植え込み材で乾き方が違う
ディスキディアは根が空気を好み、常に湿った状態では数週間で根腐れします。水やりは日数ではなく、植え込み材が乾いてから与えるのが基本で、乾く速さは使っている材料で大きく変わります。下の表で自分の株に近い行を選び、乾きの確かめ方を決めます。
| 容器と植え込み材 | 乾く速さ | 乾きの確かめ方 | 水やりの目安 |
|---|---|---|---|
| 水ごけ(ミズゴケ)で吊り鉢 | 速い。表面は一〜二日で乾く | 指で押してカサカサなら乾き | 表面が乾いて一〜二日後 |
| 観葉植物用の土でプラスチック鉢 | 普通 | 指を入れて第二関節まで乾いていれば | 表面が乾いて三〜四日後 |
| バークやヤシ殻で通気性の高い鉢 | とても速い | 持ち上げて軽ければ | 乾いたらすぐ |
| 流木やコルク板に着生させた株 | 最も速い。半日で乾く | 根元の水ごけを触る | 毎日〜二日に一回の霧吹き |
迷ったら一日待つ側に倒します。ディスキディアは水切れで葉がしわになっても水を与えれば戻りますが、根腐れからの回復は難しい株です。
乾き具合の確かめ方
表面が乾いてから、植え込み材の中まで乾いたころに与えます。肉厚の葉に水をためているので、多少の水切れには耐えます。葉の張りと植え込み材の乾きの両方を見て判断すると、与えすぎを防げます。
ディスキディアは葉に水をためる分、水切れのサインが出るのが遅く、しわに気づいたときには数日前から不足しています。しわを待たずに植え込み材の乾きで先回りする方が、葉の落ちを減らせます。
- 葉を指でつまんで張りを見る
- 葉が硬く張っているなら水は足りています。少し柔らかくしわが寄り始めたら、与える時期です。
- 鉢を持ち上げて重さを覚える
- 水やり直後の重さを一度覚えておくと、持ち上げるだけで判断できます。吊り鉢は特に重さで確かめるのが確実です。
- 水ごけは指で押して確かめる
- 水ごけの表面を指で押し、カサカサと乾いた感触なら与えます。しっとりしていればまだ待ちます。
与えるときは底から流れるまで
与えるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり注ぎます。吊り鉢は外してシンクや浴室で与え、水が完全に切れてから戻します。受け皿付きの吊り鉢は皿に水がたまらないよう、与えた後に必ず捨てます。
- 吊り鉢は外して与える
- 吊ったまま与えると底に水がたまり、周りも濡れます。外してシンクで底から流れるまで与え、十分ほど水を切ってから戻します。
- 乾き切った水ごけは二回に分けて
- 完全に乾いた水ごけは水をはじきます。一度目で湿らせ、水が引いてからもう一度与えると中まで届きます。
- 葉水を合わせて与える
- 着生植物なので葉からも水を吸います。水やりのときに霧吹きで葉全体を湿らせると、乾燥期の葉のしわを防げます。
季節ごとの間隔の目安
表の間隔は目安にすぎず、実際には毎回植え込み材を触って確かめます。吊り鉢は空気に触れる面が多く、床置きの鉢より乾きが速くなります。梅雨どきは湿度が高く、表面が乾いていても中は湿っていることが多いので、重さで判断します。
| 時期 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 表面が乾いて2〜3日後 | 生育期。底から流れるまで。葉水も |
| 7〜9月 | 表面が乾いて1〜2日後 | 朝か夕方に。日中の高温時は避ける |
| 10〜11月 | 表面が乾いて4〜5日後 | 少しずつ間隔を空けて冬に備える |
| 12〜3月 | 2〜3週間に1回 | 暖かい日の午前。葉水は続ける |
観葉植物用の土に植えた四号鉢の目安です。水ごけや吊り鉢では短めに、暗い場所では長めに空けます。
袋状の葉に水をためない
ペクテノイデス(かんがるーポケット)やメジャーなど、葉が袋状に膨らむ品種では、自生地でアリがこの袋に巣を作ります。室内では袋の中に水がたまると腐りやすいので、水やりや葉水のときに袋の口を上に向けたまま水を注がないようにします。
- 霧吹きは袋の外側に
- 葉水は袋の外側を湿らせる程度にとどめ、袋の口に向けて吹きません。中に入った水は株を逆さにして出します。
- 袋が黒ずんだら切る
- 中が腐って黒ずんだ袋は、付け根から切り取ります。他の袋に広がることはまれで、切った後の管理は変えなくて構いません。
水不足と根腐れの見分けと立て直し
葉がしわになる症状は、水不足と根腐れの両方で出ます。植え込み材が乾いていれば水不足、湿っていれば根腐れで、対処は正反対です。水を与えて数日で葉の張りが戻れば水不足、戻らなければ根を確かめます。
| 症状 | 植え込み材の状態 | 原因と対処 |
|---|---|---|
| 葉がしわになる、鉢が軽い | 乾いている | 水不足。たっぷり与えて数日で回復 |
| 葉がしわになり黄ばむ、鉢が重い | 湿ったまま乾かない | 根腐れ。水を止め、根を確かめて植え替え |
| 葉が次々に落ちる | 常に湿っている | 過湿か寒さ。間隔を倍に空けて暖かい場所へ |
| 茎の根元が黒く柔らかい | 湿っている | 根腐れが進んだ状態。健全なつるを切って挿し直す |
根腐れが根元まで進んだ株は、元気なつるの先端を切って新しい水ごけに挿すと助かります。増やし方の記事を参照してください。
ディスキディアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
ディスキディアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディスキディアの育て方にまとめています。
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