GadeninEnglishアプリを入れる
カーネーションの挿し芽で増やす

カーネーションを挿し芽で増やす|穂の取り方と発根までの管理

カーネーションの栽培イメージ

読むのに約 4

カーネーションは挿し芽で簡単に増やせます。穂に向く枝の選び方、挿す時期、発根までの水と置き場所の管理を解説します。

挿し芽に向く時期と枝

挿し芽の適期は、暑すぎず寒すぎない五月から六月と九月から十月です。夏の切り戻しで出た枝も使えますが、暑さで腐りやすいので日陰で慎重に管理します。穂には、花の付いていない充実したわき芽(葉の付け根から出る芽)を使い、節が詰まって葉が青緑色の枝を選びます。花茎や徒長した細い枝は発根しにくいので避けます。

時期適否考え方
5月〜6月適期生育が旺盛で発根が早い
7月〜8月可、要注意切り戻しの枝を日陰で、腐りに注意
9月〜10月適期涼しく発根しやすい、冬前に根付く
11月〜3月避ける低温で発根しない

穂の作り方

穂は先端から三、四節、長さ五から八センチで切ります。下の一、二節の葉を取り、切り口を清潔なナイフで斜めに切り直してから、一時間ほど水に浸けて水を吸わせます。切り口に発根を促す薬剤を付けると成功率が上がりますが、なくても発根します。

わき芽を節の上で切る
花の付いていないわき芽を、先端から三、四節の位置で節の少し上を切ります。手で引き抜くと節ごと外れて、それも使えます。
下葉を取る
下の一、二節の葉を取り、上に葉を四、五枚残します。葉が多いと蒸散で穂がしおれ、少ないと発根の力が足りません。
切り口を整えて水揚げ
清潔なナイフで切り口を斜めに切り直し、コップの水に一時間浸けます。切り口が乾いた穂は発根しにくくなります。

挿し床と挿し方

挿し床には肥料の入っていない清潔な土を使います。市販の挿し芽用土か、鹿沼土赤玉土の小粒を同量混ぜたもので十分です。培養土は肥料分で切り口が腐るので使いません。土を湿らせてから割り箸で穴を開け、穂の切り口を傷めないように差し込んで、周りを軽く押さえます。

土を湿らせて穴を開ける
挿し芽用土を鉢に入れてたっぷり湿らせ、割り箸で深さ二、三センチの穴を開けます。穂どうしは三センチ以上離します。
穂を差し込んで押さえる
穂の下一、二節が土に入るように差し込み、周りの土を指で軽く押さえて密着させます。深く挿しすぎると腐ります。
たっぷり水をやる
挿し終えたら底から流れるまで水を与え、穂と土をなじませます。以後は土を乾かさないように保ちます。

発根までの管理

挿した鉢は直射日光の当たらない明るい日陰に置き、土が乾かないように毎日確かめて水を与えます。風に当たると穂がしおれるので、風の弱い場所を選びます。二、三週間で穂の先が伸び始めたら発根の合図で、軽く引いて抵抗があれば根付いています。

水やりは穂の葉にかけず、土にだけ与えます。穂がしおれたら霧吹きで葉を湿らせて助けますが、土が湿っているのにしおれ続けるなら、切り口が腐り始めていると判断して抜いて確かめます。

時期置き場所と水穂の姿の目安
挿してから1週間明るい日陰、毎日水しおれていなければ順調
2〜3週間明るい日陰、乾かさない先端の葉が動き出す
3〜4週間午前だけ日が当たる場所へ軽く引いて抵抗があれば発根
4〜6週間鉢上げ、液肥を薄く新しい葉が2〜3枚出る

透明な袋をかぶせて湿度を保つ方法もありますが、夏は蒸れて腐るので、春と秋だけにします。

鉢上げと育て方

発根して新しい葉が二、三枚出たら、三号ポットに草花用の培養土で一本ずつ植え替えます。根が細く切れやすいので、土ごとそっと掘り上げます。植え替え後は一週間ほど日陰に置き、根付いたら日向に移して薄い液体肥料を与えます。草丈が十センチを超えたら摘心(茎の先端を摘んで枝分かれさせること)をして、親株と同じように育てます。

土ごと掘り上げる
根を切らないように、スプーンで穂の周りの土ごとすくい上げます。根に付いた土は落とさず、そのまま植えます。
三号ポットに一本ずつ
培養土を入れたポットの中央に、根鉢が隠れる程度の浅さで植えます。深植えは親株と同じく腐りの原因です。
根付いたら摘心
新しい葉が伸びて草丈が十センチになったら、下から四節を残して先を摘みます。枝数が増えて、翌シーズンによく咲きます。

発根しないときの原因と直し方

穂が黒くなって腐るのは、土が湿りすぎているか、培養土の肥料分が原因です。穂がしおれて枯れるのは、水切れか風に当たったか、穂に葉を残しすぎたときです。三週間たっても動きがなければ、一本抜いて切り口を確かめ、腐っていれば新しい穂で挿し直します。

穂の状態考えられる原因直し方
切り口から黒く腐る過湿、肥料入りの土清潔な土に替え、水を控えめに
しおれて枯れる水切れ、風、葉が多すぎ日陰で毎日水、下葉を減らす
変化がない低温か穂が古い暖かい時期に若い枝で挿し直す
葉が黄ばんで落ちる日照不足が長い午前だけ日の当たる場所へ

カーネーションの挿し芽・株分けに使うもの

挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。

    根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。

  • 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。

    根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
  • 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。

カーネーションの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカーネーションの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

カーネーションについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる