二つの穫り方を選ぶ
セルリーは株ごと収穫する方法と、外側の葉柄を必要な分だけかき取る方法があります。まとめて使う予定があるなら株ごと、少しずつ薬味やスープに使うならかき取りが向いています。
家庭菜園では、かき取りのほうが無駄が出ません。一株から外葉を二、三本ずつ穫れば一か月以上使え、中心の若い葉柄は伸び続けます。
| 目的 | 穫り方 | 収穫の期間 |
|---|---|---|
| まとめて使う | 株ごと地際で切る | 一度で終わり。株は残らない |
| 少しずつ使う | 外葉を2〜3本かき取る | 1〜2か月続けられる |
| 香りだけ使う | 外側の葉を摘む | 株を減らさずに使える |
| 最後に穫り切る | 霜の前に株ごと収穫 | 12月中旬までに |
穫りごろの見分け方
苗を植えてから三か月から四か月、草丈が四十センチから五十センチになり、外側の葉柄が親指ほどの太さになったら穫りごろです。株を上から見て、葉柄が広がって重なり始めたころが目安になります。
小さいうちに穫ると細くて筋張り、置きすぎると中心に花芽ができて固くなります。迷ったら外葉を一本かき取って、太さと柔らかさを確かめてから決めるとよいでしょう。
- 草丈を確かめる
- 地面から葉先までが四十センチを超えたら穫りどきが近づいています。品種によって差があります。
- 外葉の太さを見る
- いちばん外の葉柄が親指ほどの太さになっていれば十分です。細ければもう二週間待ちます。
- 一本試しに穫る
- 外葉を一本かき取って折ってみます。ぱきっと折れて水気があれば穫りごろ、しなるならもう少し待ちます。
セルリーは霜に当たると葉柄が傷んで水が抜けます。関東平野部なら十二月中旬までに穫り切る計画にしてください。
株ごとの収穫
株ごと穫るときは、抜くのではなく地際で切ります。抜くと根に付いた土がばらけて葉柄の間に入り込み、洗うのが大変になります。包丁かよく切れるはさみを地際に入れます。
切ったあとの根は掘り上げて片づけます。残しておいても新しい葉柄はほとんど伸びず、次の作物の邪魔になるだけなので、株ごと穫ったらその場で抜いてしまうほうが畑が片づきます。
- 地際に刃を入れる
- 土の少し上、根と葉柄の境目に刃を入れて一気に切ります。株を軽く傾けると切りやすくなります。
- 外の傷んだ葉を落とす
- その場で外側の傷んだ葉柄を取り除きます。持ち帰る量が減り、台所での作業も楽になります。
- 朝のうちに穫る
- 日が高くなる前に穫ると葉柄が水を含んで張りがあり、冷蔵庫に入れてからの日持ちもよくなります。
外葉のかき取り
かき取りでは、外側の葉柄を株元まで指でたどり、付け根から手前に倒すようにして外します。無理に上へ引くと株ごと持ち上がるので、片手で株元を押さえながら作業します。
一度に穫るのは外葉の二、三本までにします。株に八枚以上残しておけば、中心から新しい葉柄が伸び続け、一か月以上穫り続けられます。
- 株元を押さえる
- 片手で株元を押さえ、株が持ち上がらないようにしてから、外葉の付け根に手をかけます。
- 手前に倒して外す
- 外葉を外側へ倒すようにすると、付け根からきれいに外れます。はさみで地際を切っても構いません。
- 8枚以上残す
- 株に残る葉柄が八枚を下回らないようにします。穫りすぎると次の葉柄が細くなります。
保存と使い分け
セルリーは水分が抜けるとしなび、筋が目立って食べにくくなります。穫ったら葉と葉柄を切り分け、湿らせた紙で包んで袋に入れ、野菜室に立てて入れると一週間ほど持ちます。
葉の部分は香りが強く、捨てずにスープや炒め物の香りづけに使えます。筋の多い外葉は煮込みに回し、中心の柔らかい葉柄を生で食べると、一株を無駄なく使い切れます。
| 部位 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 中心の若い葉柄 | 柔らかく筋が少ない | 生のままサラダ、スティック |
| 外側の太い葉柄 | 筋が多く香りが強い | 筋を取って炒め物、煮込み |
| 葉の部分 | 香りが濃い | スープの香りづけ、刻んで薬味 |
| 根に近い硬い部分 | 筋張っている | だしを取る、細かく刻んで煮込む |
冷凍するなら切ってから生のまま袋に入れます。食感は落ちますが、煮込みやスープにはそのまま使えます。
収穫が思わしくないときの見直し
穫ってみたら細かった、筋が多かった、中心が茶色かったというときは、育て方のどこかに原因があります。次の株で直せるよう、症状から原因をたどっておくと役に立ちます。
| 症状 | 原因 | 次にすること |
|---|---|---|
| 葉柄が細く筋張る | 水切れか肥料切れ | 水やりを増やし、2週間ごとに肥料を足す |
| 茎が縦に割れている | 乾いたあとの急な大雨 | 株元を覆って水分の振れを小さくする |
| 中心が茶色く傷んでいる | 微量な養分の不足 | 堆肥を多めに入れた土づくりに戻す |
| 中心から花茎が立った | 低温に当たったあと暖かくなった | 早めに穫り切る。植え付け時期を見直す |
セルリーの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
セルリーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセルリーの育て方にまとめています。
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