花の付き方と摘心の考え方
カーネーションは茎の先に花を付け、一本の茎に一輪の大輪か、数輪の小輪 (スプレー咲き) が付きます。放っておくと最初の茎だけが伸びて一、二輪で終わるので、苗のうちに茎の先を摘んで、わき芽(葉の付け根から出る芽)を増やすことが花数を決めます。摘心(茎の先端を摘んで枝分かれさせること)は苗の草丈が十から十五センチのころに行います。
| 状態 | 見た目の目安 | やること |
|---|---|---|
| 苗の草丈10〜15センチ | 節が5〜6段 | 1回目の摘心 |
| わき芽が5センチに伸びた | 枝が4〜6本 | 2回目の摘心 (任意) |
| つぼみが見えた | 枝の先が丸くふくらむ | 大輪なら1つに整理 |
| 花が終わった | 花弁がしおれる | 花がら摘み |
摘心の手順
摘心は晴れた日の午前中に、茎の先を三、四節残して指で摘み取ります。切り口が小さいので刃物はなくても構いませんが、茎が固い場合は清潔なはさみを使います。一回目の摘心で四から六本の枝が出て、その枝が伸びたらもう一度摘むと、さらに倍の枝数になります。
- 草丈を確かめる
- 苗が十から十五センチに育ち、節が五、六段になったころが一回目の適期です。植え付けから二、三週間後が目安になります。
- 下から4節を残して摘む
- 株元から四節ほど残し、その上の茎を指で摘み取ります。残した節の付け根からわき芽が伸びて枝になります。
- 二回目は枝が5センチのころ
- わき芽が五センチほど伸びたら、それぞれの枝の先をまた二、三節残して摘みます。花は遅れますが、枝数が倍になって株がまとまります。
- 摘心後に追肥
- 摘心の翌日に液体肥料を与えて、わき芽の伸びを助けます。二週間ほどで新しい枝が伸びるのが見て取れます。
秋に咲かせたいなら、摘心は八月末までに終えます。それより遅いと開花が霜の時期にずれ込みます。
つぼみの整理で花を大きくする
大輪の品種は、一本の枝の先に中心のつぼみと、その周りに小さなつぼみがいくつも付きます。全部咲かせると花が小さくなり茎も曲がるので、中心の一つを残して周りを小さいうちに摘みます。スプレー咲きの品種は逆に、中心の大きなつぼみを早めに摘むと、周りの花がそろって咲きます。
| 品種のタイプ | 残すつぼみ | 摘む時期 |
|---|---|---|
| 大輪 (スタンダード) | 枝の先の中心1つ | 周りが小豆大のうち |
| スプレー咲き | 周りの4〜6つ | 中心が大豆大になったら |
| 矮性の鉢用品種 | 整理不要 | 自然に任せてよい |
花がら摘みと花後の切り戻し
終わった花を放置すると種を作ろうとして株が疲れ、次の花が遅れます。花弁がしおれてきたら、花の下の節で茎ごと切り取ります。枝全体の花が終わったら、その枝を草丈の半分ほどまで切り戻すと、下の節から新しい枝が出て次の花が上がります。
- しおれた花は茎ごと切る
- 花弁が縮んで色があせたら、花のすぐ下の節の上で切ります。花だけを摘むと茎が残って見苦しく、腐りの元になります。
- 枝が終わったら半分に
- 一本の枝の花が全部終わったら、その枝を半分ほどの高さで切り戻します。切り口の下の節からわき芽が出て、一か月ほどで次のつぼみが付きます。
- 春の花後は全体を切り戻す
- 五月から六月の花が一段落したら、株全体を草丈の半分に切り戻して夏に備えます。込み合った枝も一緒に間引きます。
花が咲かないときの原因と直し方
枝は伸びるのに花が付かないときは、日照不足か窒素過多が大半です。一日六時間以上日が当たる場所に置き、肥料をリン酸の多いものに替えます。摘心を繰り返しすぎて開花が遅れているだけの場合もあるので、最後の摘心から二か月たっていないなら待ってください。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 枝が伸びるが花が来ない | 日照不足か窒素過多 | 日向へ移し、肥料を替える |
| つぼみが付いたまま開かない | 低温か水切れ | 暖かい場所へ、水を確かめる |
| つぼみが茶色くなって落ちる | 灰色かびか虫 | つぼみを割って確かめ、傷んだものを除く |
| 花弁が萼を破って乱れる | 急な気温差、品種の癖 | 涼しい場所へ、輪ゴムで萼を留める |
萼が割れて花弁が飛び出す「萼割れ」は、昼夜の気温差が大きい春と秋に起きやすい生理障害です。品種の癖でもあり、病気ではありません。
花を長く楽しむ置き場所
開花中の鉢は、雨と直射の強い西日を避けた明るい場所に置くと花弁が傷まず長持ちします。花に雨が当たると茶色く傷むので、梅雨は軒下に入れます。室内で観賞する場合も、暗い場所に三日以上置くと株が弱るので、日中は窓辺に戻してください。
- 雨の当たらない明るい場所
- 開花中は軒下やベランダの内側など、雨を避けた日当たりに置きます。花弁に水がかかると一日で傷みます。
- 室内は三日まで
- 食卓などで楽しむのは三日を限度にして、日中は窓辺へ戻します。暗い場所が続くと茎が伸びて花が減ります。
カーネーションの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
カーネーションの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカーネーションの育て方にまとめています。
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