季節ごとの水やりの目安
キクの水やりは、土の表面が乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。葉が多く蒸散が激しい夏は、鉢植えなら朝に一回、夕方にしおれていれば足します。庭植えは根付いてしまえば晴天が続いたときだけで足ります。
| 時期 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 5月〜6月 | 植え付け後二週間は毎日 | 表面が乾いたら朝に |
| 7月〜8月 | 晴天が五日続いたら | 朝に一回、夕方しおれていれば足す |
| 9月〜10月 | ほぼ不要 | つぼみが付いたら乾かさない |
| 11月〜3月 | 不要 | 冬至芽が出ていれば月二〜三回 |
葉に水をかけると白さび病の胞子が広がります。株元に静かに注ぐようにします。
追肥の時期と量
キクは肥料を好み、夏の成長期に肥料が切れると茎が細く花が小さくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は六月から九月上旬まで、緩効性の固形肥料を月に一回株元に置きます。つぼみが色づき始めたら止めます。花が咲いてからの肥料は花もちを悪くし、株を疲れさせます。
肥料の効き具合は、摘心後に出る枝の太さで判断します。二週間で十センチ伸びて茎が鉛筆の太さなら十分で、細く伸びが遅いなら液体肥料を足します。反対に葉が異様に大きく茎が柔らかいなら多すぎるので、固形肥料を一回飛ばします。
- 六月から月一回の固形肥料
- 緩効性の粒状肥料を袋の表示量で株元から少し離して置きます。摘心のあとに与えると、わき芽(葉の付け根から出る芽)の伸びが早くなります。
- 七〜八月は液体肥料を併用
- 成長がいちばん盛んな時期なので、固形肥料に加えて規定倍に薄めた液体肥料を週一回与えます。葉の色が濃い緑なら量は十分です。
- 九月上旬で止める
- つぼみが見え始めたら固形肥料を最後にして、色づき始めたら液体肥料も止めます。遅くまで与えると花が乱れ、色がくすみます。
- 花後にお礼肥
- 花が終わって地際で切ったあと、冬至芽を育てるために薄い液体肥料を一〜二回与えます。真冬は与えません。
葉の色で肥料の過不足を見分ける
肥料が足りているかは葉の色と大きさで判断します。健康な株は葉が濃い緑で厚く、下の葉まで残っています。下の葉から黄色くなって落ちるのは肥料切れか水切れ、葉が大きく柔らかいのに茎が弱いのは窒素の与えすぎです。
| 葉の状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色く落ちる | 肥料切れ・水切れ | 液体肥料を週一回に増やし朝の水を欠かさない |
| 葉が大きく柔らかく茎が弱い | 窒素肥料の与えすぎ | 固形肥料を減らしリン酸主体に変える |
| 葉先が茶色く枯れる | 肥料やけ・乾燥 | たっぷり水をやって流し二週間肥料を止める |
| 新芽が小さく縮む | 根詰まり・アブラムシ | 鉢増しするか虫を落とす |
支柱と倒れ防止
大輪系や草丈が七十センチを超える品種は、つぼみの重さと秋の台風で倒れます。八月までに株の中心か枝ごとに支柱を立て、麻ひもで八の字にゆるく結びます。小菊や矮性種は摘心をしっかりしていれば支柱なしでも自立します。
- 七月までに支柱を立てる
- 草丈が三十センチを超えたころ、根を傷めないよう株から五センチ離して支柱を立てます。遅くなるほど根を傷めやすくなります。
- 伸びに合わせて結ぶ
- 二十センチ伸びるごとに麻ひもで結び足します。茎と支柱の間に指一本分の余裕を残し、茎を締め付けません。
- 三本仕立ては三本の支柱
- 枝を三方向へ広げて仕立てるなら、枝ごとに支柱を立てて外側へ傾けます。中心に空間ができて風が通ります。
- 台風の前に補強する
- 予報が出たら鉢は軒下へ移し、庭植えはひもを一段増やします。倒れた枝は起こしてすぐ結び直せば回復します。
支柱は目立たない緑色の細いものを選ぶと、開花時に花だけが引き立ちます。太い支柱は根を傷めるので避けます。
夏の暑さ対策
キク自体は暑さに強いですが、鉢植えは真夏に土の温度が上がって根が傷みます。鉢を直接コンクリートに置かず、すのこや台の上に置き、西日の当たる場所では午後だけ日陰になるよう動かします。葉がしおれても土が湿っているときは水を足さず、夕方まで様子を見て回復するかを確かめます。
水切れが続くと下の葉が枯れ上がり、開花時に株元が見苦しくなります。八月の水やりは朝のうちに済ませ、日中の熱い水を根にかけないようにします。
- 鉢を地面から浮かせる
- すのこやレンガの上に置いて鉢底の熱を逃がします。二重鉢にすると土の温度が三〜五度下がります。
- 西日を避ける
- 午後三時以降の強い日差しは葉焼けの原因です。寒冷紗(日差しを弱める網)で西側だけ覆うか、午後は日陰になる場所へ動かします。
- 夕方のしおれを見分ける
- 土が乾いてしおれているなら水を与えます。土が湿っているのにしおれているなら暑さの一時的なもので、朝に回復すれば問題ありません。
キクの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
キクの長く咲かせるコツは作物ページに
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