季節と植え方で水の頻度を決める
クレマチスは水を好みますが、根が常に湿っていると腐ります。庭植えは根が張れば真夏以外はほとんど水が要らず、鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。生育期の四月から九月は乾きが早く、蕾が付く時期に乾かすと蕾が落ちます。
冬は落葉して休むので、庭植えは不要、鉢は月に数回、表土が乾いてから暖かい日の午前中に与えます。枝だけになっても根は生きているので、完全に乾かし切ることは避けます。
| 時期 | 鉢植えの目安 | 庭植えの目安 |
|---|---|---|
| 3月〜4月(芽出し) | 表土が乾いたら、2〜3日に1回 | 植えた年だけ乾いたら |
| 5月〜6月(開花) | 表土が乾いたら毎日 | 1週間雨がなければ株元にたっぷり |
| 7月〜9月(真夏) | 朝と夕方の2回になることも | 3〜4日雨がなければ夕方に |
| 10月〜11月 | 表土が乾いて1〜2日後 | 不要 |
| 12月〜2月(休眠) | 月に2〜3回、午前中 | 不要 |
水は株元の土に向けて与え、葉や花にかけません。葉が濡れたままだとうどんこ病が出やすくなります。
根元の乾きと高温を防ぐ
クレマチスは「頭は日向、足元は日陰」が基本で、株元の土が熱くなると根が傷んで立ち枯れの引き金になります。株元にバークチップや腐葉土を五センチほど敷き、南側に低い草花を植えるか鉢を置いて日陰を作ります。
鉢植えは鉢そのものが熱くなります。夏は二重鉢にするか、鉢の手前に別の鉢を置いて日差しを遮り、すのこの上に置いて照り返しを避けます。
- 株元に敷き物を五センチ
- バークチップか腐葉土を株元に敷きます。茎の周りだけは少し空けて、茎が蒸れないようにします。
- 南側に日よけを置く
- 低い宿根草を植えるか、平たい石や鉢を株元の南に置きます。午後の直射が株元に当たらなければ十分です。
- 鉢は二重にするか台へ
- 一回り大きい鉢に入れて二重にするか、すのこに載せます。鉢の側面を手で触って熱ければ対策が要ります。
肥料は生育期に切らさない
クレマチスは肥料をよく食べる植物で、生育期の三月から十月は肥料を切らさないのが基本です。芽が動く三月に緩効性の固形肥料を置き、四月から開花まで液体肥料を週に一回足します。花後の剪定の直後にもう一度固形肥料を置くと、二番花の枝がよく伸びます。
真夏の七月下旬から八月は肥料を止め、九月に涼しくなったら再開して十月まで続けます。冬の一月から二月に寒肥として油かすと骨粉を株の周りに埋めると、春の芽出しが太くなります。
- 三月に固形肥料
- 芽がふくらみ始めたら、緩効性の固形肥料を株の周りに規定量置きます。鉢は縁に沿って置き、株元には当てません。
- 開花まで液肥を週一回
- 四月から蕾が色づくまで、規定倍率の液体肥料を週に一回、水やり代わりに与えます。開花中は止めると花が長持ちします。
- 花後の剪定と同時に追肥
- 追肥(育ちの途中で足す肥料)は花後の剪定の翌日に固形肥料を置きます。二番花の枝を伸ばす一番効く肥料です。
- 真夏は止めて九月に再開
- 七月下旬から八月は与えません。九月に最高気温が三十度を下回ったら液体肥料を再開し、十月まで続けます。
肥料が多すぎると葉が大きく黒っぽくなって花が減ります。葉の色が濃すぎると感じたら液体肥料の回数を減らします。
鉢植えは二年に一度植え替える
鉢植えは根が深く伸びて二年ほどで根詰まりします。水を与えてもすぐ乾く、鉢底から根が出ている、下葉が黄色くなるといった様子が出たら、休眠期の十二月から二月に一回り大きい鉢へ植え替えます。根鉢は崩さず、底の巻き根だけほぐします。
植え替えは支えごと持ち上げて行うと枝を折らずに済みます。同じ大きさの鉢に戻したいときは、根鉢の周りを三分の一ほど削って新しい土を足しますが、その年の花は減ると考えます。
- 休眠期に支えごと抜く
- 十二月から二月に、剪定を済ませてからオベリスクごと株を持ち上げます。根鉢が崩れないよう鉢を横にして抜きます。
- 一回り大きい深鉢へ
- 直径で三センチ大きく、深さのある鉢に、節を一つ埋める深さで植え直します。新しい土に緩効性肥料を混ぜます。
- 植え替え後は日陰で二週間
- 植え替えたら水をたっぷり与え、軒下で二週間ほど養生します。芽が動き始めたら日向に戻します。
葉の色と株の姿で不足を見分ける
水と肥料の過不足は葉に出ます。下の葉から黄色くなるのは水切れか根詰まり、新しい葉が薄い黄緑なら肥料不足、葉が大きく黒緑で蕾が少ないなら窒素が多すぎます。葉先が茶色く焼けるのは西日か乾きです。
判断に迷うときは、水と肥料を同時に変えず、まず水やりの間隔を直して一〜二週間見ます。それで戻らなければ肥料を疑います。両方を一度に変えると、どちらが効いたのかわからなくなります。
| 見た目 | 疑う原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色く落ちる | 水切れ、根詰まり | 水の間隔を短くし、冬に植え替え |
| 新しい葉が薄い黄緑 | 肥料不足 | 液体肥料を週1回に戻す |
| 葉が大きく黒っぽく蕾が少ない | 窒素過多 | 液肥を減らし、リン酸の多い肥料へ |
| 葉先が茶色く焼ける | 西日、株元の高温 | 株元に敷き物と日よけ、鉢は移動 |
| 葉が全体にしおれて戻らない | 立ち枯れ、根腐れ | しおれた茎を株元で切り、水を控える |
クレマチスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
クレマチスの長く咲かせるコツは作物ページに
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