時期ごとの水やり
フリージアは球根に水分を蓄えているので、常に湿った土を必要としません。特に冬は生育がゆっくりで、水をやりすぎると球根が腐ります。土の表面が乾いて二〜三日たってからやるくらいで足ります。三月に花茎が伸び始めると急に水を吸うようになるので、表面が乾いたらすぐ、鉢底から流れるまでやります。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 植え付け〜芽が出るまで | 表面が乾いたら軽く | やりすぎると腐る |
| 12〜2月 | 表面が乾いて二〜三日後、午前中 | 夕方以降は凍る |
| 3〜4月 | 表面が乾いたらたっぷり | 花茎が伸びる時期。水切れは花を小さくする |
| 花後〜5月 | 表面が乾いたらたっぷり | 球根を太らせる時期 |
| 葉が黄色くなったら | 徐々に減らして止める | 掘り上げの準備 |
花壇の株は根付いた後、冬は雨まかせで足ります。春に晴天が続くときだけ水をやります。
追肥は二回だけ
フリージアに多くの肥料は要りません。植え付け時の元肥で冬を越し、追肥(育ちの途中で足す肥料)は二月下旬に一回、花後に一回の合計二回で十分です。窒素が多いと葉ばかり茂って倒れ、花が減ります。リン酸とカリの多い球根用か花用の肥料を、規定より少なめに使います。
肥料が足りているかは葉の色で見ます。冬の葉が薄い黄緑なら少し足りず、濃い緑で幅広く垂れるなら多すぎです。ちょうどよい株は、葉が明るい緑でぴんと立っています。
- 二月下旬に緩効性肥料
- 花茎が上がる前の二月下旬、株の周りに緩効性の粒肥料をひとつまみ置きます。株元に直接触れないようにします。
- 花後にお礼肥
- 花が終わったら、球根を太らせるために液体肥料を規定の倍に薄めて二週間に一度、葉が黄色くなるまで与えます。
- 冬は与えない
- 十二月から二月上旬は肥料をやりません。低温で根が肥料を吸えず、土に残って根を傷めます。
支柱と倒れ防止
フリージアの花茎は細く、花が咲くと重みで倒れます。特に鉢植えや、肥料が多くて葉が茂った株は倒れやすいです。花茎が伸び始めた三月上旬に、細い支柱を立てるか、株の周りにひもを一周回して支えます。倒れてから起こすと茎が折れるので、伸びる前に用意します。
- 細い支柱を四隅に
- 鉢の四隅に細い支柱を立て、麻ひもを十五センチと三十センチの高さで一周させます。葉と茎がひもの内側で支えられます。
- 花壇は列に沿ってひも
- 列の両端に支柱を立て、ひもを二段張ります。株数が多いときは間にも支柱を足します。
- 花茎が曲がったら添え木
- 曲がってしまった花茎は、細い竹串を添えてビニールタイでゆるく留めます。強く締めると茎を切ります。
日当たりと置き場所
フリージアは日当たりが足りないと葉が細長く伸びて倒れ、花も咲きません。一日五時間以上日が当たる場所に置きます。冬に室内へ取り込む場合も、日中は窓辺で日に当て、暖房の効いた部屋には置きません。暖かすぎると休眠しないまま徒長し、春の花が貧弱になります。
- 冬も日なたに置く
- 霜の夜だけ軒下に入れ、日中は日の当たる場所に戻します。日陰に置き続けた株は葉が細く倒れます。
- 室内は窓辺の涼しい場所
- 室内で育てるなら、暖房のない部屋の南向きの窓辺が向きます。五度から十五度の範囲で管理します。
- 鉢を回して均等に
- 窓辺の鉢は葉が窓側に傾きます。週に一度鉢を回して、まっすぐ育てます。片側だけ伸びた株は花茎も曲がって上がります。
花後の葉の管理
花が終わっても、葉は球根を太らせるために大切です。花がらだけ摘み取り、葉は黄色くなるまで残します。花後一か月ほどは水と薄い液体肥料を続け、五月下旬から六月に葉が黄色く枯れてきたら水を減らします。葉が青いうちに切ると、翌年の球根が小さくなって咲きません。
- 花がらは花茎ごと切る
- 全部の花が終わった花茎は、葉を残して付け根近くで切ります。種を作らせると球根が太りません。
- 葉が黄色くなるまで待つ
- 葉が三分の二ほど黄色くなったら水を止め、掘り上げの時期です。青い葉を束ねたり切ったりしません。
- 見た目が気になれば鉢を移す
- 枯れかけの葉が気になるときは、鉢ごと目立たない場所に移して自然に枯らします。花壇なら周りに他の花を植えて隠します。
元気がないときの原因の切り分け
冬に葉が黄色くなるのは過湿か霜、春に葉が細く倒れるのは日照不足か肥料過多、花が咲かないのは球根の小ささか日照不足がほとんどです。同じ症状でも季節で原因が変わるので、まず土の湿り気を触って確かめ、次に置き場所の日当たり時間を思い出します。
| 症状 | 冬に多い原因 | 春に多い原因 |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなる | 過湿で球根が傷んだ | 自然な枯れ始め(五月以降なら正常) |
| 葉が細く倒れる | 室内が暖かく日が足りない | 肥料過多か日照不足 |
| 葉先が茶色い | 霜 | 水切れ |
| 花茎が上がらない | まだ時期でない | 球根が小さい、日照不足 |
フリージアの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
フリージアの長く咲かせるコツは作物ページに
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