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クレマチスの系統別の剪定

クレマチスの剪定|旧枝咲き・新旧両枝咲き・新枝咲きで切る位置が違う

クレマチスの栽培イメージ

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冬の剪定は系統で全く違います。前年の枝に咲く旧枝咲きは切らず、新枝咲きは地際まで切る。まず自分の株の系統を決めます。

系統で冬の切り方を決める

クレマチスの剪定で最初に決めるのは「どこに花が咲く品種か」です。前年に伸びた枝に咲くなら冬に枝を残し、今年伸びる枝に咲くなら冬に地際まで切って構いません。品種の札にある系統か、前年にいつどの枝に咲いたかを思い出して判断します。

わからないときは一年切らずに様子を見ます。春早くに前年の枝から咲けば旧枝咲き、初夏に新しく伸びた枝の先に咲けば新枝咲き、両方で咲けば新旧両枝咲きです。

系統冬(2月)の切り方花後の切り方
旧枝咲き(弱剪定)枯れ枝と混み枝だけ切る。枝先は残す花のすぐ下の節で切ると二番花が咲く
新旧両枝咲き(中剪定)充実した芽の上、地上から高さの半分ほどで切る花の下の1〜2節で切って新枝を出す
新枝咲き(強剪定)地際から2〜3節を残して切る花の下の2〜3節で切ると二番花が咲く
木立ち性地際まで切る花茎を株元で切る

迷ったら切らないほうが安全です。切り過ぎて花を失うより、一年伸びすぎた枝を持て余すほうが取り返しがつきます。

冬の剪定は芽を見て切る位置を決める

冬の剪定は一月下旬から二月に、芽がふくらむ前に行います。枝を見ると節ごとに芽があり、ふくらんで生きている芽と、枯れて黒い芽があります。切るのは必ず生きた芽のすぐ上で、芽から一〜二センチ離した位置です。芽のない枯れた部分を残すと、そこから枯れ込みます。

新旧両枝咲きは、上から順に芽を確かめて、太くふくらんだ芽が出てくる高さまで下げます。新枝咲きは地際から二〜三節の芽が残れば十分で、株元近くの芽ほど太い枝を出します。

枝を上からたどって芽を見る
枝先から株元へ順に節の芽を見ます。緑や赤みがあってふくらんでいれば生きた芽、黒く乾いていれば枯れた芽です。
生きた芽の一〜二センチ上で切る
芽のすぐ上を、芽を傷めない距離で切ります。芽から離し過ぎると残った部分が枯れ込み、近すぎると芽が乾きます。
枯れ枝は付け根まで戻す
枝を軽く曲げて折れるものや、削って中が茶色いものは枯れています。緑の部分が出るまで下げて切ります。
残した枝はほどいて結び直す
旧枝咲きと新旧両枝咲きは、残した枝を支えから外してほどき、横に広げて結び直します。横に寝かせた枝ほど節ごとに芽が出て花が増えます。

花後の剪定で二番花を咲かせる

多くのクレマチスは、花が終わったあとに花の下の節で切ると、そこから新しい枝が伸びて一〜二か月後に二番花が咲きます。切る位置は系統で少し違い、旧枝咲きは花のすぐ下、新旧両枝咲きは一〜二節下、新枝咲きは二〜三節下が目安です。

花後の剪定は花が終わって花びらが落ちたらすぐに行い、遅くとも六月中に済ませます。遅れると二番花が真夏にかかり、小さく色の薄い花になります。切ったあとに追肥(育ちの途中で足す肥料)を少量置くと新枝の伸びが違います。

花びらが落ちたらすぐ切る
花が終わってしべだけになったら、種を付けさせずに切ります。種ができると株が力を使い、二番花が遅れます。
系統に合わせて節を数える
花の下を見て、旧枝咲きは一節、新旧両枝咲きは一〜二節、新枝咲きは二〜三節下の、芽がしっかりした節の上で切ります。
切ったら肥料と水
切った翌日に緩効性肥料をひとつかみ株の周りに置き、乾いていれば水を与えます。二週間ほどで新しい枝が伸び始めます。

モンタナ系は花後に強く切っても構いませんが、二番花はほとんど咲きません。花後の剪定は伸び過ぎた枝の整理と割り切ります。

つるが伸び過ぎたときの整理

生育期に伸び過ぎたつるは、絡み合って風通しが悪くなり、うどんこ病の原因になります。夏に混み合った部分を間引くときは、その枝に花芽があるか確かめ、蕾の付いた枝は残します。地上部が四〜五メートルになるモンタナ系は、数年に一度、花後に半分ほどまで切り戻して若返らせます。

つるは絡んだままだと外せません。切って整理するときは、まず支えに結んだひもを外し、切った枝を上から順に引き抜きます。無理に引くと残したい枝まで折れるので、短く切りながら少しずつ抜きます。

蕾の有無を見て切る
枝の先を見て蕾があれば残し、葉だけの枝で他と絡んでいるものを付け根から切ります。
古い枝を数年ごとに更新
旧枝咲きは三〜四年たった太い古枝を花後に一本ずつ株元近くで切り、若い枝に置き換えます。一度に全部は切りません。
切った枝は引き抜く
絡んだ枝を無理に引くと残す枝まで折れます。ひもを外し、短く切りながら上から抜きます。

剪定のあと花が咲かないときの原因

翌年に花が付かない原因のほとんどは、旧枝咲きや新旧両枝咲きを冬に強く切って花芽を落としたことです。それ以外に、剪定した位置の下に生きた芽がなく枯れ込んだ、日照不足、窒素の多い肥料で葉ばかり茂った、といった原因があります。

花が咲かなくても枝が元気なら株は健全です。系統を確かめ直して翌冬の切り方を変えれば、一年後には戻ります。咲かなかった年の枝がいつどこから伸びたかを記録しておくと、系統の判断材料になります。

状態疑う原因翌年に向けた直し方
枝は伸びたが春に花がない旧枝咲きを冬に強く切った翌冬は枯れ枝だけ切り、枝を残す
切った下から芽が出ず枯れた枯れた芽の上で切った生きた芽を確かめてから切る
葉が茂るが蕾がない窒素過多、日照不足肥料をリン酸中心にし、日向へ
二番花が小さく色が薄い花後の剪定が遅れて真夏に咲いた6月中に切る。夏の花は諦めて秋に期待

旧枝咲きで前年の枝を全部切ってしまったら、その年は諦めて伸びた枝を横に誘引しておきます。翌春はその枝に咲きます。

クレマチスの剪定・切り戻しに使うもの

切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。

    アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。スプレー式。

    株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。

  • 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
    規格の目安
    手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。

    茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
  • 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。

クレマチスの長く咲かせるコツは作物ページに

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