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サルスベリの花を長く咲かせる

サルスベリの花を長く咲かせる|百日紅の名の通り夏中咲かせる管理と、咲かない原因

サルスベリの栽培イメージ

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サルスベリは花がらを切ると次々に花房が上がり、九月まで咲き続けます。長く咲かせる管理と、咲かないときの原因の見つけ方をまとめます。

咲かない原因を先に切り分ける

サルスベリが咲かない原因は、日照不足、冬の剪定不足、肥料の与えすぎ、鉢の水切れ、若木で枝が固まっていない、のどれかがほとんどです。原因によって対処が正反対になることもあるので、置き場所の日照時間と、前年の剪定と肥料を振り返り、下の表で当たりを付けます。

状態考えられる原因対処
枝は元気だが花房が付かない日照が一日六時間未満日なたへ移す、周囲の木を透かす
細い枝に小さな花房だけ冬の剪定をしなかった翌冬に太い枝を残して強く切る
葉が濃く大きく枝が長い窒素肥料が多い肥料を止め、リン酸主体に替える
蕾が付いたまま落ちる鉢の水切れ、高温朝夕に水、鉢台で温度を下げる
植えて一〜二年目根が張っていない水を切らさず待つ、翌年から咲く
花房は付くが開かず縮れるうどんこ病病気の項目を確認

花は今年伸びた枝の先に咲く

サルスベリの花房は、春から伸びた新枝の先に七月ごろ付きます。冬に前年枝を強く切るほど、太い新枝が出て大きな花房になります。逆に切らずに放置すると細い枝が多数出て、花房は小さく数も減ります。花付きを決めるのは、冬の剪定の強さと、春からの日照です。

冬に太い枝を残して切る
二月に、前年枝を三分の一から半分残して切り戻します。細い枝は付け根から抜き、太い枝に養分を集めます。
春の新枝を絞る
五月に切り口から出た三〜四本の新枝のうち、太い一〜二本を残して他を摘みます。残した枝の先に大きな花房が付きます。
六月まで水を切らさない
新枝が伸びる五月から六月に水切れすると、枝が短く止まって花房が小さくなります。地植えでも乾く年は補います。

花がらを切って次の花房を上げる

一つの花房は二〜三週間咲きます。花が散って実がふくらみ始めると養分がそこに向かい、次の花房が上がりにくくなります。花房の花が七割ほど散ったら、花房の下の葉二〜三対を残して切ると、脇から新枝が伸びて三〜四週間後に次の花房が付きます。これを八月中旬まで繰り返すと、九月まで咲き続けます。

花房の七割が散ったら切る
まだ花が残っていても、実が丸くなり始めたら切ります。全部散るのを待つと、次の花房が遅れます。
葉を二〜三対残す
花房のすぐ下ではなく、その下の葉が二〜三対付いた位置で切ります。残した葉の脇から次の枝が出ます。
八月中旬で止める
八月中旬以降に切ると、新枝が冬までに固まらず枯れ込みます。それ以降の花がらは実を付けたままにします。

実を残して観賞したいなら、最後の花房だけ切らずに残します。冬に丸い実が枝先に付いた姿になります。

日当たりと肥料の均衡

サルスベリの花付きは日照でほぼ決まり、肥料はむしろ少ない方がよく咲きます。窒素が多いと葉が大きく濃くなり、枝が長く伸びて花房が付きません。花を増やしたいなら、肥料を足すより日照を確保し、リン酸の多い花用の肥料を五月に少量与える程度に留めます。

場面肥料の目安理由
地植え・よく咲いている二月の寒肥のみ、または不要足すと枝が伸びて花が減る
地植え・花が減った二月に寒肥、五月にリン酸主体を少量根の充実と花芽の助け
鉢植え五月と八月にリン酸主体の置き肥鉢は養分が流れやすい
葉が濃く枝が長い肥料を止める窒素過多で花が付かない

鉢植えで夏中咲かせる

矮性種や中型種の鉢植えは、日当たりのよいベランダで夏中咲き続けます。要点は水切れを起こさないことと、花がらを早めに切ることです。真夏は朝の水やりに加えて夕方も確認し、蕾が落ち始めたら水切れの合図です。鉢の中が高温になると根が傷むので、鉢台で底を浮かせます。

朝夕の水やり
朝に鉢底から流れるまで与え、夕方に土が乾いていればもう一度与えます。受け皿の水はためません。
月に一度鉢を回す
同じ向きで置くと片側だけ咲きます。月に一度、鉢を半回転させて全体に日を当てます。
八月に置き肥
最初の花房を切ったころに、リン酸主体の緩効性肥料を鉢の縁に少量置きます。二番花の助けになります。

若木を早く咲かせるには

サルスベリは植え付けの翌年から咲くことが多いですが、若木は根が張るまで花が少なめです。若木のうちは冬の剪定を弱めにして枝を充実させ、二〜三年目から本格的に切り戻します。挿し木苗の矮性種は一年目から咲きます。焦って肥料を増やしても花は早まらず、むしろ枝ばかり伸びます。

タイプ花が咲くまでの目安早めるコツ
普通種の若苗一〜二年剪定を弱めにし、日なたで根を張らせる
矮性種 (挿し木苗)その年から水を切らさず、花がらをこまめに切る
接ぎ木の中型種一年台木の芽を取り、日照を確保
種から育てた苗三〜五年日なたで育て、二年目から冬に切り戻す

サルスベリの花のころに使うもの

木は花の数より、咲いた花が実になるかどうかで穫れる量が決まります。

  • 授粉用の毛ばたき・綿棒探す言葉「人工授粉 毛ばたき 園芸」
    規格の目安
    柔らかい毛のはたきか、綿棒。

    虫が少ない場所や、開花期に雨が続いた年は、花粉が運ばれません。触れて回るだけで実付きが変わります。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。

    窒素が効きすぎていると、枝葉ばかり伸びて花が減ります。花の時期は窒素を控えます。

  • 不織布(遅霜よけ)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
    規格の目安
    目付 20〜30g/㎡。

    開花中の遅霜は、その年の実をまとめて落とします。冷える予報の夜だけかければ足ります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 虫がよく来る場所なら、人工授粉は要りません。
  • 開花促進剤より、前の年の剪定と施肥のほうが花数に効きます。

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