軟白するかしないかを決める
セルリーの葉柄は、光を当てて育てると緑色で香りが強く、光をさえぎると白く柔らかくなって苦みが減ります。どちらがよいかは好みで、緑のまま穫っても問題はありません。
白くしたいなら、収穫の二週間から三週間前から株元を覆います。ずっと覆っておく必要はなく、最後の仕上げの作業だと考えると気が楽になります。
| 目的 | やること | 仕上がり |
|---|---|---|
| 香りを楽しむ | 何もしない。光を当てて育てる | 緑色で香りが強い。炒め物やスープに |
| 柔らかく食べたい | 収穫の2〜3週間前から覆う | 淡い黄緑から白。生でも食べやすい |
| 株元だけ白くしたい | 土寄せを繰り返す | 地際だけ白くなる。手間が少ない |
| 全体を白くしたい | 筒や新聞紙で株全体を包む | 最も柔らかい。手間はかかる |
土寄せの手順
土寄せ(株元に土を寄せること)は、株を安定させ、地際の葉柄を白くする作業です。追肥のたびに少しずつ行うと、株が倒れにくくなり、地際が締まって傷みにくくなります。
一度に高く寄せると、株の中心が埋まって新しい葉が出られなくなります。株の高さの三分の一を超えないよう、二、三回に分けて少しずつ寄せるのが安全です。
- 肥料をまいてから寄せる
- 株元から離した輪に肥料をまき、その土をくわで削って株元へ寄せます。作業が一度で済みます。
- 中心は埋めない
- 株の中心から出ている新しい葉が土に埋まらない高さで止めます。埋めるとそこから腐ります。
- 三回に分ける
- 追肥のたびに五センチほどずつ寄せます。合わせて十五センチほどになれば、地際が白く締まってきます。
- 寄せたら水をやる
- 寄せた土が乾いていると根が伸びません。作業のあとにたっぷり水を与えて土をなじませます。
土寄せの前に、地際の古い葉や黄色くなった葉を取り除いておくと、土に埋まって腐るのを防げます。
筒や新聞紙で包む
株全体を白くしたいときは、土ではなく光をさえぎる材料で包みます。厚めの紙や段ボールを筒にして株にかぶせるか、新聞紙を巻いてひもで軽く留めれば十分です。
包むのは収穫の二週間から三週間前です。それより早く包むと、光合成ができずに株が育たなくなります。葉の部分は外に出して、光が当たるようにしておきます。
- 収穫の3週間前に始める
- 葉柄が十分な長さに伸びてから包みます。早すぎると株が育たず、細いまま白くなるだけです。
- 葉は外に出す
- 葉柄の部分だけを包み、上の葉は外に出します。葉に光が当たらないと株が弱って太らなくなります。
- ゆるく巻いて留める
- きつく巻くと蒸れて腐ります。すき間があるくらいにゆるく巻き、ひもで軽く留めます。
- 雨のあとは確かめる
- 紙が濡れて株に貼りつくと蒸れます。雨のあとは中を見て、傷んでいたら巻き直します。
白くする期間の目安
包む期間が短いと色が抜けきらず、長すぎると株が弱って腐ります。二週間から三週間が目安で、途中で一度中を確かめて、色の抜け方を見ながら決めると失敗しません。
| 期間 | 仕上がり | 注意する点 |
|---|---|---|
| 1週間 | うっすら色が薄くなる程度 | 効果は小さい。もう少し待つ |
| 2週間 | 淡い黄緑になる | 香りを残したいならこのくらいで |
| 3週間 | 白に近くなり柔らかい | 中を確かめ、腐りがあればすぐ穫る |
| 4週間以上 | 株が弱り腐りやすい | 長く置かない。穫りどきを逃さない |
プランターでの軟白
プランターでは土を高く寄せられないので、包む方法が向いています。深めの容器に一株植え、収穫前に紙や筒をかぶせれば、畑と同じように白い葉柄が穫れます。
容器は動かせるので、包んでいる間だけ日陰へ移すこともできます。光をさえぎるのが目的なので、置き場所を変えるだけでも色は薄くなり、紙と組み合わせればさらに確実になります。
- 深い容器に一株
- 深さ三十センチ以上の容器に一株植えます。株間を取れないので、詰め込まないことが肝心です。
- 牛乳パックを使う
- 底を抜いた紙パックを二つつなげてかぶせる方法が手軽です。倒れないよう支柱で支えます。
- 雨の当たらない場所へ
- 包んだあとは軒下など雨の直接当たらない場所に移すと、紙が濡れず蒸れによる腐りを防げます。
うまく白くならないときは
包んだのに色が抜けない、あるいは腐ってしまったというときは、期間、すき間、蒸れのどれかに原因があります。原因が分かれば次の株で直せるので、途中でも中を確かめる習慣を付けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手直し |
|---|---|---|
| 色が抜けない | 期間が短い、すき間から光が入る | 包み直して1週間延ばす。重ねて巻く |
| 株元が茶色く腐る | きつく巻いて蒸れた | すぐ外して傷んだ葉柄を取り、緩く巻き直す |
| 株が細く弱った | 包むのが早すぎた | 外して光に当てる。次は収穫3週間前から |
| 虫が中に入った | 包みの中が隠れ家になった | 中を確かめて取り除き、下側を土で押さえる |
軟白は必須の作業ではありません。手間を惜しむなら緑のまま穫っても十分おいしく食べられます。
セルリーの土寄せに使うもの
土寄せは道具で速さが決まる作業です。株数が多いほど、手より道具のほうが早く終わります。
- くわ(平ぐわ)探す言葉「平ぐわ 家庭菜園」
- 規格の目安
- 刃幅 18cm 前後。柄は身長の 6 割くらいが振りやすい目安です。
通路の土を株元へ寄せる動きに向きます。畝立てにもそのまま使えます。
- 三角ホー探す言葉「三角ホー 土寄せ」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm。先が尖っているので、株の間へ差し込めます。
株間の狭い作物は、くわだと株を傷めます。細かいところは三角ホーのほうが確実です。
- 株数が数株なら、移植ごてでも足ります。
- 専用の土寄せ器は、畑がある程度の広さになってからで十分です。
セルリーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセルリーの育て方にまとめています。
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