水やりは場所で決める
オシロイバナは太い根に水を蓄えるため乾燥に強く、地植えなら根付いた後はほとんど水やりが要りません。真夏に葉がしおれても夕方には戻ることが多く、朝までしおれが残るときだけたっぷり水をやります。鉢植えは土が乾いたら鉢底から流れるまでやります。
過湿は根腐れの原因になります。受け皿の水はためず、梅雨の長雨で土がいつまでも湿っているなら鉢を軒下へ移します。水はけの悪い花壇では、植える場所を高くするか腐葉土を混ぜて改善します。
水をやるかどうか迷ったら、株元の土を指で二センチほど掘って触ってみます。中が湿っていればまだ要りません。葉のしおれだけで判断すると、真夏の日中は根に水があってもしおれるので、やりすぎになります。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 地植え、根付くまで | 土が乾いたらたっぷり | 植え付け後二週間ほど |
| 地植え、根付いた後 | 基本は雨まかせ | 朝までしおれが残るときだけ |
| 鉢植え、春と秋 | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢植え、真夏 | 毎朝、乾きが早ければ夕方も | 日中の水やりは避ける |
肥料は控えめに
肥料が多いと茎ばかり伸びて倒れ、花が遅れます。元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は緩効性肥料を規定の半量ほどで十分です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、花が咲き始めてから月に一回、粒状の緩効性肥料を株元から少し離して置く程度にします。
地植えで土が肥えていれば追肥は要りません。葉の色が薄く生育が止まっているときだけ、薄めた液肥を与えます。鉢植えは肥料が流れやすいので、月に一回の置き肥を続けます。
- 元肥は半量
- 植える場所に緩効性の粒状肥料を規定の半分ほど混ぜます。腐葉土を混ぜて土をふかふかにするほうが効果があります。
- 追肥は花が咲いてから
- 最初の花が咲いたら、月に一回、株元から十センチ離して置き肥をします。葉の色が濃いなら省きます。
- 液肥は生育が止まったとき
- 葉が薄く小さくなったら、規定の倍に薄めた液肥を二週間に一回。回復したら止めます。
摘心で株をまとめる
苗が二十センチほどに育ったら、先端を一節分摘む摘心(茎の先を摘んで枝分かれさせること)をすると、わき芽(葉の付け根から出る芽)が伸びて株が横に広がり、花数が増えます。摘心しない株は一本立ちで高く伸び、風で倒れやすくなります。
摘心は六月中に終えます。遅くなると開花がずれ込み、真夏の花が減ります。摘んだ先端は挿し芽にもできますが、種から簡単に増えるので無理に使う必要はありません。
- 草丈二十センチで先を摘む
- 苗の先端を指か清潔なはさみで一節分取ります。切り口のすぐ下の葉の付け根からわき芽が伸びます。
- 二回目は伸びたわき芽に
- 三週間ほどして伸びたわき芽が十センチになったら、もう一度先を摘みます。二回で株が丸くまとまります。
背丈を抑えたい鉢植えでは、七月上旬にもう一度軽く切り戻しても構いません。ただし開花は二週間ほど遅れます。
倒れる、花が付かないときの原因
もっとも多い失敗は倒伏です。肥料が多い、日照不足、摘心をしていない、の三つが重なると茎が細く長く伸びて風で倒れます。倒れた株は支柱で起こし、肥料を止め、伸びすぎた枝を三分の一ほど切り戻すと、新しい枝が締まって立ち上がります。
花が付かないのは、肥料の窒素過多で葉ばかり茂っているか、日照不足がほとんどです。オシロイバナは日照が長いうちは葉を茂らせ、日が短くなる八月以降に花を増やす性質があるので、七月に花が少なくても焦る必要はありません。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 茎が長く伸びて倒れる | 肥料過多、日照不足、摘心なし | 支柱で起こし三分の一切り戻す |
| 葉は茂るが花が少ない | 窒素過多 | 肥料を止めて待つ |
| 七月に花がほとんどない | まだ日が長い時期 | 八月以降に増えるので待つ |
| 葉が黄ばんで下から落ちる | 過湿か肥料切れ | 水を控え、薄い液肥を一回 |
夏の管理と切り戻し
真夏は生育が旺盛で、株が乱れやすくなります。伸びすぎた枝を随時切り戻し、風通しを保ちます。花がらは自然に落ちますが、黒い種が下に落ちてこぼれ種になるので、増やしたくない場所では種になる前に花柄ごと摘みます。
八月に全体を三分の一ほど切り戻すと、九月から十月に整った姿で二番花が揃います。切り戻した後は薄い液肥を一回与え、水を切らさないようにします。
切り戻しの目安は、株が丸くまとまらずに枝が四方へ暴れ、下葉が黄ばんできたころです。まだ姿が整っているなら八月を待たず、はみ出た枝だけを切るにとどめます。
- 伸びた枝は随時切る
- 株の輪郭からはみ出た枝を、葉の付け根の上で切ります。切った位置からわき芽が出て株が締まります。
- 八月に全体を切り戻す
- 株全体を三分の一ほど切り、傷んだ葉や混み合った枝を取ります。葉のない位置まで深く切ると芽が出にくいので、必ず葉を残した節の上で切ります。
オシロイバナの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
オシロイバナの長く咲かせるコツは作物ページに
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