掘り上げるか植えっぱなしかを決める
クロッカスは植えっぱなしでも数年咲き続ける丈夫な球根ですが、鉢植えや水はけの悪い庭では年々小さくなります。花後の手当ての前に、この球根を掘り上げるか、そのまま置くかを決めておくと、その後の作業が変わります。
| 場面 | 向く扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 庭で水はけがよい | 植えっぱなしで3〜4年 | 自然に増えて群れが広がる |
| 庭で水はけが悪い | 毎年掘り上げる | 夏の過湿で腐りやすい |
| 鉢植え | 毎年掘り上げるか、鉢ごと乾かす | 土が少なく夏に蒸れる |
| 水栽培 | 処分か庭に植えて回復を待つ | 球根が消耗し翌年は咲きにくい |
| 芝生の中 | 植えっぱなし | 掘り上げが難しく、自然に増える |
植えっぱなしでも花が小さくなってきたら、葉が枯れた六月に掘り上げて分け、秋に植え直します。
花がらは摘み、葉と茎は残す
花がしおれたら、花の部分だけを指でつまんで摘み取ります。放っておくと種ができ、球根を太らせる養分がそちらに使われます。葉と茎は球根に養分を送り続けているので、絶対に切りません。
クロッカスの花は晴れた日に開き、曇りや夜は閉じます。閉じているだけの花と、しおれた花を見分け、色があせて花びらが縮んだものだけを摘みます。
- 色があせた花を見分ける
- 閉じていても花びらに張りがあれば翌日また開きます。縮んで色が抜けたら終わりで、指で摘みます。
- 花だけを指で摘む
- 花の付け根を軽くひねって取ります。はさみを使うと葉まで切りやすいので、指で十分です。
- 葉は触らない
- 葉を束ねたり結んだりするのも避けます。日に当たる面積が減って球根が太りません。見苦しければ周りに草花を植えて隠します。
寄せ植えでは他の花に隠れて花がらを見落としがちです。週に一度は株元をのぞいて確かめます。
花後の肥料で来年の球根を作る
花が終わってから葉が黄色くなるまでの四〜六週間が、翌年の球根を太らせる時期です。この間に追肥(育ちの途中で足す肥料)として液体肥料を週に一回、二〜三回与え、日当たりのよい場所で葉に光を当て続けます。
この時期に日陰に移したり、水を切らしたりすると球根が小さくなり、翌年は葉だけで花が咲きません。寄せ植えで他の花が終わって片付けるときも、クロッカスの葉だけは残します。
- 花後すぐに液肥を始める
- 最後の花を摘んだ週から、規定倍率の液体肥料を週に一回与えます。固形肥料なら少量を株の周りに置きます。
- 日当たりで葉を育てる
- 鉢は一日中日が当たる場所に置きます。葉が濃い緑で厚くなれば球根が太っている証拠です。
- 葉先が黄色くなったら止める
- 葉の先から黄色くなり始めたら肥料を止め、水も減らします。休眠に入る合図で、ここから先の肥料は球根を腐らせます。
葉が枯れたら掘り上げて乾かす
五月下旬から六月に葉が完全に黄色く枯れたら、掘り上げの時期です。晴れた日に球根を傷めないよう周りから掘り、土を落として、古い球根の上にできた新しい球根を確かめます。古い球根はしぼんで役目を終えているので外し、新しい球根だけを残します。
掘った球根は風通しのよい日陰で一〜二週間乾かし、ネットに入れて涼しく暗い場所で十月まで保管します。小さな子球も一緒に保管し、秋に別の場所に植えると二〜三年で咲く大きさになります。
- 葉が引いて抜けたら掘る
- 葉を軽く引いて抵抗なく抜けたら枯れています。晴れた日に周りから掘り、球根を掘り傷しないようにします。
- 古い球根を外す
- 新しい球根の下にしぼんだ古い球根が付いています。手で外して捨て、新しい球根と子球を残します。
- 日陰で二週間乾かす
- 新聞紙の上に重ならないよう広げ、風通しのよい日陰で乾かします。直射日光は球根を傷めるので、軒下や北側の棚を使います。
- ネットで涼しく保管
- 乾いたらネットや紙袋に入れ、名札を付けて涼しく暗い場所へ。ビニール袋は蒸れて腐ります。
植えっぱなしにする場合は、葉が枯れたら地上部を片付けるだけで、掘り上げは不要です。場所がわかるよう印を残します。
花後の手当てで失敗したときの直し方
翌年に葉だけで花が咲かない、球根が小さくなった、掘ったら腐っていた、といった失敗は、花後の葉の扱いと夏の管理に原因があります。翌年に向けてどこを変えるかを表で確かめます。
小さくなった球根も、二年ほど葉を育てて太らせれば再び咲きます。捨てずに庭の隅に植えて回復を待つのも一つの方法です。育成中は花より葉を優先し、蕾が付いても葉を切らないことだけ守ります。
| 状態 | 疑う原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 翌年は葉だけで花がない | 葉を早く切った、日陰に置いた | 葉が枯れるまで日当たりで育てる |
| 掘ったら球根が腐っていた | 夏の過湿、肥料が残った | 葉が枯れたら掘り上げて乾かす |
| 球根が年々小さい | 密になり過ぎ、肥料不足 | 掘り上げて分け、花後に液肥 |
| 保管中に球根がしぼんだ | 乾燥し過ぎ、暑い場所 | 紙袋に入れて涼しい場所で保管 |
クロッカスの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
クロッカスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクロッカスの育て方にまとめています。
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