季節ごとに水の与え方を変える
クミンは根づいたあとの露地では、雨だけでほぼ育ちます。水を与えるのは発芽までと、まいた直後の乾く日が続くときだけです。鉢は表面が乾いて指を入れて二センチ下まで乾いていたら、鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。
問題は梅雨です。六月から七月上旬の長雨で根が水につかると、葉が黄色くなって株ごと枯れます。露地は畝を高くしておき、鉢は軒下へ移します。梅雨が明けたら急に乾くので、鉢は朝の水やりを毎日に戻します。
| 時期 | 露地の水やり | 鉢の水やり |
|---|---|---|
| 4〜5月(発芽まで) | 表面が乾いたら朝に与える | 毎朝、表面が乾いていたら |
| 5〜6月上旬(生育期) | 乾く日が一週間続いたら | 土の二センチ下が乾いたら |
| 6〜7月上旬(梅雨) | 与えない。畝の水はけを見る | 雨を避け、乾いてから与える |
| 7月中旬〜8月(実の太る時期) | 強い乾きが続いたら夕方に | 毎朝たっぷり、昼はしおれても待つ |
追肥は一回で足りる
クミンは肥料が多いと葉ばかり茂って花が遅れ、茎が柔らかくなって倒れます。元肥が入っていれば、追肥(育ちの途中で足す肥料)は本葉が五枚から六枚になった六月上旬の一回で十分です。株から十センチ離して化成肥料を少量施し、土と混ぜます。
葉の色で判断します。濃い緑で葉が大きい株は肥料が効きすぎているので追肥を飛ばし、黄緑で小さい株だけに施します。鉢は水やりで肥料が流れやすいので、薄めた液体肥料を五月と六月に一回ずつ与えます。
- 本葉五枚で一回目
- 六月上旬、株から十センチ離した位置に化成肥料をひとつまみ施し、土と軽く混ぜます。株元に直接まくと根が傷みます。
- 葉の色を見て決める
- 葉が濃い緑で大きければ追肥は要りません。黄緑で伸びが止まった株だけに施し、一週間後に色が戻ったかを確かめます。
- 鉢は液肥を二回
- 五月と六月に一回ずつ、規定より薄めた液体肥料を与えます。花が咲いたあとは与えません。
花が咲いてからの追肥は実の熟しを遅らせ、梅雨明け後の腐りを増やします。七月以降は与えません。
梅雨の前に風通しを作る
五月下旬から六月上旬、株が高さ二十センチほどになったら、梅雨に備えて株元を整えます。地面に触れている下葉や黄色い葉を取り、株間に落ちた葉を拾って、株元に風が通るようにします。込み合った場所は二回目の間引きを兼ねて抜きます。
露地では株元に敷きわらを薄く敷くと、雨のはね返りで土が葉に付くのを防げます。ただし厚く敷くと湿気がこもるので、土が透けて見えるくらいの薄さにします。鉢は鉢同士を離して置き、葉が触れ合わないようにします。
- 地面に触れる葉を取る
- 株元で土に触れている葉と黄色い葉を根元から手で折り取ります。緑の葉は四枚以上残します。
- 敷きわらは薄く
- 土が透けて見える程度に敷きわらを敷き、雨のはね返りを防ぎます。厚く敷くと梅雨に蒸れます。
- 鉢は間隔を空けて置く
- 隣の鉢と葉が触れないように離し、風の通る場所に置きます。壁際に寄せると片側が蒸れます。
花のころの倒れを防ぐ
六月下旬から七月、株の先に小さな白か薄桃色の花が傘のように集まって咲きます。茎は細く、花と実の重みで倒れやすい上に、梅雨の風雨が重なります。倒れた茎は地面に触れた実が腐るので、支えを用意します。
支柱は一株ずつ立てるより、畝の両側に短い支柱を立ててひもを二段に張る囲い方が手軽です。鉢なら三十センチほどの細い支柱を一本添えて、麻ひもでゆるく結びます。
- 花茎が伸び始めたらひもを張る
- 畝の両端と中ほどに四十センチの支柱を立て、地上十五センチと二十五センチの高さにひもを張って株を囲います。
- 鉢は一本添える
- 株のそばに三十センチの支柱を差し、茎を麻ひもで八の字にゆるく結びます。締めつけると茎が折れます。
- 倒れた茎は起こして結ぶ
- 雨で倒れた茎は晴れた日に起こし、支柱かひもに結び直します。実が土に触れていたら早めに刈ります。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
葉が黄色い、花が来ない、株ごとしおれた。原因は水の多すぎ、肥料の多すぎ、日照不足のどれかがほとんどです。土を触って湿り具合を確かめてから、次の手を決めます。
- 梅雨に葉が黄色く株がしおれた
- 根が水につかって腐りかけています。鉢は雨の当たらない場所へ移して乾かし、露地は通路に溝を掘って水を逃がします。
- 七月になっても花が来ない
- 肥料が多いか日が足りません。追肥を止め、日当たりを確かめます。八月に咲けば九月に穫れることもあります。
- 葉が細く色が薄い
- 肥料切れか根の傷みです。土が湿っていれば根の問題なので水を控え、乾いていれば薄い液体肥料を一回与えます。
- 晴れた昼にしおれ夕方に戻る
- 実が太る時期の乾きです。朝にたっぷり与えれば問題ありません。昼のしおれだけで水を足すと過湿になります。
クミンの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
クミンの収穫までのコツは作物ページに
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