一年の流れと月別の作業表
ディスキディアの一年は、春から秋の生育期と冬の休眠期に分かれます。作業は生育期に集中し、切り戻し・挿し木・植え替えはすべて五月から八月に行います。冬は水を減らして寒さから守るだけです。下の表を基準に、株の姿と室温を見て前後させます。
| 月 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | 2〜3週間に1回 | なし | 十度以上を保つ。葉水で乾燥を防ぐ |
| 3月 | 表面が乾いて4〜5日後 | なし | 窓辺へ寄せて光を増やす |
| 4月 | 表面が乾いて2〜3日後 | なし | 冬に傷んだつるを整理する |
| 5〜6月 | 表面が乾いて2〜3日後 | 液体肥料を月1〜2回、薄めに | 植え替え・切り戻し・挿し木の適期 |
| 7〜8月 | 表面が乾いて1〜2日後、朝 | 液体肥料を月1〜2回、薄めに | 直射を避け風通しをよくする。挿し木は八月まで |
| 9月 | 表面が乾いて2〜3日後 | 月1回、月末まで | 植え替えは上旬まで |
| 10月 | 表面が乾いて4〜5日後 | なし | 肥料を切る。屋外の株は十五度を目安に取り込む |
| 11〜12月 | 1〜2週間に1回 | なし | 夜は窓際から離す。暖房の風を避ける |
室温が十五度を下回ったら冬の管理に切り替えます。暖房の効いた部屋なら冬でも表面が乾いて一週間後には与えます。
春(3〜5月)にやること
- 光を増やして生育を促す
- 三月中旬から窓辺に寄せます。四月ごろからつるの先端が動き出したら生育期に入った合図です。
- 冬に傷んだつるを整理する
- 葉が落ちて茎だけになったつるや、黄ばんだ葉は四月に切ります。節が残っていれば新しい芽が出ます。
- 五月から肥料を始める
- 観葉植物用の液体肥料を規定の倍以上に薄め、月一〜二回与えます。ディスキディアは肥料が多いと葉が変形します。
- 五月に植え替えを判断する
- 水ごけが黒く崩れている、根が鉢から出ているなどの合図があれば五〜六月に植え替えます。
夏(6〜9月)の管理
生育が最も盛んな時期で、つるがよく伸びます。伸びすぎたつるは切り戻して形を整え、切った先端は挿し木にします。一方で直射日光と蒸れに弱く、西日の当たる窓辺では葉焼けし、風通しの悪い場所ではカイガラムシが増えます。
切り戻しは見た目を整えるだけでなく、切った節のすぐ下から新しいつるが二本出て、株のボリュームが増える効果もあります。一度に全部のつるを切らず、三分の一ずつ数回に分けると株の姿が崩れません。
- 朝か夕方に水を与える
- 日中の高温時に与えると植え込み材の中が蒸れます。朝のうちに底から流れるまで与え、吊り鉢は水を切ってから戻します。
- 伸びすぎたつるを切り戻す
- 床に届くほど伸びたつるや、葉がまばらなつるは、好みの長さで節の上を切ります。切り口から白い汁が出るので拭き取ります。
- 切ったつるは挿し木に
- 切り戻したつるの先端十〜十五センチは挿し木に使えます。八月までに挿せば秋までに根が出ます。
- 葉裏と茎の付け根を月に一度確かめる
- 葉裏や茎の付け根に白い綿や褐色の粒があればカイガラムシです。早めにこすり落とします。
秋(10〜11月)の切り替え
- 十月に肥料を止める
- 十月以降に肥料が残ると冬に根が傷みます。液体肥料は九月で終え、置き肥を使っているなら残った粒を取り除きます。
- 水やりの間隔を徐々に空ける
- 急に減らすと葉が落ちます。十月は表面が乾いて四〜五日後、十一月は一〜二週間後と、段階を踏んで冬の間隔に近づけます。
- 最低気温十五度で室内へ
- 屋外に出していた株は、夜温が十五度を下回る前に取り込みます。取り込む前に水で洗い、虫を落とします。
冬(12〜2月)の越冬
越冬の目安は十度以上で、十五度以上あれば葉の傷みがほとんど出ません。窓際は夜に外気並みに冷えるので、昼は窓辺、夜は部屋の中央という運用が安全です。水は回数を減らし、暖かい日の午前に室温の水を与えます。葉水は暖房の乾燥を防ぐために続けます。
| 室温 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 15度以上(暖房の部屋) | 表面が乾いて1週間後 | 乾燥で葉がしわになりやすい。葉水を続ける |
| 10〜15度 | 2〜3週間に1回 | 生育は止まる。肥料は与えない |
| 8〜10度 | 3週間に1回、少なめ | 葉が落ち始める。暖かい場所へ移す |
| 8度未満 | ほとんど与えない | 葉が黄ばんで大量に落ちる。すぐ暖かい部屋へ |
作業が遅れたときの立て直し
切り戻しを逃した、取り込みが遅れて寒さに当てた、冬に水を与えすぎたなど、時期を外したときの戻し方です。どの場合も無理に取り返そうとせず、次の適期まで株を保つことを優先します。
- 切り戻しを逃したときは
- 十月以降は切らず、春まで待ちます。冬に切ると切り口から腐り、新芽も出ません。四月に整理します。
- 寒さで葉が落ちたときは
- 落ちた葉は戻りません。十五度以上の場所へ移し、水を控えます。茎が緑で固ければ、五月に節から新しい芽が出ます。
- 冬に葉がしわになったときは
- 植え込み材が乾いているなら暖かい日の午前に少量与えます。湿っているなら根腐れで、水を止めて春に植え替えます。
ディスキディアの栽培に一年を通して使うもの
鉢ものは、季節ごとに買い足すものがほとんどありません。年に一度の植え替えと、日々の水やりの判断を支えるものだけです。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 観葉植物用の培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。多肉植物・サボテンならさらに粒の粗い専用土。5〜14L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L。
室内では土が乾きにくく、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選ぶだけで失敗が減ります。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。乾き・適・湿の 3 段階が読めれば十分です。
鉢ものを枯らす原因の筆頭は水のやりすぎです。表面が乾いていても中は湿っていることが多く、測るのがいちばん確実です。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 観葉植物 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。土の上に置くだけのもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を、生育期(春から秋)に 2〜3 か月ごと。
冬は生育が止まるので与えません。休眠中に肥料を置くと、吸われずに土に残って根を傷めます。
- サーキュレーター探す言葉「サーキュレーター 静音 小型」
- 規格の目安
- 小型で首振りのあるもの。植物に直接強い風を当てない置き方ができるもの。
室内は風がありません。空気が動かないと土が乾かず、ハダニやカイガラムシも増えます。弱い風を回すだけで変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 冬の間は、肥料も植え替えも要りません。水やりの回数を減らすだけです。
ディスキディアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディスキディアの育て方にまとめています。
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