GadeninEnglishアプリを入れる
クレマチスの仕立てと誘引

クレマチスの仕立てと誘引|つるを横に寝かせて花を増やす

クレマチスの栽培イメージ

読むのに約 4

つるは葉の柄で絡むので支えが要ります。オベリスク・トレリス・フェンスの選び方と、横に誘引して節ごとに咲かせるこつをまとめます。

置き場所と株の大きさで支えを選ぶ

クレマチスは自分では立てず、葉の柄を細いものに巻き付けて登ります。太い柱や平らな壁には絡めないので、指より細い格子やワイヤーが要ります。株の伸びる長さと置き場所に合わせて、支えの種類と大きさを決めます。

鉢植えならオベリスクか行灯仕立て、庭ならトレリスやフェンス、伸びが大きいモンタナ系はアーチや壁面のワイヤーが向きます。支えは植え付けと同時に立て、後から根の上に差し込まないようにします。

場面向く支え向く系統
鉢植え(7〜8号)高さ1〜1.5メートルのオベリスク、行灯新枝咲き、木立ち性、伸びの小さい大輪
庭の花壇トレリス、高さ1.5〜2メートル新旧両枝咲き、新枝咲き
フェンス・壁面格子かワイヤーを20センチ間隔で張る旧枝咲き、モンタナ系
アーチアーチに細いネットを巻くモンタナ系、伸びの大きい新枝咲き
低木やバラの足元隣の株の枝を支えにするビチセラ系など細くしなやかな新枝咲き

オベリスクは鉢の縁に沿って差し、根鉢の真上を避けます。植え替えのときも支えごと持ち上げられる高さにします。

横に寝かせるほど花が増える

つるを真上に伸ばすと、先端だけに花が付き、下のほうは葉ばかりになります。枝を横や斜めに寝かせて誘引すると、節ごとの芽が均等に動いて、枝全体に花が並びます。フェンスなら横向きにジグザグに、オベリスクなららせん状に巻き上げるのが基本です。

誘引は柔らかい新しいつるのうちに行います。伸びて固くなった枝は曲げると折れるので、週に一度は伸びた先を見て、十〜二十センチ伸びたら結びます。

伸びた先を週に一度結ぶ
新しいつるが十〜二十センチ伸びたら、支えに麻ひもでゆるく結びます。放っておくと隣の枝に絡み、後でほどけなくなります。
斜め四十五度以下に寝かせる
枝は水平に近いほど節ごとに芽が動きます。オベリスクなら一周に三〜四本の間隔でらせん状に巻き、フェンスならジグザグに往復させます。
結び目は八の字
ひもを茎と支えの間で一度交差させて八の字に結びます。茎が太っても食い込まず、風で擦れません。
枝同士を重ねない
枝が重なると内側の葉に日が当たらず病気が出ます。一本ずつ空間を空けて配置し、混んだら弱い枝を抜きます。

冬の誘引で翌年の形を決める

旧枝咲きと新旧両枝咲きは、冬の剪定のあとに残した枝を支えから一度外し、ほどいてから結び直します。この作業が翌年の花の配置を決めるので、一年で一番大切な誘引です。葉が落ちて枝だけになった冬は、枝の走りがよく見え、絡みもほどきやすくなります。

新枝咲きは冬に地際まで切るので、冬の誘引は不要です。春に伸びた新枝を最初から計画した形に配置します。芽が伸び始める三月に、どの枝をどこへ通すかを決めておくと迷いません。

ひもを全部外す
古いひもを切って枝を自由にします。絡んだ枝は無理に引かず、切った枝を上から順に抜いてほどきます。
太い枝から配置する
一番太い枝を支えの外側の低い位置に寝かせ、順に内側と上に配置します。株元に空間ができるように扇形に広げます。
結び直して芽の向きを揃える
枝を結ぶとき、芽が外や上を向くように枝を少し回します。芽の向きが揃うと新枝が同じ方向に伸び、絡みが減ります。

誘引で枝が折れたら、折れた所の下の生きた芽の上で切ります。冬なら折れても翌春に埋め合わせが利きます。

バラや低木と組み合わせる

クレマチスはつるバラや低木を支えにして絡ませると、互いの花期を重ねて庭が華やかになります。組み合わせる相手より少し弱い品種を選び、相手の株元から三十センチほど離して植えます。根元を相手の葉陰にできるので、クレマチスにとっても涼しい環境になります。

新枝咲きの細い品種は相手の剪定に合わせて冬に地際まで切れるので扱いやすく、旧枝咲きは相手の枝と絡んで冬の整理が難しくなります。

相手の株元から離す
根の競合を避けるため三十〜五十センチ離して植え、支柱で相手の枝まで導きます。株元は相手の葉陰になる位置にします。
冬に切れる品種を選ぶ
ビチセラ系やジャックマニー系など新枝咲きなら、冬に相手の剪定と同時に地際まで切れて絡みが残りません。
花期を合わせる
相手の花の時期と重ねるなら同時期に咲く品種を、相手の花が終わったあとを埋めるなら遅咲きを選びます。

誘引がうまくいかないときの直し方

枝が絡み合ってほどけない、上ばかりに花が付く、風で枝が折れる、といった悩みは誘引の頻度と角度で直ります。伸びる時期に週一回の見回りができれば大半は防げます。

絡み合った株は、次の冬の剪定で一度整理し直せば元に戻ります。生育期に無理にほどくと折れるので、切って抜くのが早道です。一年放置しても枯れはしないので、慌てずに冬を待ちます。

状態原因直し方
枝が絡んでほどけない誘引が遅れて隣の枝に巻いた切って上から抜く。翌年は週1回結ぶ
先端だけに花が付く枝を垂直に伸ばした冬に横へ寝かせて結び直す
風で枝が折れる結び目が少ない、支えが揺れる20〜30センチごとに結び、支えを固定
支えが小さく枝があふれる系統に対して支えが低い冬に大きな支えへ替えるか、新枝咲きなら強剪定

クレマチスの剪定・切り戻しに使うもの

切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。

    アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。スプレー式。

    株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。

  • 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
    規格の目安
    手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。

    茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
  • 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。

クレマチスの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクレマチスの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

クレマチスについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる