方法を選ぶ
ディスキディアはつるの節から根を出す性質があり、挿し木で簡単に増やせます。方法は水ごけや土に挿す挿し木、水に挿す水挿し、つるを親株に付けたまま発根させるとり木の三つです。目的と時期から、下の表で選びます。
| 目的 | 方法 | 難しさ | 発根の目安 |
|---|---|---|---|
| 確実に数を増やす | 挿し木(水ごけか土) | 易しい | 三〜四週間 |
| 根が出るのを目で見たい | 水挿し | 易しい | 二〜三週間。土に移すときに一度弱る |
| 失敗なく一株を確保したい | とり木 | 易しい | 一〜二か月。親株から切り離すのは発根後 |
| 根腐れした株を救う | 元気なつるを挿し木 | 普通 | 三〜四週間。傷んだ根元は捨てる |
時期は五月から八月
挿し木の適期は気温が二十度を超える五月から八月です。この時期なら三〜四週間で根が出て、秋までに株として落ち着きます。九月以降に挿すと発根が遅れ、根が少ないまま冬を迎えて枯れやすくなります。伸びすぎたつるを切り戻すときに、切った先端を挿すと無駄がありません。
挿し穂に使うのは、今年伸びた若いつるより、少し固くなった昨年のつるの方が腐りにくく発根も安定します。葉が密に付いた元気なつるを選び、葉が落ちてまばらな部分は避けます。
- つるの先端から十〜十五センチを切る
- 節が三〜四つ付く長さで切ります。切り口から白い汁が出るので、水で洗い流してから使います。
- 下の節の葉を取る
- 挿す部分の節に付いた葉を取り、節を植え込み材に埋めます。節から根が出るので、節が埋まっていないと発根しません。
- 切り口を数時間乾かす
- 切ってすぐ挿すと切り口から腐ることがあります。日陰で二〜三時間置いて切り口を乾かしてから挿します。
挿し木の手順
挿し木で作った株は、一鉢に三〜五本まとめて挿すと早くボリュームが出ます。一本ずつでも育ちますが、つるが一本だけ垂れる姿になるまで時間がかかります。切り戻しで出た先端を集めて一鉢にするのが効率的です。
- 湿らせた水ごけか土を用意する
- 小さな鉢に固く絞った水ごけ、または観葉植物用の土にパーライトを混ぜたものを入れます。清潔な新しい材料を使います。
- 節を二つ以上埋めて挿す
- 下の二節を植え込み材に埋め、上の葉は出しておきます。倒れるようなら割り箸で支えます。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射日光の当たらない明るい場所に置き、植え込み材が乾かないよう霧吹きで湿らせます。透明な袋をかぶせると湿度が保てます。
- 新しい葉が出たら通常の管理へ
- 三〜四週間で新しい葉が動き始めたら発根しています。袋を外し、水やりを通常の間隔に近づけます。
水挿しは発根が目で見える
コップの水に挿すだけで二〜三週間で根が出ます。根が出る様子を確かめられるので初めてでも安心ですが、水で育った根は土や水ごけに移すときに一度傷むので、根が一〜二センチのうちに早めに移すのがこつです。
- 節が水に浸かるように挿す
- 下の節の葉を取り、節が水に浸かる深さでコップに入れます。葉は水に浸けません。透明な容器なら根の出方が観察できます。
- 水は二〜三日に一度替える
- 水が濁ると切り口が腐ります。二〜三日に一度は新しい水に替え、明るい日陰に置きます。直射日光は水温を上げて腐りを早めます。
- 根が一〜二センチで水ごけへ
- 根が長く伸びる前に、湿らせた水ごけに移します。移した後は二週間ほど乾かさないように管理します。
とり木は失敗が少ない
親株のつるを切らずに、節の部分を湿らせた水ごけに押し当てて発根させる方法です。親株から水と養分をもらいながら根を出すので枯れる心配がほとんどなく、根が十分に出てから切り離せば、最初から安定した株になります。
- つるの節を水ごけの上に置く
- 親株の鉢の横に湿らせた水ごけを入れた小鉢を置き、つるの節をその上に乗せてヘアピンや針金で固定します。
- 水ごけを乾かさない
- 一〜二か月、水ごけを霧吹きで湿らせ続けます。節から根が出て水ごけに入り込めば成功です。
- 根が張ったら親株から切り離す
- 軽く引いて抵抗があれば根が張っています。節の親株側でつるを切り、独立した株として管理します。
失敗の原因と立て直し
挿し木の失敗は、節が埋まっていない、植え込み材が湿りすぎて切り口が腐る、時期が遅くて発根前に寒くなるの三つがほとんどです。それぞれ姿に出るので、原因を見分けてから直します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 一か月たっても新しい葉が動かない | 節が埋まっていない。時期が早いか遅い | 節を埋め直す。五〜八月にやり直す |
| 切り口が黒く柔らかい | 過湿。切り口を乾かさなかった | 黒い部分を切り、乾かしてから挿し直す |
| 葉がしわになって落ちる | 湿度不足。直射に当てた | 透明な袋をかぶせて湿度を保ち、日陰へ |
| 水挿しから移した後にしおれる | 水の根が土になじめない | 根が短いうちに移す。移した後は乾かさない |
ディスキディアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
ディスキディアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディスキディアの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。