンパニュラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカンパニュラの育て方にまとめています。
スマホのカメラで読み取ると、ストアが開きます
iPhone 対応。Android 版はベータ版テスター募集中 (Premium 6 か月の特典つき)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。