水やりは土の乾きを触って決める
庭植えのジンチョウゲは、根付いてしまえば水やりはほとんど不要です。真夏に二週間雨が降らないときだけ朝にたっぷり与えます。鉢植えは土の表面が乾いてから、鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。
毎日決まった量を与えるのが一番の失敗です。表面を指で触り、乾いていれば与え、湿っていれば待つ。この繰り返しで根が健全に育ちます。
| 場面 | 水やりの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 庭植え・根付いた後 | 真夏の日照りだけ朝に | 普段は雨任せで足りる |
| 庭植え・植え付け一年目 | 表面が乾いたら朝にたっぷり | 夏は株元にマルチで乾燥を防ぐ |
| 鉢植え・春と秋 | 表面が乾いたら二〜三日に一回 | 受け皿に水をためない |
| 鉢植え・夏 | 毎朝、夕方にしおれていれば夕方も | 昼の水やりは根を蒸らす |
| 鉢植え・冬 | 四〜五日に一回、暖かい日の午前 | 夕方の水やりは凍る |
肥料は花後の一回が主役
ジンチョウゲは肥料をたくさん必要としない木です。花が終わった三月下旬から四月に、緩効性の化成肥料か油かすを株元から少し離して一握り置くのが年間で最も大切な一回です。この時期の肥料で新枝が伸び、夏に翌年の花芽ができます。
元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は植え付け時には入れません。根が肥料に触れて傷むためです。庭植えなら、九月にもう一回少量を与えると花芽の充実に役立ちますが、なくても構いません。
肥料が多いと葉ばかり茂って花芽が減り、根も傷みます。迷ったら少なめにして、翌年の花付きと新枝の長さを見て次の量を決めるほうが失敗しません。
- 花後に一回
- 花が終わって新芽が動き始めたころ、株元から二十センチほど離した円周に緩効性肥料を一握り置き、軽く土と混ぜます。
- 九月に少量
- 残暑が引いた九月中旬に、花後の半分の量を同じように置きます。多いと冬に枝が軟らかく寒さで傷みます。
- 鉢植えは規定の半分
- 鉢植えは肥料が効きやすいので、袋の規定量の半分を目安にします。葉の縁が茶色くなったら多すぎる合図です。
- 夏と冬は与えない
- 真夏の肥料は根を傷め、冬の肥料は効かずに土を傷めます。この二つの季節は肥料を休みます。
葉の色で足りているか判断する
健康なジンチョウゲの葉は濃い緑でつやがあります。葉の色や落ち方を見れば、水と肥料のどちらが問題かおおよそ判断できます。手当ての前に、まず葉を数枚手に取って裏表を確かめてください。
一枚二枚の異常なら気にしなくて構いません。株の三分の一以上の葉に同じ症状が出ているなら、表のどれかに当てはめて手当てを始めます。
| 葉の状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色くなり落ちる | 過湿か根腐れ | 水を減らし、鉢なら用土を替える |
| 葉全体が薄い緑で新枝が短い | 肥料不足 | 花後か九月に緩効性肥料を少量 |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 肥料過多か西日 | 肥料を止め、午後の日を遮る |
| 葉がしおれて丸まる | 水切れ | たっぷり水をやり、翌朝の葉を確かめる |
| 葉がまだらに黄色く縮れる | ウイルス病 | 肥料では直らない。病害虫のガイドを参照 |
夏の暑さから守る
ジンチョウゲが最も傷むのは真夏です。強い日差しと高温で根が弱り、秋に葉が落ちて翌春に枯れる、という流れが多くみられます。株元の乾燥と地温の上昇を抑えることが、肥料や水よりも効きます。
夏に葉の色が薄くなっても、秋に涼しくなればつやが戻ることがほとんどです。慌てて肥料や水を増やすと、かえって根を傷めます。九月中旬までは守りに徹してください。
- 株元にマルチを敷く
- 六月末までに腐葉土やバークチップを三センチほど敷きます。株元から五センチ離し、幹に直接触れないようにします。
- 西日を遮る
- 午後に強い日が当たる場所なら、七月から九月の間だけ遮光ネットやよしずで午後の日を遮ります。
- 鉢植えは半日陰へ
- 鉢植えは七月から九月の間、午前中だけ日が当たる場所へ移します。コンクリートの上に直接置かず、すのこなどで浮かせます。
急に元気がなくなったときの切り分け
ジンチョウゲは前触れなく枯れると言われますが、実際は夏の根の傷みや過湿が秋から冬に表に出ることがほとんどです。原因を探して、翌年に同じことを繰り返さないための手当てを決めてください。
| 起きたこと | 原因の見当 | 手当て |
|---|---|---|
| 秋に葉が落ち、春に芽が出ない | 夏の根の傷み | 枝を軽く削って緑なら生きている。水を控えて待つ |
| 冬に葉が茶色くなる | 寒風・霜 | 寒冷紗で風を遮り、春に枯れ枝を切る |
| 梅雨に急にしおれる | 根腐れ | 鉢なら乾いた用土に植え替え。庭は水を止めて待つ |
| 十年以上経って枝が枯れ始めた | 寿命 | さし木で若い株を作り、更新する |
ジンチョウゲの寿命は二十〜三十年ほどとされます。十年を過ぎたら、さし木で後継の株を用意しておくと安心です。
ジンチョウゲの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ジンチョウゲの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジンチョウゲの育て方にまとめています。
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