花が付く条件を確かめる
フリージアが咲くかどうかは、植えた球根の大きさでほぼ決まります。直径二センチ以上の球根なら、日当たりのよい場所で普通に育てれば咲きます。小さな球根や、前年に葉を早く切った球根は、葉だけで終わることがあります。冬に十分日に当たって葉が締まって育った株ほど、花茎が太く花数が増えます。
| 状態 | 花の見込み | 対策 |
|---|---|---|
| 球根が直径二センチ以上、葉が締まっている | 二〜三本の花茎が上がる | そのまま日に当てて水を切らさない |
| 球根は大きいが葉が細く長い | 咲いても花が小さい | 日なたに移し、肥料を控える |
| 球根が一センチ台の小球 | 咲かないことが多い | 今年は葉で球根を太らせ、翌年に期待 |
| 前年に葉を早く切った球根 | 咲かないことがある | 今年は葉を最後まで残す |
葉の枚数より、葉の幅と厚みを見ます。幅広で厚い葉の株ほど球根が充実しています。
花茎が上がってからの管理
三月に入ると株の中心から花茎が伸び、先端に穂状のつぼみが並びます。つぼみは横向きに並び、下から順に一輪ずつ開いていきます。この時期は水を切らさず、風で倒れないように支柱で支えます。つぼみが見えてから急に日陰に移したり乾かしたりすると、つぼみが開かずに枯れます。
開花中の気温は十五度前後が最も花持ちがよく、二十五度を超える暖かい日が続くと一気に咲き進んで早く終わります。四月に急に暖かくなる年は、鉢を午後だけ日陰に移すと花が長持ちします。
- 花茎が見えたら支柱
- 株の中心から太い茎が伸びてきたら、倒れる前に支柱とひもで支えます。花が咲いてからでは間に合いません。
- 水を切らさない
- つぼみの時期の水切れは花を小さくし、先端のつぼみを枯らします。表面が乾いたら朝にたっぷりやります。
- 雨と強風を避ける
- 鉢植えは開花中、雨の当たらない軒下に置くと花が長持ちします。花壇は不織布を外し、支柱でしっかり支えます。
香りと花色を楽しむ
フリージアの香りは黄色と白の品種が最も強く、赤や紫の品種はやや弱めです。香りを楽しみたいなら黄色か白を選びます。花は一茎に八〜十輪ほど付き、下から順に開くので、二〜三週間楽しめます。切り花にする場合は、一番下の花が開いた時点で切ると、残りのつぼみが水の中で順に開きます。
同じ鉢に色を混ぜて植えると、咲く時期が品種ごとに数日ずれて長く楽しめます。一方で、色ごとに株の勢いが違うので、弱い色が強い色に負けて年々減っていきます。色を長く保ちたいなら鉢を分けて育てます。
| 品種の系統 | 香り | 特徴 |
|---|---|---|
| 黄色の一重 | 強い | 最も香りがよく、丈夫でよく増える |
| 白の一重 | 強い | 清楚で切り花向き。香りは黄色に次ぐ |
| 赤・桃色 | やや弱い | 色が鮮やか。株はやや小さめ |
| 紫・青系 | 弱い | 色が珍しい。球根の増えはゆっくり |
| 八重咲き | 品種による | 花持ちがよいが倒れやすい |
香りは日中の暖かい時間に強くなります。室内に切り花として飾ると、部屋全体に香りが広がります。
切り花にする
フリージアは切り花としても優れ、水揚げがよく一週間以上持ちます。切るときは葉を株に残し、花茎だけを根元近くで切ります。葉を一緒に切ると球根が太らないので、翌年も咲かせたい株からは花茎だけを取ります。切った直後に水に浸けて数時間置くと、花持ちがよくなります。
切り花を長く楽しむには、涼しい場所に飾ることが一番効きます。暖房の効いた部屋や日の当たる窓辺では二〜三日で終わりますが、玄関や北側の部屋なら一週間以上持ちます。
- 一番下の花が開いたら切る
- 穂の一番下の花が開き、二番目が色づいたころが切りどきです。早すぎるとつぼみが開かず、遅いと持ちが悪くなります。
- 葉は残して茎だけ
- 花茎を葉の付け根の上で切り、葉は全部株に残します。葉が球根を太らせる時期はこれからです。
- 水は毎日替える
- 花瓶の水を毎日替え、茎の先を少し切り直します。咲き終わった花は順に摘むと、上の花まできれいに開きます。
咲かないときの原因と立て直し
葉ばかりで花茎が上がらない、つぼみが付いても開かない、花が極端に小さい、といった失敗は、球根の大きさ、日照、冬の温度のどれかが原因です。前年の管理を振り返り、今年は葉を最後まで残して球根を太らせることに集中すれば、翌年には咲きます。
| 症状 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 葉だけで花茎が出ない | 球根が小さい、日照不足 | 葉を最後まで残し、今年は球根を太らせる |
| つぼみが開かず枯れる | つぼみの時期の乾燥か低温 | 水を切らさず、寒の戻りには不織布 |
| 花が小さく数が少ない | 冬の日照不足、肥料の与えすぎ | 冬も日なたに置き、窒素肥料を減らす |
| 花茎が曲がって咲く | 日照が一方向、倒れかけを起こした | 鉢を回し、早めに支柱を立てる |
| 室内で葉が伸びて咲かない | 暖かすぎて休眠しない | 涼しい窓辺に移す。翌年は屋外で管理 |
フリージアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
フリージアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はフリージアの育て方にまとめています。
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