品種の系統で置き場所と水やりが変わる
ディスキディアは東南アジアの木に着生し、肉厚の小さな葉をつる状に連ねて垂らす植物です。品種によって葉の厚さと乾燥への強さが違い、置き場所と水やりの基本も変わります。まず自分の株がどの系統かを葉の形で見て、下の表で基本を決めます。
| 系統 | 見た目 | 好む光 | 乾燥への強さ |
|---|---|---|---|
| ヌンムラリア | 丸い小さな葉が密に連なる。最も流通 | 明るい日陰 | 強い。乾かし気味に |
| ルスキフォリア(ミリオンハート) | ハート形の平たい葉 | 明るい日陰 | 普通。乾きすぎると葉が落ちる |
| ペクテノイデス(かんがるーポケット) | 袋状に膨らんだ葉が混じる | 明るい日陰 | 強い。袋に水をためない |
| オバータ | 丸く厚い葉に白い葉脈 | やや明るめ | 強い。光が足りないと葉脈が薄い |
斑入り品種はどの系統でも光が足りないと斑が消えます。緑葉より少し明るい場所に置きます。
明るい日陰と風通しをそろえる
自生地では木の幹に張り付き、葉の隙間から差す光と常に動く空気の中で育ちます。室内で再現するなら、レースのカーテン越しの光が当たり、空気がこもらない場所です。目安は昼間に照明を消しても本が読める明るさで、直射日光は葉を焼き、暗すぎると葉と葉の間隔が間延びします。
- 東か南の窓辺の、レースのカーテン越し
- 午前中に柔らかい光が入る東の窓が最も向きます。南の窓ではレースのカーテンを閉め、夏は窓から一メートル離します。
- 葉と葉の間隔で判断する
- 新しく伸びたつるで、葉と葉の間隔が古い部分より明らかに広く、葉が小さいなら光不足です。一段明るい場所へ移します。
- 空気がこもる場所を避ける
- 棚の奥や本棚の隙間は光も風も足りません。吊るすなら壁からも離し、株の周りを空気が回るようにします。
吊るす場所の決め方
つるが垂れる姿を生かすには、吊り鉢かハンギングにするのが向きます。ただし天井近くは暖房の熱がこもって乾きやすく、窓の上部は夏に光が強くなります。吊る高さは目線からやや上、窓の枠より内側が扱いやすい位置です。
- 目線の高さより少し上に吊る
- 高すぎると乾きが分からず水やりを忘れます。手を伸ばして鉢の重さを確かめられる高さにします。
- 窓枠の内側、カーテンレールより手前
- 窓に近すぎると夏は直射、冬は冷気に当たります。カーテンの内側で、レース越しの光が当たる位置に吊ります。
- エアコンの吹き出し口を避ける
- 天井付近は暖房の風が直接当たります。風で葉が揺れる位置には吊らず、揺れない場所を探します。
- 吊り鉢は受け皿なしで排水できる形に
- 底に水がたまる吊り鉢は根腐れの原因になります。水やりのときは外して流し、水が切れてから戻します。
季節ごとの動かし方
| 時期 | 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 4〜5月 | レースのカーテン越しの窓辺 | 生育が始まる。光を確保する |
| 6〜9月 | 窓から一メートル離すか屋外の半日陰 | 直射で葉焼け。風通しをよくして蒸れを防ぐ |
| 10〜11月 | 窓辺へ戻す | 最低気温十五度を目安に屋外から取り込む |
| 12〜3月 | 昼は窓辺、夜は部屋の中央 | 十度以下で葉が落ちる。窓際の冷気と暖房の風を避ける |
寒さには弱く、十度を下回ると葉が黄ばんで落ちます。冬は夜の窓際を避け、暖房の風も直接当てません。
屋外で育てるとよく締まる
夏の間だけ屋外の半日陰に出すと、風と昼夜の温度差で葉が締まり、室内より丈夫に育ちます。ただし室内から急に出すと数時間で葉焼けするので、日陰から一週間かけて慣らします。雨に当てても構いませんが、長雨が続くと蒸れるので軒下が安全です。
- 北側の軒下から始める
- 直射が当たらない軒下に一週間置いてから、午前中だけ日が当たる場所へ移します。夏の西日は当てません。
- 風で乾きやすいので水やりを増やす
- 屋外は室内より乾きが早く、吊るすとさらに速くなります。水やりの間隔を室内の半分に縮め、鉢の重さで確かめます。
- 十月に取り込む前に虫を確かめる
- 葉の裏や茎の付け根にカイガラムシやアブラムシが隠れていることがあります。株を水で洗ってから室内に入れます。
置き場所が原因の不調と直し方
葉が落ちる、葉が間延びする、葉が焼けるのどれも置き場所を変えれば止まります。ただし傷んだ葉は戻らないので、新しく伸びるつるが正常かを二〜三か月かけて見て判断します。
- 葉が黄ばんで落ちるときは
- 寒さか過湿です。十五度以上の場所へ移し、土が乾くまで水を止めます。冬の窓際に吊っているなら、夜は部屋の中央へ。
- 葉と葉の間隔が広いときは
- 光不足です。一段明るい場所へ移し、次に伸びるつるの間隔を見ます。急に明るくすると焼けるので段階を踏みます。
- 葉に白や茶色の斑が出るときは
- 直射日光による葉焼けです。窓から離すか、レースのカーテンを閉めます。焼けた葉は自然に落ちるまで置きます。
ディスキディアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
ディスキディアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディスキディアの育て方にまとめています。
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