まく時期は地温で決める
クミンは地中海から西アジアが原産で、発芽には二十度前後の地温が要ります。桜が終わってすぐにまくと、土が冷たくて三週間たっても芽が出ず、種が腐ることがあります。関東の露地なら四月下旬から五月中旬が安心です。
遅すぎても困ります。クミンは種まきから実の収穫まで百日から百二十日かかり、実が太る時期が梅雨に重なると腐ります。五月中旬までにまき終え、七月下旬から八月に穫る計画にします。育苗して植えるより直まきが向く作物です。
| まき時期 | 実の収穫 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 4月上旬〜中旬 | 7月中旬 | 地温が低く発芽が揃わない。トンネルが要る |
| 4月下旬〜5月中旬 | 7月下旬〜8月 | いちばん失敗が少ない |
| 5月下旬〜6月 | 9月 | 梅雨と実の太る時期が重なり腐りやすい |
直根なので直まきが基本
クミンはニンジンと同じセリ科で、太い根がまっすぐ下に伸びます。ポットで育ててから植えると根が傷んで育ちが止まるので、畑や鉢に直接まきます。どうしても育苗するなら、本葉二枚までの小さいうちに根鉢を崩さずに植えます。
土は水はけが最優先です。粘土質の畑は畝を十五センチ以上に高くし、鉢なら市販の培養土に赤玉土か軽石を三割混ぜます。肥料は控えめでよく、元肥(前もって入れる肥料)は野菜の半分ほどで足ります。
- 二週間前に畝を作る
- 苦土石灰を一平方メートルに百グラムまいて耕し、一週間後に堆肥と少量の化成肥料を混ぜ、高さ十五センチの畝を立てます。
- 深さ五ミリの溝に流す
- 支柱を押しつけて浅い溝を作り、種を一センチ間隔で流します。条間(溝と溝の間)は三十センチにします。
- 薄く覆土して押さえる
- 五ミリほど土をかぶせ、手のひらで軽く押さえます。厚くかぶせると細い芽が持ち上げられません。
- 発芽まで乾かさない
- まいた直後にたっぷり与え、その後は表面が乾いたら朝に与えます。不織布をべた掛けすると乾きと鳥を防げます。
クミンの種はスーパーの香辛料売り場の実でもまけますが、加熱処理されたものは芽が出ません。種苗店の栽培用を使うのが確実です。
発芽は一週間から二週間、雑草と見分ける
地温が二十度あれば七日から十日、低いと二週間以上かかります。芽は糸のように細く、ニンジンの芽に似ています。同じころに出る雑草と見分けにくいので、まき溝に沿って目印の棒を立てておきます。
芽が出そろったら不織布を外し、日によく当てます。この時期に日が足りないと、茎が細く伸びて倒れる徒長(ひょろ長く伸びること)になります。徒長した株は実が付きにくいので、間引きで抜く対象にします。
- 溝に沿って出た芽だけ残す
- まき溝の線からずれて出た芽は雑草の可能性が高いので、葉の形を見て確かめてから抜きます。クミンの本葉は糸のように細く裂けます。
- 不織布は発芽が揃ったら外す
- べた掛けのままだと芽が曲がって伸びます。八割ほど出そろった朝に外し、日によく当てて茎を太くします。
- 倒れた芽は土を寄せる
- 細い芽が倒れていたら、指で株元に土を寄せて立たせます。徒長した株は間引きで抜きます。
鉢とプランターでまくとき
クミンは根が深いので、深さ二十センチ以上のプランターか七号以上の鉢を使います。浅い鉢では梅雨に根が水につかって腐り、夏に乾いて枯れます。培養土に赤玉土か軽石を三割混ぜ、鉢底に軽石を敷いて水はけを確保します。
プランターには十五センチ間隔で一か所に三粒ずつ点まきし、本葉二枚で一本にします。置き場所は一日六時間以上日が当たる場所で、梅雨の間は雨の当たらない軒下へ移せると失敗が減ります。
- 深いプランターを選ぶ
- 深さ二十センチ以上、六十センチの長さなら三株から四株が目安です。鉢底に軽石を二センチ敷きます。
- 一か所三粒の点まき
- 指で深さ五ミリのくぼみを作り、三粒ずつ落として薄く覆土します。発芽後に一本に間引きます。
- 梅雨は雨を避ける
- 六月に入ったら軒下へ移し、雨に当てないようにします。移せないなら鉢を高い台に置いて水はけを確かめます。
間引きは二回、最終株間は十五センチ
クミンは一株が高さ三十センチほどの小さな株で、込み合っても大きくならないので、間引き(込みすぎた株を抜くこと)は二回で済みます。本葉二枚で五センチ、本葉四枚から五枚で十五センチにします。
残す株は葉の色が濃く、茎が太くて短いものです。抜くときは残す株の根元を指で押さえ、隣の直根を動かさないようにそっと引きます。株間が広すぎると一株あたりの実は増えますが、全体の収量は変わらないので十五センチで十分です。
| 回数 | 時期 | 残す株間 |
|---|---|---|
| 1回目 | 本葉2枚(発芽から2〜3週間) | 5センチ |
| 2回目 | 本葉4〜5枚(発芽から1か月) | 15センチ |
間引いた芽は香りが弱く食用には向きません。畑に残すと腐って病気の元になるので持ち帰ります。
種まきでつまずいたときの切り分け
芽が出ない、出ても消えた、細く伸びて倒れた。クミンの種まきでの悩みは地温と水がほとんどです。五月中旬までなら、まき直しは十分に間に合うので、原因を確かめてからやり直します。
- 三週間たっても芽が出ない
- 地温が足りないか、種が古いか、水で腐りました。土を掘って種を見て、ふやけていれば地温が上がってから水を控えめにまき直します。
- 出た芽が数日で消えた
- 乾きか、ナメクジや鳥の食害です。土が白く乾いていたら水不足で、不織布をかけて乾きを防ぎ、まき直します。
- 芽が細く倒れる
- 日が足りないか、まきすぎです。早めに間引いて風と日を通し、倒れた株には土を寄せます。次はまく量を減らします。
- 発芽が場所によってまばら
- 覆土の厚さがそろっていません。厚い場所は芽が出ません。欠けた場所に追いまきし、次は五ミリを守ります。
種まきの手順
クミンは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
クミンの種まきでよくある質問
クミンの種はいつまく?
クミンは地中海から西アジアが原産で、発芽には二十度前後の地温が要ります。桜が…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
クミンの種はどうやってまく?
点まき / 直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
クミンの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
クミンの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
クミンは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
クミンの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
クミンの種まきに使うもの
ハーブの種は小さく、光を好むものが多いので、土をほとんどかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
土をかけない種は、ジョウロだと流れます。発芽までは霧で与えます。
- 浅い育苗箱・セルトレイ探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 深さ 5cm 前後の浅い箱か、128 穴のセルトレイ。
種が小さいうちは深い容器は要りません。浅いほうが地温も上がりやすくなります。
- 苗を買って育てるなら、種まきの資材は要りません。多年草のハーブは苗のほうが早いです。
- ポットに直まきできる大きさの種なら、セルトレイは要りません。
クミンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクミンの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。