方法を選ぶ
ディフェンバキアは茎の節から根と芽を出す性質があり、切り戻しで出た茎を無駄なく増やせます。方法は葉付きの先端を挿す挿し木、葉のない茎を伏せる茎伏せ、株元の子株を分ける株分けの三つです。目的と手元の材料から、下の表で選びます。
| 目的 | 方法 | 難しさ | 発根の目安 |
|---|---|---|---|
| 切り戻した先端を一株にする | 挿し木 | 易しい | 三〜五週間 |
| 葉のない茎から数を取る | 茎伏せ | 普通 | 四〜八週間。節ごとに芽が出る |
| 株元の子株を独立させる | 株分け | 易しい | 分けて三か月で落ち着く |
| 根が出るのを見たい | 水挿し | 易しい | 二〜四週間。土に移すときに一度弱る |
どの方法でも茎の汁に触れます。手袋をして作業し、切った茎は子どもやペットの届かない場所に置きます。
時期は五月から八月
適期は気温が二十度を超える五月から八月です。この時期なら一か月ほどで根が出て、秋までに株として落ち着きます。九月以降に挿すと発根が遅れ、根が少ないまま冬を迎えて枯れやすくなります。切り戻しと同時に行うと材料が無駄になりません。
- 茎の固い部分を使う
- 今年伸びた柔らかい茎より、少し固くなった茎の方が腐りにくく発根も安定します。黒ずんだ部分は使いません。
- 切り口の汁を拭いて乾かす
- 切ってすぐ挿すと切り口から腐ることがあります。汁を拭き取り、日陰で半日ほど置いて切り口を乾かしてから挿します。
- 大きな葉は半分に切る
- 葉が大きいと蒸散で水が足りず、しおれます。葉を半分ほどの大きさに切り落として負担を減らします。
挿し木の手順
- 先端を十〜十五センチで切る
- 節が二〜三つ付く長さで切り、下の節の葉を落とします。上に葉を二〜三枚残し、大きな葉は半分に切って蒸散を減らします。
- 清潔な土に節を埋めて挿す
- 小さな鉢に観葉植物用の土か挿し木用の土を入れ、下の節が一〜二つ埋まる深さに挿します。倒れるなら支柱で支えます。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射日光の当たらない明るい場所に置き、土が乾かないよう霧吹きで湿らせます。透明な袋をかぶせると湿度が保てます。
- 新しい葉が出たら通常の管理へ
- 三〜五週間で新しい葉が動き始めたら発根しています。袋を外し、水やりを通常の間隔に近づけます。
茎伏せで数を取る
葉のない茎の途中も、節を含めて五〜十センチに切り分け、土に横に半分埋めると、節から芽と根が出ます。一本の茎から数株取れるので、大株を切り戻したときに向きます。芽が出るまで一〜二か月かかり、挿し木より時間が必要です。
- 節を含めて五〜十センチに切る
- 節(葉の付いていた跡の輪)が一〜二つ含まれるように切ります。上下の向きを覚えておきます。
- 土に横向きで半分埋める
- 湿らせた土の上に茎を横に寝かせ、下半分を埋めます。節の芽が上を向くように置きます。
- 乾かさず暖かい場所で待つ
- 土が乾かないよう霧吹きで湿らせ、二十五度前後の明るい日陰に置きます。透明な袋をかぶせると確実です。
- 芽が二〜三枚の葉になったら鉢上げ
- 節から出た芽が葉を二〜三枚開いたら、茎ごと小さな鉢に植え替えます。根が短いので丁寧に扱います。
株分けで子株を独立させる
何年も育てた株は、株元から子株が出て複数の茎になります。五月から七月の植え替えのときに、根を付けて分けると独立した株になります。子株に根が付いていないときは、挿し木と同じ扱いにします。
分けた子株は元の大株より水の消費が少なくなります。植え替え前と同じ調子で与えると過湿になるので、土の乾きを触って確かめてから与えます。分けた翌年の春には親株に近い大きさに育ちます。
- 鉢から抜いて子株の根を確かめる
- 土を落とし、子株に根が付いているかを見ます。根があれば株分け、なければ切って挿し木にします。
- 根元を手で裂くかナイフで切る
- 子株と親株の間を手で裂き、切れないところは清潔なナイフで切ります。切り口の汁を拭き取ります。
- 小さめの鉢に植えて日陰で養生
- 根の量に合う鉢に新しい土で植え、二週間は明るい日陰で風を避けます。葉が垂れても水を追加せず、土の乾きを見て与えます。
失敗の原因と立て直し
挿し木の失敗は、切り口が腐る、節が埋まっていない、葉が大きすぎてしおれる、時期が遅いの四つがほとんどです。それぞれ姿に出るので、原因を見分けてから直します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 切り口が黒く柔らかい | 過湿。切り口を乾かさなかった | 黒い部分を切り、半日乾かしてから挿し直す |
| 一か月たっても芽が動かない | 節が埋まっていない。時期が遅い | 節を埋め直す。五〜八月にやり直す |
| 葉がしおれて垂れる | 葉が大きい。湿度不足 | 葉を半分に切り、透明な袋で湿度を保つ |
| 茎伏せの茎がしぼむ | 乾燥。茎が細すぎた | 霧吹きを増やす。親指より太い茎を使う |
ディフェンバキアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
ディフェンバキアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディフェンバキアの育て方にまとめています。
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