症状から原因を絞る
クラッスラは丈夫で病気は多くありませんが、日本の梅雨と真夏に株元から腐る障害と、葉の付け根に付くカイガラムシが主な悩みです。金のなる木では葉に茶色い斑点が出る病気も見られます。症状を見たらまず土を触り、次に葉の裏と茎の付け根を確かめてから、下の表で当たりを付けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 葉の付け根や茎に白い綿、茶色い殻 | カイガラムシ | カイガラムシは見つけ次第こする |
| 新芽や花に小さな虫が群れる | アブラムシ | アブラムシとハダニ |
| 葉がかすれた色になり、細い糸がある | ハダニ | アブラムシとハダニ |
| 株元が黒く柔らかく、下葉が落ちる | 蒸れによる腐り | 蒸れと根腐れは夏に起きる |
| 金のなる木の葉に茶色い斑点 | 斑点病か葉焼け | 葉の斑点の見分け |
| 葉が透き通って垂れる | 凍結 | 蒸れと根腐れは夏に起きる |
カイガラムシは見つけ次第こする
葉の付け根や茎の分かれ目に、白い綿状のコナカイガラムシや茶色い殻状のカイガラムシが付きます。汁を吸われた葉は変形し、排せつ物に黒いすす病が出ます。殻があると薬が効きにくいので、見つけたら物理的に取るのが基本です。冬に室内に取り込んだ株で増えやすいので、月に一度は葉の付け根を確かめます。
- 歯ブラシか綿棒で落とす
- 古い歯ブラシで茎をこすり、葉の付け根の綿状のものは綿棒で拭き取ります。取ったあとは鉢の土の上に落ちた虫も捨てます。
- 薄めた洗剤で拭く
- 綿棒に薄めた食器用洗剤を付けて拭くと、綿の中の虫まで取れます。拭いたあとは水で軽く流し、葉に洗剤を残しません。
- 多発したら殺虫剤
- 株全体に広がっていれば、花き類や観葉植物に使える殺虫剤を使います。幼虫が動く五〜七月に散布すると効きます。
アブラムシとハダニ
アブラムシは春と秋に新芽や金のなる木の花に群れて汁を吸い、新芽が縮れます。ハダニは乾燥する夏と室内の冬に葉の裏に付き、葉がかすれた色になって細い糸が張ります。どちらも早く見つければ水で流すだけで数が減ります。
- アブラムシは筆で落とす
- 数が少なければ筆や綿棒で落とします。多ければ株元を押さえて葉の裏から水で流し、その後は葉の水滴を落として乾かします。
- ハダニは葉の裏に水
- 午前中に葉の裏へ霧吹きで水をかけると数が減ります。夜に濡れたままにすると腐るので、夕方までに乾く時間に行います。
- 広がったら殺虫剤
- 株全体に広がっていれば、花き類に使える殺虫剤かハダニ用の薬を葉の裏まで散布します。ラベルの適用と回数を守ります。
蒸れと根腐れは夏に起きる
梅雨から真夏に、株元の葉が黄色くなって落ち、茎が黒く柔らかくなるのは蒸れによる腐りです。休眠中に水を多く与えたか、雨に当たったか、鉢の間隔が狭く風が通らなかったことが原因です。腐りは下から上へ数日で進むので、見つけたその日に手当てします。冬の凍結は一晩で葉が透き通るので、時期と土の湿りで見分けます。
| 見た目 | 蒸れと根腐れ | 凍結 |
|---|---|---|
| 起きる時期 | 6〜9月の高温多湿 | 12〜2月の冷え込んだ翌朝 |
| 葉の様子 | 下葉から黄色く柔らかく落ちる | 全体が一晩で透き通る |
| 茎の根元 | 黒く柔らかい | 変わらないことが多い |
| 手当て | 健全な上部を切って乾かし挿し木に | 暖かい室内へ。傷んだ葉を取る |
腐りが茎の途中で止まっていれば、その上で切り、切り口が白く硬い部分だけを残して三〜四日乾かしてから挿します。
葉の斑点の見分け
金のなる木の葉に茶色や黒の斑点が出るのは、葉焼け、斑点病、水滴のレンズ効果のどれかです。葉焼けは日の当たる側の葉だけに出て、乾いた白っぽい跡になります。斑点病は湿った時期に葉の裏まで広がり、周りが黄色くにじみます。水滴のレンズ効果は葉の上面に小さな丸い焼け跡が点々と出ます。
- 出た場所と季節を見る
- 日の当たる側だけなら葉焼け、雨のあとに広がるなら斑点病、水やり後の晴れた日に出るなら水滴のレンズ効果です。
- 斑点病の葉は取る
- 斑点の周りが黄色くにじむ葉は付け根から取り、袋に入れて捨てます。広がっていれば花き類に使える殺菌剤を散布します。
- 葉焼けとレンズ跡は防ぐだけ
- 焼けた跡は元に戻りません。半日陰に移し、葉に水滴を残さないようにすれば新しい葉には出ません。
被害を防ぐ日常の見回り
- 月一回、葉の付け根を見る
- 水やりのついでに葉の付け根と茎の分かれ目、鉢の縁を見ます。カイガラムシは初期なら綿棒一本で済みます。
- 落ち葉を鉢に残さない
- 鉢の土の上に落ちた葉はかびと虫の温床です。見つけたその日に取り除き、土の表面を清潔に保ちます。
- 新しい株は隔離する
- 買ってきた株は一〜二週間ほど他の鉢と離して様子を見ます。カイガラムシは買った株から持ち込まれることが多いです。
室内に取り込む冬は風が止まり、株元が蒸れやすくなります。週に一度は窓を開けて風を通し、鉢と鉢の間隔を握りこぶし一つ以上あけておきます。
クラッスラの上手に育てるコツは作物ページに
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