乾かすと筋張る
セルリーは水を多く必要とする野菜で、乾かすと葉柄が筋張って固くなり、香りだけが強く残ります。土の表面が乾く前に与えるつもりで、ほかの野菜より多めに水をやります。
特に葉柄が太り始める植え付け後の一か月半から二か月は、水の量がそのまま太さになります。この時期に乾かすと、あとから水を増やしても細いままで終わってしまいます。
| 時期 | 水やりの間隔 | 見るところ |
|---|---|---|
| 植えてから2週間 | 毎日か1日おき | 葉がしおれていないか |
| 生育の盛り | 2〜3日に1回たっぷり | 指を挿して湿り気を確かめる |
| 7〜8月の暑い時期 | 毎日、朝のうちに | 昼にしおれて夕方戻るか |
| 11〜12月の涼しい時期 | 4〜5日に1回 | 土が白く乾いていないか |
株元を覆って乾きを止める
水やりの回数を減らし、乾きの振れを小さくするには、株元を敷きわらか刈った草で覆うのがいちばん効きます。地温も下がるので、夏を越させる作型では株の傷みがはっきり減ります。
泥はねを防ぐ効果もあります。セルリーは葉柄が地際から立ち上がる形なので、雨で泥がはねると収穫のときに洗う手間が増え、病気の入口にもなります。
- 植えて二週間後に敷く
- 根が動き始めたころ、株元を避けて厚さ三センチほど敷きます。株から二センチは空けて蒸れを防ぎます。
- 夏は厚めに足す
- 七月から八月は上から足して厚くします。地温が下がり、水やりの回数も減らせて夏越しが楽になります。
- 黒マルチでもよい
- 植える前に張っておく方法もあります。地温が上がるので、秋の作型のほうが向いています。
追肥は二、三週間ごと
セルリーは肥料をよく吸います。追肥(育ちの途中で足す肥料)は植えて二週間後から始め、以後二週間から三週間ごとに続けます。切らすと葉柄が細く固くなり、途中で生育が止まります。
一回の量は一株あたり化成肥料で大さじ一杯ほどです。株元から離した輪の上にまいて土と軽く混ぜ、そのあと水をやります。この作業を土寄せ(株元に土を寄せること)と一緒に行うと手間が省けます。
肥料が濃くなりすぎると葉の縁が茶色く枯れます。与えたあとに必ず水をやるのは、効かせるためだけでなく、濃さを薄めて根を守るためでもあります。
- 植えて2週間後に一回目
- 新しい葉が立ち上がってきたら始めます。それより早いと根が肥料に当たって傷むので、二週間は待ちます。
- 株から離してまく
- 株元から十五センチ離した輪の上にまき、土と軽く混ぜます。株元に直接置くと根が傷みます。
- 土寄せと同時に行う
- まいた肥料を土に混ぜながら株元へ土を寄せると、二つの作業が一度で済んで手間が半分になります。
- 収穫1か月前まで続ける
- 穫る一か月前まで続けます。最後まで切らさないほうが、葉柄が柔らかいまま太ります。
肥料が足りているかの見方
肥料の過不足は、新しく出てくる葉の大きさと色で分かります。株の中心から立ち上がる葉が小さく色が薄いなら足りず、葉が濃く大きいのに葉柄が細いなら水が足りていません。
| 姿 | 読み取り方 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 中心の葉が小さく薄い緑 | 肥料切れ | すぐ足して10日見る。液体の肥料が早い |
| 葉柄が細く筋が目立つ | 水切れ | 水やりを増やし、株元を厚く覆う |
| 葉が濃く大きく茎も太い | ちょうどよい | 同じ間隔と量を保つ |
| 茎に茶色い筋やひび割れ | 微量な養分の不足 | 堆肥を入れた土づくりに戻す。次作で直る |
暑さと寒さへの備え
セルリーは十五度から二十度で最もよく育ちます。二十五度を超えると生育が鈍り、五度を下回ると止まります。霜に当たると葉柄が傷んで水が抜けるので、霜が降りる前に穫り切ります。
春に植えた株を夏越しさせるなら、寒冷紗で日を弱め、株元を厚く覆って地温を下げます。秋に植えた株は、十一月下旬から不織布をかけると十二月まで穫り続けられます。
| 時期 | 起きること | 手当て |
|---|---|---|
| 7〜8月の猛暑 | 生育が止まり葉が固くなる | 寒冷紗で日を弱め、朝にたっぷり水をやる |
| 9月の長雨 | 株元が蒸れて傷む | 傷んだ外葉を取り除いて風を通す |
| 11月下旬 | 生育が緩やかになる | 不織布をかけて温度を保つ |
| 12月の霜 | 葉柄が傷んで水が抜ける | 霜の前に穫り切る。残すなら覆いを二重に |
茎が細いときの切り分け
葉柄が太らないときは、水、肥料、株間、気温のどれかに原因があります。順に確かめれば、いま足すべきものが決まります。植え直す前に、まず水と肥料の間隔を見直してください。
| 原因 | 見分けの目安 | 対処 |
|---|---|---|
| 水切れ | 葉柄に筋が目立ち固い | 毎日水をやり、株元を厚く覆う |
| 肥料切れ | 中心の葉が小さく色が薄い | すぐ足し、以後2週間ごとに続ける |
| 株間が狭い | 隣の株と葉が重なっている | 1株おきに抜いて間隔を空ける |
| 暑さ | 気温30度を超える日が続く | 日よけをかけて待つ。涼しくなれば太り出す |
セルリーは生育に三か月から四か月かかります。二か月目までは細く見えても、三か月目に一気に太ることがよくあります。
セルリーの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
セルリーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセルリーの育て方にまとめています。
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