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サルスベリの病害虫と障害

サルスベリの病害虫と障害|うどんこ病、カイガラムシ、フシダニの見分けと対策

サルスベリの栽培イメージ

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サルスベリで最も多いのはうどんこ病で、次にカイガラムシとすす病です。症状から原因を切り分け、家庭でできる対策をまとめます。

症状から原因を切り分ける

サルスベリの不調は、葉の白い粉ならうどんこ病、葉が黒くすすけるならカイガラムシかアブラムシが原因のすす病、新芽が縮れてこぶ状ならフシダニと、見た目でほぼ分かれます。まず葉と枝のどこがどう変わったかを見て、下の表で当たりを付けます。

症状考えられる原因急ぎ度
新芽や葉に白い粉うどんこ病出始めに対処
枝に白や茶色の小さな塊カイガラムシ冬に対処
葉が黒くすすけているすす病 (カイガラムシやアブラムシが原因)元の虫を退治
新芽が縮れて赤くこぶ状サルスベリフシダニ春に被害芽を切る
新芽に小さな虫、葉が縮れるアブラムシ早めに流す
葉に褐色の斑点、早く落葉褐斑病落ち葉を処分
幹に穴と木くずテッポウムシ (カミキリムシの幼虫)最優先

うどんこ病

新芽や若い葉に白い粉を振ったようなかびが広がる病気で、サルスベリで最も多い不調です。六月と九月の、昼夜の温度差が大きく乾燥気味の時期に出ます。ひどくなると葉が縮れ、蕾が開かなくなります。風通しの悪さと窒素過多で悪化するので、剪定と肥料の見直しが予防の中心です。病気に強い改良品種を選ぶのも確実な方法です。

出始めの葉を摘む
白い粉が付いた葉を数枚のうちに摘み取り、袋に入れて処分します。木の下に落とさないようにします。
殺菌剤を葉の表裏に
広がり始めたら、庭木用の殺菌剤を葉の表と裏に散布します。一週間おきに二〜三回続け、同じ薬を続けず種類を替えます。
枝を透かして風を通す
冬の剪定で内側の枝を抜き、株の中に風が通るようにします。毎年出るなら、肥料を減らして枝の伸びを抑えます。

梅雨入り前に予防的に殺菌剤を一度散布しておくと、六月の発生をかなり抑えられます。

カイガラムシとすす病

枝や幹に白い綿状や茶色の貝殻状の塊が付いていたらカイガラムシです。汁を吸って株を弱らせ、排せつ物にすす病が生えて葉や枝が黒くなります。成虫は殻に守られて薬が効きにくいので、歯ブラシでこすり落とすか、冬にマシン油乳剤を散布します。幼虫が動く五月から七月には殺虫剤が効きます。

冬にこすり落とす
落葉して枝が見える冬に、枝を一本ずつ見て塊を歯ブラシや割り箸でこすり落とします。落としたものは集めて処分します。
一月にマシン油乳剤
数が多いなら、一月に庭木用のマシン油乳剤を規定の倍率で枝全体に散布します。芽が動き始めたら使いません。
すす病は元を絶てば消える
黒くすすけた葉は、原因の虫がいなくなれば雨で徐々に落ちます。虫の退治に集中し、葉を拭く必要はありません。

サルスベリフシダニ

春に新芽が縮れて赤くこぶ状にふくらみ、葉が正常に開かないのはサルスベリフシダニの仕業です。目に見えないほど小さく、芽の中で汁を吸います。被害を受けた芽は元に戻らないので、見つけ次第切り取ります。冬に枝の芽の中で越冬するため、冬のマシン油乳剤散布が予防になります。

縮れた芽を切る
四月から五月に、赤く縮れてこぶ状になった新芽を、その下の正常な芽の上で切り取り、袋に入れて処分します。
冬のマシン油で予防
毎年出るなら、一月に庭木用のマシン油乳剤を枝全体に散布して、芽の中で越冬するダニを減らします。

アブラムシと褐斑病

五月の新芽にアブラムシが付くと、葉が縮れ、排せつ物にすす病が生えます。少ないうちは水で流すか手で潰し、多ければ野菜や庭木用の殺虫剤を散布します。褐斑病は夏から秋に葉に褐色の斑点が出て早く落葉する病気で、落ち葉に菌が残ります。落葉の処分と、混んだ枝の間引きが対策です。

新芽の裏を見る
五月に新芽の裏を見て、小さな虫が群れていたら水で流します。葉が縮れてからでは戻らないので、早い時期の確認が要です。
落ち葉は必ず処分
褐斑病の葉を根元に残さず、袋に入れて可燃ごみとして処分します。堆肥にすると菌が残り、翌年また出ます。

病気ではない障害

虫も病気も見つからないのに弱る場合は、環境が原因のことが多いです。日照不足で花が咲かない、若木の枝先が冬の寒さで枯れ込む、水はけの悪さで根が腐る、鉢の根詰まりで葉が小さくなるなどです。原因ごとに手当てが違うので、置き場所と土の状態を見て判断します。

状態考えられる原因手当て
枝は伸びるが花が咲かない日照不足、窒素過多日なたへ移す、肥料を止める
春に枝先だけ枯れている冬の寒さで枯れ込んだ二月に枯れた部分を切り戻す
土が湿ったまま葉が黄ばむ根腐れ、水はけ不良周囲を高くし、水を控える
水を与えてもすぐ流れ出る鉢の根詰まり三月に一回り大きい鉢へ
幹の樹皮がはがれるサルスベリの正常な性質手当て不要、なめらかな幹になる

幹の樹皮が薄くはがれて、つるつるになるのはサルスベリの特徴です。病気ではありません。

サルスベリの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサルスベリの育て方にまとめています。

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