水やりは葉のしおれを見る前に
ホウセンカは茎に水分を多く含み、真夏は一日で鉢の水を使い切ります。葉が昼にしおれるのは水切れの合図で、繰り返すと下葉が落ちて茎だけの姿になります。土の表面が乾いたらたっぷりやるのが基本で、夏の鉢植えは朝と夕方の二回必要になることもあります。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 露地・活着後 | 晴天が五日以上続いたら | 朝にたっぷり、株元に向けて |
| 鉢・プランター(春秋) | 表面が乾いたら底から流れるまで | 受け皿の水はためない |
| 鉢・プランター(真夏) | 朝一回、夕方しおれていれば追加 | 昼の水やりは根を傷める |
| 種まき直後〜発芽 | 表面を乾かさない | 霧吹きか底面給水 |
水を上からかけると花びらが傷み、葉に泥がはねて病気の入口になります。株元の土にじょうろの口を近づけてやります。
追肥は開花が始まってから
元肥だけで開花までは育ちます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は花が咲き始めてから、月に一回か二週間に一回の薄い液肥で十分です。チッ素分の多い肥料をやると葉が大きくなって花が隠れ、茎も軟らかくなって倒れやすくなるので、花用のリン酸分が多いものを選びます。
- 液肥は二週間に一回
- 規定より薄めた液肥を、水やり代わりに与えます。濃いものを一度にやるより、薄いものを続ける方が花が途切れず、茎も締まります。
- 粒状肥料なら月に一回
- 緩効性の粒状肥料を株元から少し離して一つまみ置きます。茎に触れると傷むので、葉の広がりの外側に置きます。
- 真夏は控える
- 気温が三十度を超える時期は根が肥料を吸えず、逆に傷みます。八月は追肥を止め、九月に入ってから再開します。
- 葉の色で判断する
- 葉が濃い緑で株全体が締まっているなら足りています。下葉が黄色く花が小さいなら不足、葉が黒っぽく大きく花が少ないなら過多です。
倒れる前に支える
ホウセンカは草丈が三十センチから六十センチになり、茎が太いわりに根が浅いため、夏の夕立や台風で根元から倒れます。倒れると茎が折れて戻らないので、草丈が二十センチを超えたころに支柱を立てるか、株元に土を寄せて安定させます。
- 草丈二十センチで支柱
- 株のすぐ横に六十センチほどの支柱を立て、ひもで八の字にゆるく結びます。茎が太くなるので、きつく結ぶと食い込みます。
- 株元に土を寄せる
- 茎の下の方から出る根を土で覆うように、株元に土を五センチほど寄せます。根が増えて倒れにくくなります。
- 倒れたら起こして支える
- 折れていなければ、根を傷めないようにゆっくり起こして支柱に結び、たっぷり水をやります。数日で立ち直ります。
花がらと下葉の掃除
花は茎の葉の付け根に次々と咲き、咲き終わると自然に落ちます。落ちた花びらが葉や土の上で腐ると病気を呼ぶので、見つけたら取り除きます。梅雨時と秋の長雨の時期は、下の方の葉が黄色くなって落ちるので、株元の風通しを保つように掃除します。
- 落ちた花びらを拾う
- 葉の上に乗った花びらは雨で貼り付いて腐ります。晴れた日の朝に取り除き、株元にも残さないようにします。
- 黄色い下葉は取る
- 下葉が黄色くなったら、手で軽く引いて取ります。緑の葉は取らず、黄色くなったものだけです。
- 混み合った枝を抜く
- 株の内側に向いて伸びた細い枝は、根元から切ると風が通ります。切り口は晴天の日に乾かします。
元気がないときの原因の切り分け
ホウセンカがしおれる原因は水切れが一番多いのですが、土が湿っているのにしおれるなら根が傷んでいます。葉の様子と土の状態を組み合わせて判断してください。茎の根元を触って柔らかくなっていたら、株元の腐れが進んでいます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼にしおれて夕方戻る | 一時的な水切れ | 朝の水を増やす、鉢なら日陰に |
| 土が湿っているのにしおれる | 根腐れ・株元の腐れ | 水を止める、腐った株は抜く |
| 下葉が黄色く落ちる | 水切れの繰り返しか肥料切れ | 水を安定させ、薄い液肥 |
| 葉が茂るのに花が付かない | チッ素過多・日照不足 | 肥料を止め、日向へ |
| 葉が白くかすれる | ハダニ | 葉裏を見て水で流す |
| 茎が根元から倒れる | 支えの不足・浅根 | 支柱と土寄せ |
鉢植えで育てるときの注意
鉢植えは乾きが早く、水切れによる下葉落ちがもっとも起きやすい育て方です。五号鉢に一株、六十センチのプランターに三株を目安にし、夏は鉢を直射日光の当たらない場所に置くか、二重鉢にして根の温度を下げます。
根が浅いので、深さより口の広い鉢が向いています。土は市販の花用培養土で十分で、鉢底石を二センチほど入れて水はけを確保します。
- 鉢は口の広いものを
- 深鉢より横に広い鉢の方が根が広がり倒れにくくなります。五号以上の大きさを用意します。
- 夏は鉢の温度を下げる
- 西日の当たる場所を避け、鉢の側面に日が当たらないよう鉢カバーや寄せ植えで覆います。
- 水切れさせない工夫
- 留守にする日は、鉢の下に水を張った受け皿を置くか、腰水にします。数日なら株を守れます。
ホウセンカの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ホウセンカの長く咲かせるコツは作物ページに
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