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ケイトウの病害虫と障害

ケイトウの病害虫と生育障害|立枯れとハダニ、先祖返りへの対処

ケイトウの栽培イメージ

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ケイトウで多いのは苗の立枯れ、真夏のハダニ、花穂の先祖返りです。症状から原因を見分け、早めに手を打つ方法をまとめました。

症状から原因を切り分ける

ケイトウは丈夫な花ですが、苗の時期の過湿と真夏の乾燥で決まった不調が出ます。葉の裏や株元を見て、まず何が起きているかを見分けてください。多くは水のやり方と風通しを直せば止まります。

症状考えられる原因最初にすること
苗が地際から倒れる立枯病(過湿・密植)抜き取り、水を止める
葉が白くかすれて裏に細かい点ハダニ葉裏に水をかける
新芽や花穂に緑の小虫が群れるアブラムシ指でつぶす、水で流す
葉に穴、糸のようなふんヨトウムシ・ハスモンヨトウ夜に見回り捕殺
花穂に灰色のかび、腐り灰色かび病(長雨・蒸れ)花穂を切り取り風を通す
花穂の先が緑に戻る先祖返り(遅い追肥・日照不足)肥料を止める

立枯病は予防がすべて

苗の地際が茶色くくびれて倒れる立枯病は、一度出ると治せません。土の中の菌が原因で、水はけの悪い場所、密植、連作、夕方の水やりで急に広がります。倒れた株を見つけたらすぐ抜き、周囲の株の水を控えて土の表面を乾かします。

予防は、まく前の土を新しくするか、前年にケイトウを作った場所を避けること、そして間引きを遅らせないことです。ポットまきなら市販の清潔な種まき用土を使えばほぼ防げます。花壇でも、まき筋に種まき用土を薄く敷いてからまくと苗の時期の被害が減ります。

倒れた株はすぐ抜く
地際が細くなった株は根ごと抜いて処分します。周囲の土も軽く取り除き、残った株には二、三日水をやらず土を乾かします。
水は朝だけにする
苗の時期は朝にやり、夕方は絶対に水をやりません。夜間に土が湿ったままだと菌が急に増えます。
翌年は場所を変える
立枯れが出た場所は翌年ケイトウを避け、別の花壇か新しい土のプランターにまきます。

ハダニは梅雨明けから葉裏を見る

梅雨が明けて乾いた暑さが続くと、葉裏にハダニがつきます。葉の表が白くかすれ、ひどくなると葉全体が色あせて縮れます。虫は〇・五ミリほどで肉眼ではほとんど見えないので、葉裏に白い紙を当てて指で葉をはじき、紙の上を動く点があるかで確かめます。

ハダニは水に弱いので、見つけたら葉裏に勢いよく水をかけて流します。数日おきに繰り返すと数が減ります。増えすぎたときは花や野菜用のダニ剤を葉裏に丁寧にかけますが、同じ薬を続けると効かなくなるので、二回目は別の系統に替えます。

紙で葉裏を確かめる
白い紙を葉の下に当てて葉を指で軽くはじきます。紙の上を赤や黄の点が動けばハダニです。
葉裏に水をかける
朝のうちにじょうろやホースで葉裏を狙って水をかけます。三日おきに三回ほど繰り返すと勢いが止まります。
傷んだ葉は取る
白くかすれて縮れた葉は戻りません。摘み取って処分し、新しい葉に虫を移さないようにします。

鉢植えは乾きやすくハダニが出やすいので、真夏は鉢を密集させず、夕方に葉へ霧を吹くだけでも予防になります。

アブラムシとヨトウムシは見回りで防ぐ

アブラムシは五月から六月の若い苗と、八月以降の花穂の根元につきます。少ないうちは指でつぶすか、水で流します。花穂に群れると花色がにごり、排せつ物にすす病がついて黒くなるので、見つけたその日に落とします。

ヨトウムシは夜に出て葉を食い、昼は株元の土に隠れます。葉に不規則な穴と黒いふんがあれば、夕方以降に懐中電灯で株元を照らして捕まえます。葉の裏に卵の塊を見つけたら葉ごと取り除くと、被害が広がる前に止められます。

花穂の根元を毎朝見る
花穂と茎の境目はアブラムシが集まりやすい場所です。朝の水やりのついでに指で触り、群れていれば水で流します。
穴とふんを見たら夜に見回る
ヨトウムシは昼間見つかりません。被害を見つけた日の夜に株元と葉裏を照らし、見つけ次第捕まえます。
増えたら一般薬を使う
手で追いつかないときは、花用の殺虫剤を説明書どおりに使います。花穂に直接かけると変色するので葉と株元を中心にします。

先祖返りと花穂の変形は栽培のせい

花穂の先端が緑色に戻ったり、トサカ系のひだが崩れて槍のように伸びたりするのは、病気ではなく先祖返りと呼ばれる現象です。八月以降の追肥(育ちの途中で足す肥料)、日照不足、真夏の高温が重なると起きやすくなります。いったん出た花穂は戻らないので切り取り、肥料を止めて次の穂に期待します。

花穂が片側だけ大きくなったり、ねじれたりするのは、一方向からしか光が当たっていないか、幼い花穂のときにアブラムシやアザミウマに吸われた跡です。鉢なら向きを変え、虫がいれば落とします。変形自体はそのまま楽しんでも株の健康には影響しません。

見た目原因対処
穂の先が緑に戻る遅い追肥・日照不足穂を切り、肥料を止める
トサカのひだが槍状に伸びる高温と肥料過多秋の穂に期待し肥料を止める
穂が片側だけ大きい一方向の光鉢を回す、周囲の株を整理
穂の表面に白いかすれアザミウマの吸汁水で流し、増えたら殺虫剤

ケイトウの長く咲かせるコツは作物ページに

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