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クミンの月別の作業

クミンの月別の作業|春まきから夏の収穫までの百二十日

クミンの栽培イメージ

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クミンは四月下旬にまいて八月に穫る短い作物です。梅雨をどう越すかで実の量が決まるので、月ごとの作業を押さえます。

一年の流れを表で見る

クミンは種まきから百日から百二十日で実が穫れる一年草です。関東の露地では四月下旬にまき、六月の梅雨を小さな株で耐え、七月に花を咲かせて八月に刈ります。秋まきはできません。冬の寒さで枯れます。

作業の山は三つあります。五月の間引き、六月上旬の梅雨対策、七月下旬の刈り取りです。それぞれの時期を逃すと、次の作業で取り返すのが難しくなります。

作業目安
4月上旬畝作り、石灰と元肥まく二週間前に済ませる
4月下旬〜5月中旬種まき、不織布地温二十度、桜が散って二週間後
5月二回の間引き本葉二枚で五センチ、本葉五枚で十五センチ
6月上旬追肥、下葉取り、敷きわら梅雨入り前に済ませる
6月下旬〜7月開花、支柱花茎が伸びたらひもで囲う
7月下旬〜8月上旬刈り取り、追熟傘の六割が茶色になったら
8月中旬実の乾燥と保存かんで割れるまで乾かす

四月と五月は種まきと間引き

四月上旬に畝を作り、桜が散って二週間ほどたった四月下旬にまきます。地温が上がるのを待ちきれずにまくと発芽が揃わないので、迷ったら五月の連休明けにします。発芽まで不織布をべた掛けし、乾きを防ぎます。

五月は間引きの月です。本葉二枚で五センチ、本葉四枚から五枚で十五センチにし、二回目のあとに株元へ土を寄せます。この時期に日をよく当てて、茎の太い株を作っておくと梅雨に強くなります。

四月下旬にまく
深さ五ミリの溝に一センチ間隔で流し、薄く覆土して不織布をかけます。発芽まで乾かさないことがいちばん大切です。
本葉二枚で一回目の間引き
五センチ間隔になるように、細い株と徒長した株を抜きます。残す株の根元を押さえて引きます。
本葉五枚で最終の株間
十五センチにし、株元へ土を寄せて倒れないようにします。間引いた株は持ち帰ります。

六月は梅雨対策が仕事

梅雨入り前の六月上旬に、追肥(育ちの途中で足す肥料)と下葉取りと敷きわらを済ませます。株元に風が通っていれば、多少の長雨は耐えます。鉢は軒下へ移し、雨に当てないのがいちばん確実です。

梅雨の間は水を与えず、葉の色を見て回ります。下葉が黄色くなり始めたら根が水につかっている合図なので、通路に溝を掘って水を逃がします。六月下旬には花茎が伸び始めるので、支柱とひもを用意します。

梅雨入り前に株元を整える
追肥を少量施し、地面に触れる葉を取り、薄く敷きわらを敷きます。三つを同じ日に済ませます。
長雨の間は葉の色を見る
下葉が黄色くなったら根の過湿です。通路に溝を掘り、鉢は軒下へ移します。水は与えません。
花茎が伸びたらひもで囲う
畝の両側に支柱を立て、二段にひもを張って株を囲います。鉢は細い支柱を一本添えます。

七月と八月は刈り取りと乾燥

七月上旬に白い小さな花が傘状に咲き、三週間から四週間で実が色づきます。梅雨明けの晴れが続く日を選び、傘の六割が茶色になった株から順に刈ります。全部を一度に刈ろうとせず、熟した株から数回に分けます。

刈った束は日陰に逆さに吊るし、一週間から二週間で実を落とします。八月中旬にはざるに広げて追加で乾かし、かんで割れるまで乾いたら瓶に入れます。空いた畝は秋野菜に使えます。

時期株の状態すること
7月上旬開花支柱の結び直し、追肥は止める
7月下旬傘の中心が茶色に熟した株から刈って吊るす
8月上旬残りの株が熟す刈り終え、根を抜いて片づける
8月中旬束が乾く実を落とし、広げて乾かして瓶へ

地域による時期のずらし方

上の表は関東平野の露地が基準です。暖地は四月中旬からまけて梅雨入りも早いので、まく時期を早めて梅雨前に株を大きくします。寒冷地は五月中旬から下旬にまき、梅雨が短い分だけ夏の乾きに気をつければ育てやすい地域です。

同じ地域でも、その年の梅雨入りと明けで収穫が一週間から二週間ずれます。まいた日と開花の日、刈った日を残しておくと、翌年は自分の畑の数字で計画が立てられます。

地域種まき刈り取り
暖地(九州・四国南部)4月中旬〜5月上旬7月中旬〜下旬
中間地(関東・近畿)4月下旬〜5月中旬7月下旬〜8月上旬
寒冷地(東北・北海道)5月中旬〜下旬8月中旬〜9月上旬

予定どおりに進まないときの見直し

発芽が遅れて梅雨までに株が小さい、七月になっても花が来ない、梅雨で半分枯れた。クミンは期間が短いので、ずれたときの立て直しは早めに決めます。八月に入っても花が来なければ、その年は諦めて秋野菜に切り替える判断も要ります。

六月上旬で本葉三枚以下
まくのが遅れました。梅雨の間は雨を避けて守り、七月に花が来れば九月に穫れます。追肥は一回だけにします。
梅雨で半分枯れた
残った株を守ります。枯れた株は抜いて、残った株の周りの土を軽くほぐし、水はけを直します。
八月になっても花が来ない
肥料の多すぎか日照不足です。九月上旬までに咲かなければ実は熟さないので、抜いて秋野菜に切り替えます。
刈る前に台風が来る
熟し具合が五割でも先に刈って吊るします。多少未熟でも室内で追熟するほうが、畑でこぼれるより残ります。

クミンの栽培に一年を通して使うもの

咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
    数量の目安
    直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。

    野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。

  • 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
    規格の目安
    粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。

    置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。

    つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
  • 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。

クミンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はクミンの育て方にまとめています。

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