種類と株の姿で置き場所を決める
クラッスラは南アフリカ原産の多肉植物で、金のなる木(花月)のように木のように育つ種類から、火祭りや星の王子のように小さく葉を重ねる種類まで幅が広く、置き場所の好みも少しずつ違います。共通するのは、よく光に当てて風を通すと葉が厚く締まり、暗いと間のびすることです。手元の株がどの系統か、いまどんな姿かを下の表で確かめてから読み進めてください。
| 系統と株の姿 | 起きていること | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 金のなる木の葉と葉の間が伸び、茎が細い | 光不足 | 春と秋は屋外の日なたで育てる |
| 火祭りが秋になっても赤くならない | 光と寒さが足りない | 紅葉する種類は秋から光を強める |
| 葉に白や茶の斑点が出て縮れた | 急な直射による葉焼け | 夏は西日を避けて風を通す |
| 冬に葉が透き通って垂れた | 凍結 | 冬は凍らせない場所に |
春と秋は屋外の日なたで育てる
三月から六月と九月から十一月が生育期で、この時期に一日五時間以上の日光に当てると節が詰まり、葉が厚く育ちます。室内の窓辺だけでは光が足りず、金のなる木では葉が小さく茎ばかり伸び、小型種では葉の重なりがゆるんで形が崩れます。雨に当たらない軒下やベランダの日なたが向きます。
- 室内から出すときは慣らす
- 冬を室内で過ごした株を急に直射に出すと葉焼けします。最初の一週間は午前中だけ日の当たる場所に置き、葉に変化がなければ日なたへ移します。
- 長雨に当てない
- 葉が厚く水をためるので、梅雨や秋の長雨に当たると根腐れと葉の腐りが出ます。雨がかからない位置に置き、鉢の中まで乾く時間を作ります。
- 風の通る高さに置く
- 地面やベランダの床に直置きすると湿気がこもります。鉢台や棚に乗せて風が鉢の下を通るようにすると、蒸れによる下葉の落ちが減ります。
夏は西日を避けて風を通す
多くの種類は日本の真夏に生育を止めて休みます。七月から八月は午後の直射を遮る半日陰に移し、風通しを優先します。特に葉の小さな種類や葉に毛のある種類は蒸れに弱く、真夏に株元から溶けるように腐ることがあります。葉に白い斑点や茶色い焼け跡が出たら、その日のうちに日陰へ動かします。
- 遮光率三割ほどの下へ
- 寒冷紗や遮光ネットを張るか、午前中だけ日の当たる東側へ移します。完全な日陰に長く置くと徒長(間のびして弱く伸びること)するので、明るさは残します。
- 床から浮かせる
- ベランダの床は日中五十度近くになります。すのこや鉢台で床から離し、夕方に打ち水をして周囲の温度を下げます。
- 鉢の間隔を空ける
- 鉢を密に並べると株の間に湿気がたまります。手のひら一つ分の隙間を空け、葉が風で軽く揺れる程度の風が通る場所を選びます。
夏に水を控えると葉が少ししわになりますが、秋に戻ります。日陰に移した株に春と同じ量を与えると根腐れします。
紅葉する種類は秋から光を強める
火祭り、紅葉祭り、赤鬼城などの種類は、秋から冬にかけて葉が真っ赤に色づきます。色づく条件は、強い光と昼夜の温度差、そして水と肥料を控えることの三つです。十月以降は遮光を外して一日中日の当たる場所に置き、水やりの間隔を空けると、十一月から十二月に色が深まります。
| 種類 | 紅葉の色 | 色づくための管理 |
|---|---|---|
| 火祭り | 葉全体が朱赤 | 秋から日なた。水は月2回ほどに |
| 紅葉祭り | 葉先から赤 | 日なたで肥料を切る |
| 星の王子、南十字星 | 葉の縁が赤 | 日なた。過湿を避ける |
| 金のなる木 | 葉の縁が赤く縁取られる | 日なたで水を控える。室内では色づきにくい |
冬は凍らせない場所に
関東平野部の軒下なら、金のなる木や火祭りは霜に当てなければ零度近くまで耐えます。ただし葉に水をためている分、凍ると細胞が壊れて葉が透き通り、翌日には垂れ下がります。最低気温が三度を下回る予報の夜は室内の窓辺に取り込み、日中は日に当てます。小型種や葉の薄い種類は五度を切る前に取り込みます。
| 地域 | 取り込む目安 | 冬の置き場所 |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 10月下旬、最低気温5度 | 室内の日の当たる窓辺。夜は窓から離す |
| 関東平野部 | 12月上旬、最低気温3度 | 軒下で管理し、霜の夜だけ室内へ |
| 暖地 | 霜が降りる予報の夜のみ | 軒下。強い霜の夜だけ不織布をかける |
室内でも窓辺は夜に外気と変わらないほど冷えます。夜はカーテンの内側か部屋の中央へ移します。
置き場所で起きるトラブルの見分け方
症状の多くは置き場所を変えるだけで止まります。まず葉を触って厚みと張りを確かめ、次に土の湿りを見て、光の問題か水の問題かを切り分けます。葉が薄く柔らかいのに土が湿っていれば根の問題、土が乾いていれば光と温度の問題です。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて葉がまばら | 光不足 | 日なたへ移す。伸びた部分は春に切り戻す |
| 葉に白い斑点、縁が茶色い | 葉焼け | 半日陰へ。焼けた葉は元に戻らない |
| 下葉がぽろぽろ落ちる | 蒸れか過湿 | 風通しのよい場所へ。水を減らす |
| 葉が透き通って垂れる | 凍結 | 室内へ。傷んだ葉は取り除く |
| 秋になっても赤くならない | 光と温度差が足りない | 遮光を外し、水と肥料を切る |
クラッスラの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
クラッスラの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクラッスラの育て方にまとめています。
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