植え替えが要るかを株で確かめる
クラッスラは根が細く、一〜二年で鉢の中に回って水が通りにくくなります。金のなる木は上が重くなって鉢が倒れるようになったら、小型種は葉が鉢の縁からあふれて中心がむれるようになったら植え替えのころです。下の表で一つでも当てはまれば、次の生育期の初めに植え替えます。
| 株と鉢の状態 | 起きていること | 対処 |
|---|---|---|
| 鉢底の穴から根が出ている | 根詰まり | 一回り大きい鉢へ |
| 水をやってもすぐ横から流れる | 根が土を押し出している | 古い土を三分の一落として植え替え |
| 金のなる木が上に重く倒れる | 鉢が小さく軽い | 重い素焼き鉢へ植え替え |
| 株が鉢からあふれ、中心の葉が落ちる | 蒸れ | 株分けして小さく仕立て直す |
| 土の表面が固く白い粉が出る | 土が古く固まっている | 同じ鉢で土だけ替える |
時期は三〜五月か九〜十月
植え替えの適期は根が動き出す三月から五月と、暑さが落ち着いた九月から十月です。真夏は根が回復せず腐りやすく、冬は根が動かないまま傷みます。紅葉を楽しむ種類は、秋の植え替えで根を崩すと色づきが鈍るので、春に済ませるほうが安心です。
| 月 | 植え替えの可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 最適 | 紅葉種はこの時期に済ませる |
| 6月 | 可 | 梅雨入り前に。植え替え後は雨を避ける |
| 7〜8月 | 避ける | 休眠中。根が回復しない |
| 9〜10月 | 可 | 根をあまり崩さない。鉢増し向き |
| 11〜2月 | 避ける | 低温で根が動かない |
土は乾きの速い配合にする
草花用の土は保水が強すぎて根腐れします。市販の多肉植物用の土か、赤玉土の小粒と鹿沼土、軽石を混ぜて、水をやってから三〜四日で表面が乾く配合にします。鉢は一回り大きいだけにとどめ、大きすぎる鉢は土が乾かず根を傷めます。金のなる木は重い素焼き鉢にすると倒れにくくなります。
- 基本の配合
- 赤玉土の小粒四、鹿沼土の小粒三、軽石かパーライトの小粒三の割合が扱いやすく、市販の多肉植物用の土ならそのまま使えます。
- 元肥は控えめに
- 元肥(植えるときに土に混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料を規定の半分ほどにします。多すぎると葉が大きく柔らかくなり、形が崩れて紅葉もしにくくなります。
- 鉢は号数で一つ大きく
- 今の鉢より直径三センチほど大きい鉢を選びます。株の高さと同じくらいの鉢の高さがあれば十分で、深すぎる鉢は底に水が残ります。
植え替えの手順
- 一週間前から水を止める
- 土が乾いていると根鉢が崩れやすく、根を傷めずに古い土を落とせます。濡れた根は切れやすく、切り口から腐ります。
- 鉢から抜いて根を整理する
- 鉢の縁を軽くたたいて株を抜き、古い土を三分の一ほど落とします。黒く柔らかい根や長く伸びすぎた根はハサミで切り、白い細根は残します。
- 根を三〜四日乾かす
- 根を切った株は日陰で三〜四日置き、切り口を乾かしてから植えます。この一手間で植え替え後の根腐れがほとんど防げます。
- 乾いた土に植える
- 鉢底石を敷き、乾いた土に株を据えます。根元が鉢の縁から二センチ下になる高さにし、割り箸で土を根の間に落とします。
- 一週間は水を与えない
- 植えた直後は水を与えず、明るい日陰に置きます。一週間ほどして根の傷が乾いてから、鉢底から流れるまで最初の水を与えます。
金のなる木は植えたときに倒れるなら支柱を添えます。根が張るまでの一か月ほどで支柱なしでも立つようになります。
植え替え後の管理
植え替え直後の二週間は、水と光を控えて根を先に出させる期間です。葉が少し薄くなっても慌てず、鉢を持ち上げた重さと葉の張りを毎週確かめながら、通常の管理へ段階的に戻します。
- 二週間は直射を避ける
- 根が水を吸えないうちに強い日に当てると葉がしぼみます。新しい葉が動き出したら、少しずつ日なたへ戻します。
- 肥料は一か月後から
- 根が新しい土に伸びてから、薄めた液体肥料を月一回ほど与えます。早すぎる肥料は根を傷め、多すぎる肥料は株を柔らかくします。
- 葉のしわは待つ
- 植え替え後に葉が少し薄くなるのは普通です。二週間たっても張りが戻らないなら、鉢から抜いて根を確かめます。
植え替えで失敗したときの直し方
植え替え後に葉がしわしわになるのは根が水を吸えていないためで、水を足しても直りません。土が湿っているのにしおれるなら鉢から抜いて根を見ます。茎の根元まで柔らかく黒くなっていたら、上部の健全な茎を切って乾かし、挿し木で株を更新するのが確実です。
| 症状 | 原因 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 葉がしわしわで土は乾いている | 根がまだ働いていない | 軽く与え、明るい日陰で待つ |
| 葉がしわしわで土は湿っている | 根が腐り始めている | 抜いて傷んだ根を切り、乾いた土へ |
| 下葉が黄色く落ちる | 鉢が大きすぎて土が乾かない | 一回り小さい鉢に植え直す |
| 茎の根元が黒い | 植え替え直後の過湿 | 健全な上部を挿し木にする |
クラッスラの植え替えに使うもの
植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
- 規格の目安
- 直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。
- 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。
古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。
固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。
- 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
- 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。
クラッスラの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクラッスラの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。