花が開く時間と見ごろ
オシロイバナの花は夕方の四時ごろに開き、翌朝には閉じてしまいます。英語で「四時の花」と呼ばれるのはこのためです。曇りや雨の日は昼間でも開くことがあります。花には甘い香りがあり、夕方から夜にかけて庭に立つと香りが広がります。
一つの花は一晩で終わりますが、株には次々とつぼみが上がるので、七月から十月まで毎晩花が見られます。昼間しか庭を見ない場合は咲いていないように感じるので、夕方に一度確かめてください。
香りが弱いと感じたら、日没から一時間ほどたったころにもう一度確かめてください。開ききった花が並ぶ夜八時前後が香りの盛りで、雨上がりの湿った夕方はとくに強く漂います。
| 時期 | 開花の様子 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 7月 | 咲き始め、花数は少なめ | 夕方の香りを確かめる |
| 8月 | 花数が増える | 夕方から夜に観賞 |
| 9月〜10月 | 日が短くなり花の盛り | 昼間も開くことがある |
| 11月 | 霜で株が枯れる | 種を採る |
花色と絞りの楽しみ
花色は赤、桃、黄、白があり、一株に複数の色が混ざって咲いたり、一輪の中に絞り模様が出たりする品種があります。この絞りは年ごと、株ごとに出方が変わり、同じ種をまいても親と同じ模様になるとは限りません。予想外の色が出るのがこの花の面白さです。
特定の色だけを増やしたいなら、その色の花から採った種をまき、翌年に出た株から再び同じ色の種を採ることを繰り返します。三年ほどで色が安定してきます。
- 色の出方を記録する
- 気に入った色や模様が出た株に目印を付け、その株から種を採ります。株ごとに袋を分けて保存します。
- 混ざりを楽しむなら混植
- 違う色の株を近くに植えると、翌年のこぼれ種から新しい組み合わせが出ます。色をそろえたいなら離して植えます。
花の中心にある黒い種は、割ると白い粉が出ます。おしろいの名の由来ですが、毒性があるので肌に付けたり口に入れたりしないでください。
花が少ないときの原因を切り分ける
七月に花が少ないのは、まだ日が長い時期で株が葉を茂らせている段階だからです。オシロイバナは日が短くなると花芽が増える性質があり、八月中旬以降に花数が一気に増えます。この時期の花の少なさは失敗ではありません。
八月を過ぎても花が少ないなら、肥料の窒素過多か日照不足です。葉が大きく濃い緑で茎が太いなら肥料の与えすぎなので止め、葉が薄く茎が細いなら日照不足なので日向へ移すか、周りの植物を整理します。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 七月に花が少ない | 日が長い時期で葉を茂らせている | 八月まで待つ |
| 葉が大きく濃く花が少ない | 窒素過多 | 肥料を止める |
| 葉が薄く茎が細く花が少ない | 日照不足 | 日向へ移す、周りを整理 |
| つぼみは付くが開かずに落ちる | 水切れ、極端な高温 | 夕方にたっぷり水をやる |
日照と置き場所
日当たりを好み、一日六時間以上日が当たる場所でよく咲きます。半日陰でも育ちますが、茎が伸びて倒れやすく、花数も減ります。夕方に花を楽しむなら、玄関先や窓の近くなど、夕方に人が通る場所に植えると香りも一緒に楽しめます。
大株になるので、狭い場所に植えると周りの植物を覆ってしまいます。他の花と組み合わせるなら、オシロイバナを後ろに置き、前に背の低い花を植えます。
日照が足りているかどうかは、六月の苗の姿で確かめます。節と節の間が三センチ以内で葉が厚く濃いなら十分です。節間が五センチを超えて葉が薄いなら光が足りないので、鉢なら移動し、地植えなら周りの草を刈ります。
- 六時間以上日の当たる場所へ
- 午前から午後まで日が当たる場所を選びます。建物の陰になる時間が長いと、茎が伸びて倒れます。
- 夕方に通る場所に植える
- 花が開く時間に目に入る場所が向きます。玄関脇や庭への通路沿いに植えると香りも楽しめます。
秋の花を長く楽しむ
九月から十月が花の盛りです。八月に切り戻しておくと株が整った姿で咲きます。この時期は種も次々にできるので、来年も同じ場所で楽しむならそのまま落とし、増やしたくないなら花柄ごと摘みます。
霜が降りると地上部は枯れますが、関東平野部なら地中の根は生きています。株元を落ち葉や腐葉土で覆っておくと、翌年の五月に芽が出て、種からの株より早く咲きます。
- 八月に切り戻して秋に備える
- 株全体を三分の一ほど切り、風通しをよくします。九月に薄い液肥を一回与えると花が揃います。
- 霜の前に株元を覆う
- 十一月に地上部を株元から十センチ残して切り、落ち葉や腐葉土をかぶせます。翌春に芽が出ます。
- 種を採る株を選ぶ
- 花色を確かめて気に入った株に目印を付けたら、その株だけ花柄を残して種を実らせます。他の株は花柄を摘み、翌年の混ざりを減らします。
寒冷地では根が凍って枯れるので、種で毎年更新するか、根を掘り上げて凍らない場所で保存します。
オシロイバナの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
オシロイバナの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオシロイバナの育て方にまとめています。
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