水やりは土の表面を見て決める
ケイトウは乾燥に強く、過湿に弱い花です。花壇なら根付いた後は雨だけでほぼ足り、真夏に葉が昼間しおれて朝も戻らないときだけ株元にたっぷり注ぎます。鉢やプランターは土の表面が白く乾いてから、底から流れ出るまでやります。
| 場面 | 水やりの目安 | 見て決める合図 |
|---|---|---|
| 花壇・定植直後の一週間 | 毎朝株元に | 朝も葉がしおれたまま |
| 花壇・根付いた後 | 雨に任せる、十日以上晴天なら一回 | 昼のしおれが夕方まで残る |
| 鉢・プランター | 表土が乾いたら鉢底から出るまで | 鉢を持ち上げて軽い |
| 真夏の鉢 | 朝一回、夕方に表土が乾けばもう一回 | 夕方に葉がぐったり垂れる |
夕方の水やりは夜間に土が湿ったままになり、根腐れと立枯れの原因になります。真夏以外は朝にやり、夕方は葉がひどくしおれたときだけにします。
元肥は少なめ、追肥は月一回
植える前に混ぜる元肥(植え付け前に土へ入れておく肥料)は、緩効性の化成肥料を一平方メートルあたり五十グラム程度で十分です。ケイトウは窒素分が多いと茎ばかり太く伸びて、肝心の花が小さく色もぼやけます。
追肥(育ちの途中で足す肥料)は本葉が八枚ほどになってから、月に一回、株元から少し離して緩効性肥料をひとつまみ置きます。液体肥料を使うなら規定の倍に薄めたものを二週間に一回にとどめます。
- 葉の色で肥料の量を見る
- 葉が濃い緑で厚く、茎が太すぎるほど太いなら肥料過多です。追肥を止め、次の月も様子を見ます。葉が黄ばんで薄いなら不足なので液体肥料を足します。
- 花が見え始めたら止める
- 花穂が茎の先に色づき始めたら追肥はやめます。この時期の肥料は花色を濁らせ、花穂の先が緑に戻る先祖返りを起こしやすくします。
- リン酸多めのものを選ぶ
- 追肥を使うなら、成分表示の真ん中の数字が大きい花用の肥料を選びます。窒素が多い野菜用や観葉植物用は避けます。
日当たりと風通しが花色を決める
ケイトウの赤や黄の鮮やかさは、日光を浴びた時間に比例します。一日六時間以上日が当たる場所なら花色が深く、半日陰では茎が伸びて色があせます。建物の東側で午後に日陰になる場所より、午前中だけ日陰の西側のほうが結果はよくなります。
風通しも重要で、株が混み合うと下葉から蒸れて落ち、そこから灰色かびが入ります。花壇では株間を守り、プランターでは葉が重なるほど詰めないようにします。真夏の強い西日は、鉢ならすだれで午後だけ和らげると花の持ちがよくなります。
- 鉢の向きをときどき変える
- 鉢植えは一方向からだけ日が当たると花穂が傾きます。一週間に一度、鉢を半回転させると茎がまっすぐ立ちます。
- 下葉が黄ばんだら取り除く
- 株元の古い葉が黄ばんで垂れてきたら、手で摘み取って風を通します。病気の入口になるだけで、株の力にはなりません。
倒れを防ぐ支柱と土寄せ
高性種は花穂が重くなる九月以降、雨や風で根元から倒れます。草丈が三十センチを超えたら、株の横に細い支柱を一本立てて、ゆるく八の字で結びます。矮性種は支柱不要ですが、株元に土寄せ(株の根元へ土を寄せて盛ること)をしておくと安定します。
- 草丈三十センチで支柱
- 高性種は花穂が出る前に、株から五センチ離した位置に長さ九十センチほどの支柱を差し込みます。根を刺さないよう、株の外側へ斜めに入れます。
- 結び目は茎に余裕を
- 麻ひもを支柱にきつく、茎にはゆるく八の字にかけます。茎は花が咲く頃まで太り続けるので、食い込まないよう指一本分のゆとりを残します。
- 土寄せは雨上がりに
- 根元がぐらつく株は、雨で土が湿っているときに周囲の土を三センチほど株元へ寄せて手で押さえます。乾いた土を寄せても崩れてしまいます。
株が根元から傾いたときは、無理に垂直へ戻さず支柱に寄りかからせて固定します。一度傾いた茎は元に戻らず、無理に起こすと根が切れます。
葉ばかり茂って咲かないときの立て直し
八月になっても花穂の気配がなく、葉と茎ばかり大きくなっているなら、原因はほぼ肥料の与えすぎです。追肥をすべて止め、水も控えめにして株に軽いストレスをかけると、二、三週間で茎の先に花芽が見えてきます。
逆に草丈十センチほどで小さな花穂が出てしまうのは、苗の時期に根を傷めたか、水切れで早く花芽をつけた場合です。この花は摘み取っても大きくは育ちません。株を残して秋まで小さい花を楽しむか、六月中なら新しくまき直すほうが確実です。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が大きく茎が太いのに花が出ない | 窒素肥料の過多 | 追肥を止めて水を控える |
| 小さいうちに花穂が出て伸びない | 根の傷み・水切れ・移植の遅れ | 残すか六月中にまき直す |
| 花穂の先が緑色に戻る | 遅い追肥・日照不足 | 追肥を止め日なたへ移す |
| 花色が薄くぼやける | 日照不足・高温多湿 | 風通しと日当たりを確保 |
ケイトウの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ケイトウの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はケイトウの育て方にまとめています。
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