種まきの手順
オシロイバナは南米原産の丈夫な花で、種は直径五ミリほどの黒い粒です。発芽温度は二十度から二十五度で、関東平野部では四月下旬から五月に直まきします。育つと高さも幅も六十センチから一メートルになるため、花壇なら株間を四十センチ以上、鉢なら八号以上に一株が目安です。
ポットで苗を作ってから植える方法もありますが、根が太くまっすぐ伸びる性質で植え替えを嫌います。ポットまきをするなら本葉二枚から三枚の小さいうちに根を傷めずに定植します。慣れないうちは直まきのほうが確実です。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
| 場面 | まき方 | 株間と鉢の目安 |
|---|---|---|
| 花壇に直まき | 一か所に二粒から三粒、深さ一センチ | 株間四十センチから五十センチ |
| 大鉢に直まき | 中央に二粒から三粒 | 八号鉢以上に一株 |
| ポットまき | 三号ポットに二粒 | 本葉三枚までに定植 |
種と根には毒性があり、口に入れると危険です。小さな子どもやペットが触れる場所では、種を採ったらすぐに片付けます。
種まきの手順
種は皮が固いので、まく前に一晩水に浸けると発芽が揃います。日当たりと水はけのよい場所を選び、土をよく耕して元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)を控えめに入れます。肥料が多いと茎ばかり伸びて倒れやすくなり、花も遅れます。
深さは種の大きさの二倍、一センチほどが目安です。浅いと乾いて発芽が揃わず、深すぎると芽が出るまでに力を使います。まいた後はたっぷり水をやり、発芽まで土を乾かさないようにします。発芽は一週間から十日です。
一晩水に浸ける
種をコップの水に一晩浸けて皮を柔らかくします。浮いた種は中身が薄いので取り除き、沈んだ種だけをまきます。
一か所に二粒から三粒
指で一センチのくぼみを作り、二粒から三粒を離して置いて土をかぶせます。後で一本に間引くので、複数まいて保険にします。
発芽までは乾かさない
土の表面が乾いたら霧吹きかじょうろで静かに水をやります。強い水流は種を流すので避けます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
こぼれ種と前年の根からの発芽
オシロイバナは種をよく落とし、翌年に同じ場所からたくさん芽が出ます。また関東平野部なら地中の太い根が冬を越し、五月ごろに前年の株から芽が出ます。種をまかなくても増えるので、まく前に前年の株の跡を確かめ、必要なら芽を間引きます。
こぼれ種の芽は密になりすぎるので、株間四十センチになるよう早めに間引きます。前年の根から出た芽は生育が早く、種からの株より一か月ほど早く咲きます。両方を残すと花期が長くなります。
- 五月に前年の場所を確かめる
- 前年の株元から芽が出ていれば根が生きています。周りのこぼれ種の芽と区別し、太い芽を残して整理します。
- こぼれ種は密を避ける
- かたまって出た芽は本葉二枚で間引き、株間四十センチを確保します。多すぎる芽は早めに抜きます。
- 根からの芽と種の芽を見分ける
- 前年の根から出た芽は最初から茎が太く、双葉がありません。双葉の付いた細い芽はこぼれ種です。太い芽を優先して残すと早く咲きます。
間引きと一本立ち
本葉が二枚から三枚になったら、一か所に一本を残して間引きます。残す株は茎が太く、葉の色が濃く、双葉が傷んでいないものです。抜くと残す株の根を傷めるので、はさみで株元を切ります。
間引いた株は根を傷めずに掘れば移植できますが、活着率は高くありません。必要な本数より多めに直まきしておき、間引きだけで数を揃えるのが確実です。
間引きの時期を迷ったら、双葉の間から本葉が三枚見えているかで判断します。本葉が四枚を超えると根が絡み合い、残す株の根まで動いてしまいます。梅雨入り前に一本立ちを終えておくと、雨風で苗が倒れにくくなります。
- 本葉三枚で一本に
- 一番太くまっすぐな株を残し、他は株元をはさみで切ります。引き抜くと残す株の根が浮きます。
- 間引き後に軽く土寄せ
- 間引きで株元が緩んだら、周りの土を寄せて株を安定させます。この時点では肥料は足しません。
間引いた株の茎は切り口から液が出ます。素手で触ってかぶれることはまれですが、気になる場合は手袋を使います。
芽が出ない、苗が倒れるときの原因
まいて二週間たっても芽が出ないときは、温度不足か種の古さ、深まきのどれかです。四月上旬の早まきは地温が足りずに種が腐ります。前年に採った種でも二年以上たつと発芽率が落ちるので、古い種は多めにまきます。
発芽した苗が根元から倒れるのは、水のやりすぎで株元が腐る立枯れか、日照不足で茎が細く伸びる徒長(茎がひょろ長く伸びること)です。どちらも日当たりと水はけを直せば次の苗は育ちます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 二週間たっても芽が出ない | 低温、古い種、深まき | 五月中旬に新しい種でまき直す |
| 芽が出たが根元から倒れる | 過湿による立枯れ | 水を控えて株元を乾かす |
| 茎が細く長く伸びる | 日照不足 | 日向へ、または株元に土を寄せる |
| 双葉が虫に食われる | ナメクジ、ヨトウムシ | 夜に見回って捕殺する |
オシロイバナの種まきでよくある質問
オシロイバナの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
オシロイバナの種はどうやってまく?
直まき / ポットまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
オシロイバナの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
オシロイバナの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
オシロイバナは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
オシロイバナの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
オシロイバナの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
オシロイバナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオシロイバナの育て方にまとめています。
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